現代人が摂取している栄養素で不足しがちなのが食物繊維です。そしてその食物繊維を効率的に摂取することが出来るのが「押し麦」や「もち麦」になります。今回の記事では、押し麦や胚芽押し麦、もち麦にはどんな特徴があるのか?を以下のような内容で詳しく解説していきます。
- 押し麦とは一体何?
- 胚芽押し麦とは一体何?
- もち麦と押し麦は何が違うの?
こんな内容になっています。記事を最後まで読んで頂き、押し麦や胚芽押し麦について徹底的に理解を深めていきましょう。
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目次
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押し麦とは?
まずは、押し麦とはどんな食材なのかを詳しく解説します。
丸麦をつぶしたもの
押し麦とは大麦の外皮と糊粉層を取り除いたものを、蒸して押しつぶした物になります。大麦はそのままでは硬くて食べにくいので、まず外皮を取ります。それでもお米と比べるとかなり硬いので胚芽などを取り除いて、蒸して潰します。
そうすることで、麦にしっかりと水分を吸収させやすくなるので、料理に使いやすくなるのです。
押し麦の歴史
押し麦が開発される前には、大麦は「ひきわり」という製法でおかゆにしたり茹でたりして食べられていました。西洋では大麦をそのまま食べるのが当たり前だったのです。
しかし、日本の明治時代に「押し麦にして食べる製法」が確立し、その後はスープの具材に使われたり、ショートパスタの代わりとして使われるなど、幅広い方法で、大麦が食べられるようになりました。昔のヨーロッパでは麦は「硬いまま食べるのが普通だった」のでしょうね。
日本で画期的な製法が確率されたといっていいでしょう。
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胚芽押麦とは?
次に「胚芽押し麦」について解説していきます。
胚芽を残した状態で加工した押し麦
胚芽押し麦とは、名前の通り「胚芽を残したままの丸麦を、蒸して押しつぶしたもの」です。お米で言うと「玄米」にあたります。胚芽を残して蒸すことで、人間の体に必要不可欠な「不飽和脂肪酸」を沢山摂取することが出来ます。
また、ビタミンEも押し麦に比べて多いので、アンチエイジングに興味がある方は、押し麦よりも胚芽押し麦を食べた方がいいでしょう。胚芽押し麦の見た目の特徴としては「黒条線」がそのまま残っている事。
通常の押し麦は、胚芽が取り除かれているので、「黒条線」がありませんが、胚芽押し麦にはそのまま残っています。
ぷりぷりした食感が特徴
さらに、胚芽押し麦は押し麦と比べると「ぷりぷりとした食感」をしています。押し麦も十分に歯ごたえがありますが、胚芽を残すことでさらにぷりぷりと弾力を感じる食感になります。栄養素も豊富で食感も良くなるので、胚芽押し麦をわざわざ探して購入するのもおすすめです。
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もち麦や押し麦との違いは?
では、胚芽押し麦ともち麦とはどう違うのでしょうか?もち麦と押し麦の違いや、胚芽押し麦ともち麦の違いについて、詳しく解説していきます。
もち麦とは麦自体が違う
まず、もち麦と胚芽押し麦、押し麦は根本的に「麦」が違います。大麦にもお米と同じように「うるち性」の麦と、「もち性」の麦があります。うるち性の麦は、うるち米と同じように粘り気が少ない麦です。一方のもち性の麦はもち米と同じように、かなりの粘り気と弾力があります。
そのため、硬めのうるち性の麦と比べ、もち性の麦の方が食べやすくなっているのです。押し麦よりももち麦の方が美味しいです。押し麦ともち麦を比べると、もち麦はかなり「ぷりぷりとした食感をしている」と思って下さい。
胚芽押し麦もぷりぷり食感ですが、さらに弾力があって柔らかいのがもち麦です。美味しい麦を食べたいと思うのであれば、もち麦を探して購入するのがいいでしょう。ただ、もち麦は100gあたりが70円前後で、通常の押し麦は100gあたり45円です。
価格がかなり違うので、コスパは悪くなるでしょう。コストの関係でどうしてもリーズナブルに麦を食べたいのであれば、押し麦にするのがおすすめです。
押し麦とは健康や美容への効果が違う
前述した通り胚芽押し麦は押し麦と比べて、「不飽和脂肪酸」や「ビタミンE」の含有量が高いです。そのため、アンチエイジング効果や、血液サラサラ効果を得たい人にはいいでしょう。さらにおすすめなのが、もち麦です。
もち麦には押し麦と比べてさらに多くの「水溶性食物繊維」が含まれています。お米に含まれる食物繊維の約20倍です。水溶性食物繊維は、腸内で善玉菌のエサになり腸内環境をどんどん良くしてくれる成分です。便秘の解消にも繋がりますし、体の不要な脂肪を効率的に燃やしやすくしてくれます。
なので、もしダイエット効果を求められているのであれば、もち麦を積極的に食べられるのがおすすめです。カリムも含まれているため、むくみを改善する効果も期待できるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は押し麦と胚芽押し麦、もち麦はそれぞれどのように違うのか?を解説してきました。最後に記事をざっくりとまとめてみたので、振り返っていきましょう。
この記事をまとめると
- 押し麦と胚芽押し麦は「胚芽の有無」が異なる
- 胚芽押し麦には不飽和脂肪酸やビタミンEが豊富
- 胚芽押し麦よりもさらに「もち麦」の方が栄養がある
こんな内容になっていました。あなたも早速スーパーで麦を買って、健康維持に活用してみましょう。
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