あなたは「ジャンボタニシ」という貝の名前を聞かれたことがありますか?農業を営んでいらっしゃる方であれば、「害虫」として良くご存知かもしれません。今回は、農家の天敵である「ジャンボタニシは食べることが出来るのか?」というテーマで記事をまとめていきます。
先に記事の一覧を作ってみたので、見ておきましょう。
- ジャンボタニシとはどんな貝?
- 普通のタニシとジャンボタニシは何が違うの?
- ジャンボタニシは食べられるのか?
こんな内容になっています。記事を最後まで読んで、ジャンボタニシとはどんな貝なのかを徹底的に理解してしまいましょう。
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目次
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ジャンボタニシとは
ジャンボタニシとは一体どんな貝なのでしょうか?
売れ残って野生化したタニシ
ジャンボタニシとは、昭和の終わりごろに台湾から輸入されてきた貝の一種です。正式名称を「スクミリンゴガイ」と言い、見た目がタニシに似ていることから、ジャンボタニシと呼ばれています。
台湾などでは「食用の貝」として食べられているため、日本でも食用にしようと養殖が始められました。しかし、日本ではあまり人気が出ず、そのまま自然界に捨てられてしまい、それが野生化してしまったのです。
重点対策外来種に指定
ジャンボタニシは「重点対策外来種」に指定されている貝です。なぜなら、ジャンボタニシは「有機物ならなんでも食べてしまう」特性があるからです。つまり、農作物をどんどん食べて水田などを荒らしてしまう厄介な貝。
農家の方からしたら、少しでもジャンボタニシを減らして、水田を守らなければいけません。野生に放置して、何も害が無ければ良かったのですが、農作物に悪影響が出るようでは、徹底的に駆除しなければいけません。
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普通のタニシとの違いは?
では、ジャンボタニシと普通のタニシの違いを見ていきましょう。
食事の仕方
まず、ジャンボタニシは、とにかく「何でも食べてしまう」という特徴があります。通常のタニシは、川底に沈んだ枯葉などを食べて生活していますが、ジャンボタニシは生きている植物も食べるのです。
しかも、ものすごいスピードで移動するため、なかなか全てのジャンボタニシを駆除しきれません。ジャンボタニシに狙われた作物はあっという間に葉が穴だらけになります。
繁殖の仕方
ジャンボタニシは、水中ではなく「水上の農作物にピンク色の卵」を産みます。しかも、2から3カ月の間に「数千個」の卵を産んでしまうので、繁殖力が尋常ではありません。
繁殖のペースが遅ければ、農作物への被害も限定的ですが、繁殖力が異常に強いため、徹底的に駆除をしなければいけないのです。タニシと比べると、非常に厄介な貝なのですね。
見た目の違い
通常のタニシは、2から3㎝くらいの大きさ。一方のジャンボタニシは「ゴルフボールくらいの個体」になることもある、大きな貝です。通常のタニシは縦長に渦を巻いた貝殻をしていますが、ジャンボタニシは、横長の貝殻をしています。
大きさを見ると一目瞭然なので、通常のタニシとはサイズで見分けてみましょう。
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ジャンボタニシには毒がある?
ジャンボタニシは、元々食用の品種なので食べられるはずです。しかし、ジャンボタニシには毒があるという噂も耳にします。本当にジャンボタニシには毒があって食べられないのでしょうか?
卵には毒がある
ジャンボタニシで気を付けないといけないところは「ピンク色の卵の部分」です。ジャンボタニシの卵には確かに毒があるので食べられません。なので、もし、ジャンボタニシを食べようと思うのであれば、絶対に卵だけは食べないでください。
また、毒性も強いので素手で触られないことをおすすめします。手袋などをつけて卵は取り除きましょう。
貝の寄生虫が重篤な症状を引き起こす可能性
さらに、ジャンボタニシ、カタツムリ、通常のタニシなどの類には「広東住血吸線虫」という危険な寄生虫が住み着いています。そのため、これらの貝類を生で食べることは出来ません。もし食べようとするのであれば、絶対にしっかりと加熱してから食べましょう。
ジャンボタニシは食べることもできる
結論ですが、ジャンボタニシはしっかりと加熱をすれば「食べられる貝」です。食べた感じは「エスカルゴ」のような食感や味をしています。ただ、注意したいのは、
- 卵が食べられない
- 内臓のピンクの部分が食べられない
ということです。前述した通り卵の部分には毒があるので、食べないようにしましょう。さらに、内臓のピンク色の部分にも毒があるので食べない方がいいです。殻の除去と、内臓の除去をし、オリーブオイルなどで炒めれば問題なく食べられる貝なので、興味があれば食べてみましょう。
また、ジャンボタニシは非常に活発に動き回るため、キッチンで逃げられないようによく見張っておく必要もあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回はジャンボタニシは本当に食べられるのか?ということについて詳しく解説してきました。最後に記事をざっくりとまとめたので、振り返ってみましょう。
この記事をまとめると
- ジャンボタニシとは台湾から輸入されたスクミリンゴガイという貝
- ジャンボタニシの卵には毒がある
- ジャンボタニシの身は加熱すれば食べられる
こんな内容になっていました。もし、興味があればあなたもジャンボタニシを食べてみられてはいかがでしょうか?
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