とうもろこしともちきび、とうきび、たかきびとの違いとは?

とうもろこしは「世界三大穀物」と呼ばれ、コーンフレークやコーンミール、コーン油など、様々な食品に加工されて食べられています。日本では蒸かして食べられる、甘味の強いスイートコーンが有名ですが、外国では加工目的で栽培される品種もあります。

今回は、とうもろこしやキビといった穀物について解説していきます。「もちきび」や「とうきび」、「たかきび」など、様々な名称の穀物がありますが、それぞれの特徴はどのような部分なのでしょうか。そこで今回は、

  • とうもろこしともちきびの違いは?
  • とうもろこしととうきびの違いは?
  • とうもろこしとたかきびの違いは?

これらのテーマで紹介していきます。是非最後までチェックしてくださいね。

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とうもろこしともちきびの違いは?

「とうもろこし」と「もちきび」の違いはあるのでしょうか。とうもろこしは様々な品種があり、「もちとうもろこし」と呼ばれる品種などもあり、それぞれの特徴を知ることは難しいです。どういった穀物なのか詳しく見ていきましょう。

もちとうもろこしとも言う

通常私たち消費者が食べるトウモロコシは「スイートコーン(甘味種)」と呼ばれる品種で、名前の通り甘味が強いことが特徴です。一方で、「もちトウモロコシ」と呼ばれる品種もあり、甘味が少なくもちもちとした食感が特徴的です。

通常の食用トウモロコシとは別の品種で、スイートコーンのように蒸かして食べる方法にはあまり向いていません。

もちもちした食感が特徴

スイートコーンは「アミロース」を多く含んでいるため甘味が強いですが、もちトウモロコシにはほとんど含まれていません

もちとうもろこしには「アミロペクチン」と呼ばれるデンプンが多く含まれているため、「お餅」のような独特の粘りを感じる食感が特徴的です。もちきびも「小粒のもち米」のような食感で、古くからおはぎやお餅の原料として使用されてきました。

とても貴重になっている

もちきびやもちとうもろこしは、日本ではあまり多く栽培されておらず、現在は非常に高価な食品となっています。昔はキビやアワ、ヒエといった様々な雑穀類が日本でも多く食べられていましたが、現在は食べられる機会は少なくなってきました。

そのため生産者も少なく、これらの雑穀類は今や贅沢な食品になりつつあります。近年は健康需要が高まってきていることから、雑穀米などが多く食べられるようになってきましたが、パンやパスタといった食品に比べると需要は少なく、価格も高い傾向にあります。

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とうもろこしととうきびの違いは?

続いて「とうもろこし」と「とうきび」の違いについて解説していきます。とうきびには「きび」という名前が付いていますから、もちきびなどと同様の食品を想像しますが、とうもろこしとの共通点などはあるのでしょうか。

とうきびはとうもろこしを指す方言

実は「とうもろこし」と「とうきび」はどちらも同じ食べ物を指す名称で、どちらも同じ食べ物です。とうきびは北海道や山形県、石川県や福井県といった、ある一定の地域で使用されるとうもろこしを意味する方言の一種です。

他にもとうもろこしを意味する方言は数多くあり、例えば福井県では「あぶりき」、鹿児島県では「いぼきび」、沖縄県では「うらんだふいん」など、名称は様々です。

とうきびの発祥は?

とうきびの発祥は16世紀のオランダです。当時の日本はポルトガルとの貿易が非常に盛んで、南蛮貿易と呼ばれ、ヨーロッパやアジアなどを中心に、盛んに貿易が行われてきました。

当時の日本人はとうもろこしを見て、「唐(外国)から来た、穀物がキビに似ている」ということから、「とうきび」と呼ばれるようになったと言われています。

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とうもろこしとたかきびの違いは?

続いて「とうもろこし」と「たかきび」の違いについて解説していきます。それぞれの特徴や、別名、使用用途などについて見ていきましょう。

たかきびの別名はモロコシ

たかきびの別名は「もろこし」と呼ばれます。とうもろこしの事をもろこしと呼ぶ方もいて、非常に厄介ですよね。実はたかきびやもろこし、とうもろこしはどれも「イネ科」の植物なので、仲間と言えば仲間ですが、どちらも違う植物です。

世界の穀物の生産量を見ると、1位が小麦、2位がイネ、3位がとうもろこし、4位が大麦、5位にもろこし(たかきび)が続きます世界的に見ても生産量の多い穀物であることがわかります。

とうもろこしの先祖

「とうもろこしの先祖はたかきびである」という情報もあるようですが、実はとうもろこしの原産地や起源は未だにわかっていないのが事実です。野生のとうもろこしが未だに見つかっていないためです。

一番有力な説は「テオシント起源説」というもので、イネ科の一年草である「テオシント」と呼ばれる植物が、改良又は突然変異を起こしたことからとうもろこしが生まれたという説です。

用途が違う

たかきびの用途はとうもろこしとはまた違い、一晩程水に浸し、鍋で炊き上げてからお肉と同じような扱いで調理に使用されます。チリビーンズやミートソース、麻婆豆腐などに使用しても美味しいです。ご飯に入れて雑穀米として召し上がるのもおススメです。

まとめ

今回は、とうもろこしやもちきび、とうきびやたかきびといった穀物について解説していきました。

この記事をまとめると

  • とうもろこしととうきびは同じ食べ物を指す言葉
  • もちきびはヒエやアワといった雑穀類の仲間
  • たかきびもヒエやモチキビといった雑穀類の仲間

いかがでしたか?穀物は世界中の国々で主食として使用される重要な食品ですから、是非知っておきたい知識ですね。栄養満点ですから、ご家庭でも積極的に穀物を食生活に取り入れましょう。

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