メロンは甘くて美味しいフルーツですが、食べると喉が痒くなったりイガイガすることがあります。これはアレルギー症状なのでしょうか?その原因や、痒くなった時の対処法について着目しました。今回は、
- メロンで喉が痒くなる原因
- 花粉症と果物アレルギーの関係
- 主なアレルギー症状
- 喉が痒い・イガイガした時の対処法
これらのテーマについてご紹介いたします。
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目次
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メロンで喉が痒い!イガイガする!
メロンを食べて喉がイガイガしたり、喉が痒くなった経験はありませんか?美味しいメロンでこのような症状が出るのは、メロンが持つ『ククミシン』という成分が原因の可能性が高いです。
喉の痒みはアレルギー症状の一つでもありますが、ククミシンが原因で喉が痒くなったりイガイガしたりするのは、 ククミシンのプロテアーゼ活性によって口腔内の粘膜が刺激されたことが原因 です。
しかし、メロンはアレルギー食品の一つでもあります。喉が多少痒いだけであればククミシンによる一時的な症状ですが、そうでなければメロンアレルギーであることもあります。
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果物アレルギーと花粉症の関係
果物アレルギーはメロンの他に、キウイやパイナップルなど酸味のあるものが有名ですが、体質によってはラズベリーやいちごでもアレルギー症状が出ることがあります。
果物の人は「花粉症」を持っている人にみられがちで、 花粉と果物のたんぱく質の構造が似ているゆえに発症 します。
特にブタクサによるアレルギーの人は、ウリ科のメロンやスイカアレルギーを併発しやすいと言われています。このように、花粉症が関係して果物アレルギーになることは『交互作用』と呼ばれています。お互いのタンパク質構造が70%以上似ていると、この交互作用が起こりやすいです。
ハンノキや白樺、ブタクサなど花粉症アレルギーの人は果物アレルギーを併発しやすい!
完熟・未完熟で違いはある?
果物アレルギーは、完熟具合によって発症の有無が異なることはありません。熟したメロンでも、未完熟のメロンでもアレルギーが起きる人は起きます。
メロンアレルギーの主な症状
メロンアレルギーの症状には、どんなものがあるのでしょうか?メロンアレルギーではない人でも、ある日突然アレルギー症状を発症することもあります。メロンによって起こり得る主なアレルギー症状について見ていきましょう。
- 蕁麻疹・湿疹
- 喉の痒み
- 腹痛
- 下痢
- 吐き気・嘔吐
蕁麻疹
1つ目は、蕁麻疹やまぶたの腫れです。普段はなんともなくても、ある時なにかに反応してじんましんが出る経験をしたことのある方は多いのではないでしょうか。蕁麻疹は食品アレルギーで最も起こりやすい症状と言われています。
皮膚にぷつぷつが出たり、全体的に赤くなったりするほか、むくみが見られることもあります。このむくみはまぶたにできやすく、片目のまぶただけ腫れることもあります。
ちなみに、皮膚反応はその対象である食品を摂取してから最短で1時間で症状が現れると言われています。また遅くとも4時間以内に症状が体に現れるようです。
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腹痛
消化器系が弱ってしまい、胃痛・腹痛を発症して結果下痢となりことが起こり得ます。消化器系が弱ると腸内で上手く消化ができないため、下痢を起こします。
唇・口内の腫れ
唇や口腔内の腫れが起こることがあります。食べた後に、唇がヒリヒリして大きく腫れたり、口の中がイガイガして風邪の時のように腫れたりします。
このような症状は口腔アレルギー症候群と呼ばれ、特定の食べ物を食べた時のほかに、花粉と反応して起こる場合もあります。花粉症を持っている人はなりやすい傾向があります。
症状は早いと食べてすぐに現れるので、食後にお子様の唇が腫れてきたり、口の中の違和感を訴えてきたらすぐに処置するようにしましょう。
のどの違和感
また、のどの違和感も“口腔内アレルギー症候群”の症状の一つで、喉がヒリヒリと痛くなったり、なにか詰まっているような違和感を感じることがあります。
のどの奥にとどまらず、耳にもかゆみや痛みなどの違和感を感じることもあります。アレルギー症状でのどに違和感が起きるというのはあまり知られていないので、最初は風邪と勘違いする方も多いようです。
しかし早い時は15分ほどで症状が出てくるようなので、食事中に急にのどに違和感を感じることがあったら何を食べたのか確認するようにしてみてください。
咳込み・喘息の症状
そして、咳き込みや喘息症状もあります。咳が出たり、ゼーゼーした呼吸になり喘息状態に陥ります。また、この気管支系症状だけではなく、同時に体全体が赤くなるという皮膚の異常が合わさって出ることもあるようです。
一番多く発症する症状として、蕁麻疹を挙げましたが、その次に多いのがこの気管支系の異常です。アレルギー反応を起こす方の20〜30%が咳や喘息の症状を発症しています。
メロンで喉が痒い・イガイガする時の対処法
メロンを食べて喉がイガイガした時の治し方をいくつかご紹介します。どうしてもイガイガが治らない!気になる!という時、家庭にあるものでできる治し方はコチラです。
牛乳を飲む
イガイガの原因であるタンパク質成分には、牛乳やヨーグルトなどの乳製品が効果的です。乳製品には、その働きを食い止める働きがあります。メロンと牛乳を混ぜると苦い味になりますが、イガイガの治し方としては効果的なので試してみてください◎
塩水でうがいする
牛乳が苦手な場合は、塩水でうがいするのも効果的です。冷水でうがいするよりも塩を入れた方がより効果的にイガイガを取り除くことができます。
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妊娠中(妊婦)でもメロンは食べられる?
妊娠中の食事には食べても良いもの・控えた方が良いものがありますが、メロンは妊婦さんでも食べられる果物です。その理由には、豊富に含まれる“ビタミンC”、“葉酸”、“βカロテン”があります。
妊婦さんへの効果や栄養成分の詳細について、下記記事で詳しく紹介しています。あわせてチェックしてみましょう。
詳しくはこの記事をチェック!
妊娠中に食べられないフルーツは?
中には、妊娠中には控えた方が良い果物もあります。それはパパイヤです。その理由や、栄養別の妊娠中にオススメフルーツについては、下記でチェックしてみましょう!
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まとめ
この記事をまとめると
- 熟したメロンによる喉のイガイガ・痒みはアレルギー反応!
- 『口腔内アレルギー症候群』という現象によるもの
- 治し方は、①牛乳を飲む ②塩水でうがいする
- 熟していてもいなくてもアレルギー反応は起こる
メロンによるイガイガの原因には、メロンが持つ成分やアレルギーがありました。特に花粉症の人はアレルギーを起こしやすいので、注意してみてください。
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