練乳や牛乳といった乳製品は、お菓子やスイーツなど様々な食品の原料として使用されており、大人から子供まで馴染みのある食品となっています。
練乳はアイスやいちごのトッピングとして、牛乳は貴重な栄養源として、多くの国民から愛されていますよね。今回は、練乳や牛乳のアレルギーについて解説していきます。
乳製品のアレルギー反応は重篤な場合も多く、特定原材料7品目の中の一つとして表示が義務化されています。いったいどのようなアレルギーなのか、乳製品のアレルギーについて解説していきます。今回紹介していくテーマは、
- 乳製品のアレルギーについて
- 「乳」という文字だけではアレルギーは判断できない
- 乳不使用の練乳がある!?
これらのテーマで紹介していきます。是非最後までチェックしてくださいね。
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目次
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乳製品のアレルギーについて
乳製品のアレルギーはどのような成分が原因となっているのでしょうか?乳製品の特徴や、アレルギーの特徴などについて見ていきましょう。
加熱しても発酵してもアレルゲンは無くならない
乳製品は様々な加工方法で販売されており、例えばヨーグルトは「発酵」、今回のテーマとして挙げられている練乳であれば「加熱」などの工程が加わっています。
しかし乳アレルギーの場合は、これらの加工を施しても原因物質である「カゼイン」が変化しないため、食べられるようにはならないと言われています。
カルシウム不足を補える食品
乳アレルギーの場合、その原因物質はたんぱく質の中の成分である「カゼイン」と言われています。カゼインは多くの乳製品に含まれており、牛乳やマーガリン、アイスクリームやヨーグルトなど、多くの食品に含まれています。
乳由来のたんぱく質が含まれている食品はすべてがアレルギーの対象となるため、注意が必要です。
アレルギー用ミルクは医師の指導が必要
乳アレルギーの場合は、乳幼児用の粉ミルクなどを選ぶ際も注意が必要です。母乳が出にくい又は出ないという場合は、粉ミルクを栄養源とするため注意が必要です。
乳アレルギーの場合は「アレルギー用ミルク」の使用が必要ですが、自己判断ではなく医師の指示に従って使用するようにしましょう。どのような栄養素が不足するのか、どういった食品で補っていくのか、詳細な説明を受けましょう。
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「乳」という文字だけではアレルギーは判断できない
乳アレルギーの方は「乳」と名の付く食品は全て食べられないのか、というとそうでもありません。逆に「乳」という名前が入っていなくても食べられない原料もあります。詳しく見ていきましょう。
乳アレルギーを含む原材料
まず初めに「乳」という文字は入っていないが乳アレルギーの方は食べられない原料について見ていきましょう。
1つ目は「ホエイ」です。ホエイはヨーグルトやチーズを作る際に出てくる「水分」のようなもので、ホエイの成分のうち約15%はたんぱく質のため、乳アレルギーの方は食べることができません。
2つ目は「カゼイン」です。カゼインは牛乳やチーズに含まれる、たんぱく質を構成する成分の1つです。牛乳などの乳たんぱく質の約80%はカゼインで構成されています。こちらも同様に、乳アレルギーの方は食べられません。
乳アレルギーを含まない原材料
続いて「乳」という名前が使用されているが、乳アレルギーの方でも食べることが可能な原材料について見ていきましょう。
1つ目は乳化剤で、パンやお菓子、調味料など様々な食品の原料として使用されています。乳化剤は大豆や卵を原料としているため、乳アレルギーの方でも食べることが可能な原料です。
2つ目は「乳酸」で、発酵食品などに多く含まれている原料です。乳酸は多くの食品に存在する有機酸で、乳製品以外では漬物などにも含まれています。
3つ目は「乳酸菌」で、2つ目で紹介した乳酸を作る菌の事です。乳は含んでいないため、乳アレルギーの方でも食べられます。
4つ目は「乳酸カルシウム」で、乳酸と炭酸カルシウムから作られる成分で、どちらも乳アレルギーの方でも食べられる成分です。
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乳不使用の練乳がある!?
練乳というと乳製品を使用しているため、アレルギーの方は食べられないと諦めている方も多いですよね。しかし練乳でも、乳不使用の商品も販売されています。詳しく見ていきましょう。
コンデンスココナッツミルク
乳不使用のコンデンスミルクは「コンデンスココナッツミルク」と呼ばれる食品で、業務スーパーで販売されているようです。原料はココナッツミルクや砂糖、油などですから、乳アレルギーの方でも食べることができます。
お勧めの使い方
コンデンスココナッツミルクの使用方法は、パンケーキにかけたり、フルーツにかけたりと、通常の練乳と使い方は変わりません。しかし通常の練乳とは風味が全く違い、ココナッツ由来の「南国風」の風味になるようです。
まとめ
今回は、練乳や牛乳など、乳製品のアレルギーについて詳しく解説していきました。
この記事をまとめると
- 乳アレルギーは、原料に加熱や発酵といった加工を施しても、原因物質である「カゼイン」が変化しないため食べられるようにはならない。
- 「乳」と名がついても食べられる原料と、「乳」と名がついていなくても食べられない原料があるため注意が必要。
- コンデンスココナッツミルクは乳不使用のため、練乳の代わりに代用できる。
いかがでしたか?乳製品アレルギーについて、少しでも知識が深まったのであれば幸いです。最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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