茹でたり蒸したり、家庭で美味しく食べられる「とうもろこし」は、乾燥させて粉状にしても食べられています。粉に加工されたとうもろこしもまた、いろいろな料理へと加工されて美味しく食べられています。
私は以前イタリアに旅行に行った際、「ポレンタ」というとうもろこし料理を食べました。イタリアでは昔からある料理のようで、粉状にしたとうもろこしを水と混ぜ加熱し、もったりとした食感で上にチーズがかかっている、という不思議な料理でした。
そんなとうもろこし粉にもいくつかの種類があります。今回は、とうもろこし粉の3つの種類についてご紹介します。
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とうもろこしから作られる穀粉3種類
3つのとうもろこし粉、大きな違いはその粒の大きさにあります。「コーングリッツ>コーンミール>コーンフラワー」このようなサイズ順です。
ではそれぞれの特徴を見てみましょう。
1.コーングリッツ
引用:神様の食材
コーングリッツは、とうもろこしの種皮と胚芽を取り除きいて粉にしたもので、一番粒の粗いものです。生地に混ぜ込むとザクザクとした食感になります。
粒が荒く食感も強いため、フライのパン粉代わりにもなります。また、ザクザク食感を活かしてコーンフレークの原料やイングリッシュマフィンの表面のつぶつぶ、コーンベースのスナック菓子、更にはビールや焼酎えお作る時の醸造用としても使われています。
引用:cookpad
また、日本ではあまり見ませんが、アメリカのパン製品に「コーンブレッド」というものがあります。アメリカのママの味とも言われ、日常的によく食べられているパンの種類です。
2.コーンミール
引用:グルメノート
コーンミールとは、とうもろこしの種皮と胚芽を除去して胚乳を粉砕したもので、先ほどのコーングリッツよりも粒が細かいものです。
小麦粉を混ぜてアメリカンマフィンにしたり、トルティーヤ、アメリカンドッグ、コーンケーキの原料、ピザやパンを型から外す時の離型剤としても使われています。
コーングリッツと同じくイングリッシュマフィンのつぶつぶとしても使われるコーンミールは、サクサクとした食感になります。
味は素朴でやさしい風味があり、ほのかに甘みも持っています。炭水化物なのでカロリーもそれなりに高く、100gあたり365kcalです。白いご飯が160kcalなので倍以上です!
3.コーンフラワー
引用:グルメノート
コーンフラワーとは、とうもろこしの種皮と胚芽を除去して胚乳を製粉したもので、先ほどのコーングミールよりも粒が細かいものです。
スコーンやコーンブレッドにしたり、唐揚げの粉、天ぷら粉、ホットケーキミックス、たこ焼き、ドーナツの原料など様々なものに粉として使われます。非常に細かいため、水をよく吸収し混ぜると粘り気が出ます。
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穀物3種類の違い
先ほどもお話したように、これらの3つのとうもろこし粉はそれぞれ粒の大きさが異なります。カロリーについても比較していきたいと思います。
1.コーングリッツ:トウモロコシの胚乳を粉砕した粗い穀粉
一番の粗挽きで、カロリーは100gあたり355kcalです。
2.コーンミール:コーングリッツより細かく、コーンフラワーより粗い
真ん中の中挽きです。冒頭でお話した、私が旅行中にイタリアで食べた「ポレンタ」という伝統料理にはコーンミールが使われています。どんな料理かというとコチラになります。
引用:SERIOUS EATS
カロリーですが文中でお話した100gあたり365kcalです。同じものが原料なのに少しカロリーが異なっています。
3.コーンフラワー:コーンミールより細かいトウモロコシ粉末
一番粒の小さな細挽きで、カロリーは100gあたり363kcalです。
食物繊維の他、たんぱく質、マグネシウム、酵素の一種であるセレニウム(シミなど老化の原因となる活性酸素の生成を抑える)、ビタミンB2・B6(美肌に効果がある)も多く含まれているので体にも良いのです。
まとめ
3種類のとうもろこし粉についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?日本では小麦粉やお米が手に入れやすいので、とうもろこしを粉として食べる機会はなかなかありません。
こんなものもあるのかと、ちょっとした豆知識として活きれば幸いです。コーンミールを使ったポレンタは、簡単で作りやすいのでもしチャンスがあれば作ってみてくださいね。
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