晩夏から秋にかけて出荷量が増えてくる果物と言えば「ぶどう」ですよね。濃厚な甘みと酸味が合わさって、子供から大人まで幅広い年齢層から人気の果物です。ぶどう狩りなども盛んなシーズンとなり、農園へ家族で出向くという方も多いのではないでしょうか。
今回は、ぶどうの中でも人気が高い「シャインマスカット」について解説していきます。シャインマスカットとマスカット、二つは名前や見た目もそっくりですが、どのような違いがあるのでしょうか?そこで今回は、
- シャインマスカットとマスカットの違い
- シャインマスカットが高級な理由
- 晴王や翠峰とは違う?
これらのテーマで紹介していきます。是非最後までチェックしてくださいね。
スポンサードリンク
目次
|
|
シャインマスカットとマスカットの違い
シャインマスカットとマスカットはどのような違いがあるのでしょうか?味の違いや成り立ち、特徴などについて解説していきます。
シャインマスカットは日本生まれ
シャインマスカットは、農林水産省が管轄する「農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)」で開発された、生まれも育ちも日本の「和製ぶどう」の品種です。広島県で生まれましたよ。
日本国外でも盛んに栽培されているようで、中国や韓国、香港やタイといったアジア圏で多く栽培されているようです。というのも、日本では2006年に品種登録されたものの、輸出を想定していなかったため、日本以外での品種登録をしていませんでした。
そのため、日本国外でも特に許可なく合法的に栽培することができるとのことです。
シャインマスカットは種がなく皮ごと食べれる
シャインマスカットの一番の特徴は「皮ごと食べられる」という点でしょう。種もないため、軽く洗うだけでそのまま食べることができます。糖度も20度前後で風味も豊か、なにしろ食べやすい、ということもあり若者を中心に一気に人気が出た品種です。
シャインマスカットは貯蔵性が高い
シャインマスカットは貯蔵性や耐病性が高く、生産性においても非常に優秀な品種です。交配前の品種は、耐病性は高いが種が無くならない、種はなくなるが耐病性が低い、といった欠点がありました。
しかしシャインマスカットはこれらの短所をすべて補い、種もなく耐病性も高く、色づきも悪くならないなど、非常に作りやすいブドウの品種と言えます。
スポンサードリンク
シャインマスカットが高級な理由
シャインマスカットというと、味は折り紙付きと言えますが、価格が高く、なかなか日常的に買おうという気にはなれませんよね。1房あたり1500~2000円程度で販売されることが多いですから、なかなかの高級品です。
シャインマスカットはどうしてこれほど価格が高いのでしょうか?
香り
シャインマスカットの特徴は、甘さや食べやすさはもちろんのことですが、芳醇な香りも忘れることはできません。マスカット特有の芳醇な香りは上品で、一度食べればまた食べたくなるほどでしょう。
糖度も高く、でも甘ったるい甘さではなくさっぱりとした甘さ、残暑が残る暑い時期には食べたくなる味です。
希少性
シャインマスカットは、生産するまでに高いコストや手間がかかるため、稀少性が高い品種と言えます。シャインマスカットは苗を植え、実がなるまでに3年もかかるそうです。
更には雨にも非常に弱いため、ハウス栽培が基本となっているため設備コストも高くなってしまいます。3年の間、こまめに温度管理をしたり、剪定や間引きといった地味な作業を続け、天候とも戦い続ける必要があります。
台風などで台無しになってしまうことも多々あるようです。2年目あたりで全滅したら、本当に絶望しそうですよね・・・。これだけの手間暇がかかっているため、価格も高くなってしまいます。
スポンサードリンク
晴王や翠峰とは違う?
シャインマスカットとよく似たぶどうで、「晴王」や「翠峰」と呼ばれるぶどうも販売されていることがあります。これらのブドウはシャインマスカットとどのような違いがあるのでしょうか?
翠峰
翠峰(すいほう)は、ピオーネとセンテニアルと呼ばれる品種を交配させて作った白ブドウで、見た目はシャインマスカットとそっくりです。少し翠峰の方が透き通った見た目をしています。
1粒が13~20gくらいと大粒で、皮ごと食べられ、種もないことがほとんどのため、とても人気です。品種の開発は福岡県の園芸研究所でしたが、生産が盛んな地域は岡山県や山梨県です。
晴王
春王(はるおう)とシャインマスカットは、どちらも同じブドウの品種です。春王は岡山県のブランドシャインマスカットで、中でも特に高品質な「特秀」規格のみを春王と名付けて販売しています。
「糖度が18度以上・粒の重さが15g以上・一房700g以上」など、厳しい品質基準が満たされたシャインマスカットのみが「春王」として販売することができます。
まとめ
今回は、シャインマスカットとマスカットの違いや、シャインマスカットとよく似た品種について解説していきました。
この記事をまとめると
- シャインマスカットは日本生まれの「和製白ぶどう」
- マスカットはヨーロッパが原産の外国産ぶどう
- シャインマスカットは栽培に手間暇がかかるため、価格が高い傾向
いかがでしたか?シャインマスカットやマスカットといった白ブドウについて、少しでも知識が深まったのであれば幸いです。最後までご覧いただき、ありがとうございました。
スポンサードリンク