にんにく醤油を知っていますか?にんにくと醤油で作られた、いたってシンプルな調味料ですが、にんにくの風味がおいしい調味料で手作りする人も多いです。醤油は腐りにくく賞味期限も長いですが、にんにく醤油となると賞味期限などは違ってくるのか気になります。
- にんにく醤油の保存方法
- にんにく醤油の保存期間
- にんにく醤油が腐るとどうなる
にんにく醤油の保存方法と賞味期限、食中毒の危険性や腐った時の状態について詳しく説明していきます。
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目次
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にんにく醤油の保存方法は?
にんにく醤油を購入したり、手作りした時にはどのように保存をしていますか?にんにく醤油は醤油同様に常温保存や常温保存が可能です。
保存容器
にんにく醤油はにんにくを漬けて保存をするため、保存容器は大きいものがおすすめです。醤油漬けされたにんにくが取り出しやすいサイズの保存容器を使いましょう。常温保存した際、漬けているにんにくが発酵してガスを発生し、醤油を溢れさせてしまう場合があるためです。
あまり発酵することはありませんが、ギリギリのサイズを使わず、可能であれば少し大きめの容器を使用しましょう。
保存方法
大きめの容器ににんにく醤油を入れたら、できるだけ温度変化の少ない場所に保存をしましょう。常温保存の場合、紫外線や直射日光にあたる場所で保存すると傷みやすくなるので、高温多湿の場所を避け、温度変化の少ない冷暗所がおすすめです。冷蔵保存をすると温度変化が少ないので、日持ちが良くなり長期保存ができます。
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にんにく醤油の保存期間は?
にんにく醤油の保存方法はわかりましたが、正しい保存方法をするとどのくらい保存ができるのでしょうか?常温・冷蔵保存の保存期間と食中毒の危険性について紹介します。
保存期間
にんにく醤油の保存期間は市販品と手作りでは、常温時の保存期間が大きく変わります。
常温 | 冷蔵 | |
手作り | 2ヶ月~1年 | 1~2年 |
市販品 | 6ヶ月 | 1~2年 |
常温保存の場合、手作りのにんにく醤油でも1年ほど保存できるものもあります。冷蔵庫で保存する場合は、さらに日持ちして2年程度はおいしく使うことが可能です。
市販品の場合は、メーカーによって常温保存時の賞味期限や保存方法が異なりますが、平均すると6ヶ月程度は保存可能です。冷蔵保存は手作りも保存期間はあまり変わりません。
にんにく醤油は長期保存が可能であるなどといわれていますが、継ぎ足しをしながら保存をしてくと長期保存が可能です。にんにくがなくなってきたらにんにくを足し、醤油が減れば醤油を継ぎ足し、こまめに継ぎ足しをすることで腐敗しにくいです。継ぎ足しを続けることで、10年以上使っている人もいます。
食中毒の危険性は?
冷蔵庫での保存の場合、にんにく醤油は食中毒の危険はありませんが、常温保存をすると食中毒になる可能性があります。常温保存で保存をすると「ボツリヌス菌」などによる食中毒の危険性があります。
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にんにく醤油は腐ったらどうなる?
日持ちがするといわれているにんにく醤油ですが、腐ってしまった時にはどのような変化があるのでしょうか?そして腐ってしまったらにんにく醤油はたべられないのか、その危険性について紹介します。
ボツリヌス菌
にんにく醤油が腐ってしまった時に注意してほしいのが「ボツリヌス菌」です。ボツリヌス菌とは、土壌や海、湖や川などの汚泥中に分布している嫌気菌で、熱に強いのが特徴とされています。ボツリヌス食中毒などともいわれ、酸素のない状態の食品が原因になるといわれています。
瓶詰・缶詰、容器包装詰め食品、保存食品を原因として食中毒が発生していることが多いです。発酵食品なども発生しやすいとされ、これまでの事例では自家製の野菜の缶詰(瓶詰)、輸入キャビア、からし蓮根、いずしなどでボツリヌス食中毒が起きたことがあります。
症状
ボツリヌス食中毒の主な症状は以下の通りです。
- 嘔吐
- 腹痛
- 下痢
消化器官症状を発症します。
その後数日間の便秘、眼瞼下垂・複視・嚥下障害・構音障害(正常に言葉を発することができなくなる)などの脳神経障害等の症状が現れます。意識ははっきりしており、感覚障害や発熱がなく、軽度の脳神経障害の身の場合もあれば、全ての症状が起きて重篤化する場合や、重症例では虚空麻痺になって死亡することもあるのです。
ボツリヌス菌は大人だけではなく、乳幼児が発生する「乳児ボツリヌス症」もあります。乳児ボツリヌス症の症状は、便秘(3日ほど)、不活発・哺乳力低下・鳴き声の減弱などの症状がみられ、脳神経麻痺や全身麻痺、筋緊張低下等症状が重篤してしまい、最悪の場合は死に至ります。
対処法
日本国内では、ボツリヌス菌による食中毒事故の報告件数はとても少なく、明確な発生時期などは不明です。
ボツリヌス菌の対処法は3つあります。
- 原材料を十分に洗浄する
- 温度管理
- 十分な加熱処理
ボツリヌス菌は土壌に広く分散しており、食材の汚染防止はほぼできません。原材料を十分に洗浄することにより、付着した菌を洗い流して菌の数を減らすことが可能です。ボツリヌス菌は3℃未満の温度では増殖しないとされており、冷蔵保存をすることでボツリヌス菌食中毒を防ぐことができます。
そして、ボツリヌス菌の芽胞は熱に強く、120℃で4分間の加熱をしなければ死滅しません。加熱処理をした後は、早く提供し食べてもらうようにするなどの注意が必要です。
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まとめ
にんにく醤油の保存期間と保存期間と、ボツリヌス食中毒について紹介しました。
この記事をまとめると
- 常温・冷蔵保存がにんにく醤油は可能であるが、長期保存は冷蔵保存が良い
- にんにく醤油は手作りで2ヶ月~1年、市販品でも半年以上常温保存で保存可能
- 冷蔵保存は1年~2年、継ぎ足しながら保存をすれば10年以上も保存可能
- にんにく醤油が腐ってしまうとボツリヌス菌が発生し、ボツリヌス食中毒を起こす可能性がある
にんにく醤油は冷蔵保存で、継ぎ足しをしていくことで長期保存が可能です。常温保存をするとボツリヌス菌によるボツリヌス食中毒になる可能性があるので、冷蔵保存をするようにしましょう。