羊乳と牛乳の違い|どんな味?まずい?美味しい?歴史・栄養成分は?

羊から取れる乳を「羊乳」と言いますが、牛乳とはどんな点に違いがあるのでしょうか?栄養成分や味など、それぞれの違いについて着目しました。今回は、

  • 羊乳と牛乳の歴史・味の違い
  • 栄養成分と効果は?
  • 牛乳アレルギーは羊乳も危険?

これらのテーマについて紹介いたします。

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羊乳と牛乳はどう違う?

牛乳は日常的に飲まれているものですが、羊乳とはどのような違いがあるのでしょうか?牛乳と羊乳の歴史の違いや味の違い、栄養成分の違いなどについて確認していきましょう!

羊乳とは?

羊乳とは羊から取れる乳のことで、日本ではあまり馴染みがありませんが、世界では乳製品に加工され日常的に食べられています。羊乳を使った加工食品には、チーズ・ヨーグルトなどがあります。

歴史

羊乳の歴史は長く、はじめて食用として用いられたのは1万年前にまで遡ると言われています。羊などが家畜化されたことで、その乳を食用とする習慣が生まれたようです。

このように羊乳が食用になったのは牛乳よりも早く、牛乳を飲用しはじめたのは約5,000年前と言われています。日本で庶民的に飲まれるようになったのは明治時代のことで、はじめて飲まれたのは飛鳥地代のことです。

どんな味?まずい?美味しい?

羊乳の味は、脂肪分が高いため濃厚です。脂肪分の含有量は牛乳の2倍にもなり、牛乳のようにゴクゴク飲みたくなるような味ではありません。

そのため、羊乳はそのまま飲むよりも乳製品に加工したものの方がよく食べられています。

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牛乳と羊乳の栄養成分の違い

羊乳と牛乳に含まれる成分には、どのような違いがあるのでしょうか?それぞれに含まれている主な成分について、確認してみましょう。

牛乳

牛乳は、カルシウムたんぱくビタミン類(ビタミンA、ビタミンB1、B2、B6など)が豊富に含まれています。栄養バランスに優れ、「準完全栄養食品」と呼ばれています。特に、牛乳はカルシウムの宝庫。コップ一杯の牛乳(200g)で成人が1日に必要なカルシウム量の3分の1をまかなうことができるんです!

  • カルシウム:カルシウムは骨や歯の主成分のリン酸化カルシウムの材料でもあり、人間の体内の筋肉や臓器の収縮に関わるミネラルです。神経伝達の正常化にも大きな働きを持ち、体の酵素の働きをサポートします。血液凝固やホルモンの分泌等、多用な働きを持ちます。
  • カゼイン:カゼインは、骨のカルシウムの吸収を助けるカゼインホスホペプチドの元になるたんぱく質です。カルシウム、鉄やナトリウムと結合し吸収を助けるだけではなく、体への吸収が遅いため高いアミノ酸濃度を維持ができるため、筋力トレーニングの後のプロテインの成分としても人気の高い栄養素です。
  • たんぱく質:たんぱく質は20種類のアミノ酸が複数個結合することで作られています。結合するアミノ酸が種類や配列によって様々な臓器や組織の材料になります。特に筋肉の材料として使用されるため、多くの摂取が望ましいです。食品では魚や肉、大豆に多く含まれており、様々な種類を多く摂ることが大切です。
  • ビタミンA:ビタミンAは、抗酸化作用、皮膚や肌の粘膜を作る、人間の視覚情報の伝達に関わるビタミンです。体内にある活性酸素を協力に除去し、肌の生成にも関わるため美肌作用、体内へのウイルスや細菌の侵入を防ぎます。加えて、視覚情報に関わる神経伝達に不可欠なロドプシンの生成の主成分にもなっています。
  • ビタミンB1:ビタミンB1は、人間の代謝に関わるビタミンで、炭水化物を糖に分解し、エネルギーを作り出す経路の最初を担います。食べた糖質全般を燃焼させる工程に関わるため、不足すると疲れやすくなります。また脳の神経伝達物質にも関わり、集中力を増やすや手足の痺れにくくすると言った働きがあります。
  • ビタミンB2:ビタミンB2は、たんぱく質、脂質、炭水化物の代謝で、酵素に近い補酵素としての働きます。ビタミンB2は単独では酵素としての働きは持たないものの、体内で特定の分子がつくことで代謝の働きを担います。三大エネルギーの分解の他、体内の活性酸素の除去作用も持っています。
  • ビタミンB6:ビタミンB6は、たんぱく質をアミノ酸に分解し、再合成して筋肉や必要な組織を作る働きがあります。加えて、体内のホルモン分泌のバランスも整える働きを持っています。エネルギー代謝にも関わり、加えて神経伝達にも関わる多くの役割を持つビタミンです。
  • トリプトファン:トリプトファンは、脳内物質メラトニン、セロトニンの材料です。メラトニンは人間の睡眠の質に関わる物質で、セロトニンは脳内を穏やかにする働きがあります。不足すると睡眠の質が低下やいつもイライラすると言った症状が現れます。摂取することで冷静で穏やかな思考を保ちます。

羊乳

羊乳は牛乳に比べ脂肪分を2倍含むため、脂質を始め、たんぱく質・カルシウム・カリウムなどを含んでいます。

  • 脂質:脂質は、1gあたり9kcalのエネルギーを生み出す三大栄養素の中での一番のエネルギー源です。人間の体内では、取り入れた糖質をグリコーゲンとして保存するだけではなくて脂質にすることで、生体維持に必要なエネルギーが無くならないようにしています。細胞膜やホルモンの材料になり、コレステロールや中性脂肪として存在しています。
  • カリウム:カリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウムとセットで、体内の水分量を調整し、体内にある過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性と言った不調の改善効果があります。

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羊乳にアレルギーはある?

牛乳はアレルギー食品を代表するものの一つですが、羊乳に関してもアレルギーを発祥することがあります。牛乳と羊乳のたんぱく質の構造はよく似ているので、牛乳アレルギーの方は羊乳アレルギーにもなりやすい傾向があります。

副作用はある?

羊乳を飲んだ時の副作用ですが、アレルギーの他に太ることが挙げられます。お話したように羊乳は脂肪分が高いので、摂りすぎると肥満の原因になります。

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まとめ

この記事をまとめると

  • 牛乳よりも羊乳の方が5,000年歴史が長い
  • 羊乳はそのままゴクゴク飲めるほど美味しいものではない
  • 羊乳には牛乳の2倍の脂肪分が含まれている
  • 栄養成分にはたんぱく質や脂質・カルシウムがあり、似ていてる

羊乳は日本であまり馴染みがありませんが、輸入食品を扱っているお店ではチーズも販売されています。どんな味なの?と気になる方は、是非この機会にトライしてみてくださいね。

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