すっぽんと亀の違いとは何？体の特徴や生態、甲羅の違いについて |

日本では古くから親しまれている料理の食材「すっぽん」。すっぽんには非常に栄養が豊富で美味しいため、様々なお店で調理されています。では、そのすっぽんと普通の亀にはどんな違いがあるのでしょうか？

今回の記事では、すっぽんと普通の亀の違いについて、以下のような事を解説していきます。

すっぽんと亀では甲羅の違いがある
身体の特徴にも違いがある
生態にも違いがある

こんな内容になっています。記事を最後まで読んで頂き、すっぽんと普通の亀の違いについて、徹底的に理解を深めていきましょう。

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1 甲羅の違いが最大の特徴
- 1.1 亀は甲羅が堅い
- 1.2 すっぽんは甲羅が柔らかい
2 体の特徴の違い
- 2.1 歯の違い
- 2.2 指の違い
3 生態の違い
4 まとめ

甲羅の違いが最大の特徴

すっぽんと普通の亀は「甲羅」に最大の違いがあります。ちなみに、すっぽんと「亀」という分類で分けていますが、正しくはすっぽんも亀の一種なので間違えないようにしましょう。すっぽんという動物がいるわけではありません。

亀は甲羅が堅い

すっぽんと亀の甲羅の違いは、「硬さ」にあります。ご存知の通り亀の甲羅は非常に硬い特徴をしています。外敵から身を守るために甲羅が硬くなっていて、人間が触ってもかなりの固さを感じます。

すっぽんは甲羅が柔らかい

一方のすっぽんは、触ってみると「甲羅が柔らかい」特徴があります。すっぽんの甲羅は、進化の過程で「退化した」と言われています。実は甲羅で身を守るのではなく、強い顎の力で敵を攻撃して身を守る手段を持っているのです。

外部からの攻撃にはかなり弱いすっぽんですが、強力な顎の力を考えると、周りの生物からすると、かなり怖い亀の種類だとも言えるでしょう。

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体の特徴の違い

では、すっぽんと普通の亀では、体のつくりにどんな違いがあるのかを見ておきましょう。

歯の違い

まず「歯の違い」です。亀の中には「きちんと歯が生えている種類」も沢山います。しかし、すっぽんには「歯が生えていません」。よく、すっぽんに噛まれると、指を食いちぎられるまで離してくれないと言われます。

これは、すっぽんの「顎の力が強いだけ」であって、硬い歯が生えているわけではないのです。もちろん、亀の種類も非常に多いため、歯が生えていない亀も沢山います。しかし、すっぽんに関しては100％歯が生えていないので、それが体の中では大きな違いだと言えるでしょう。

指の違い

すっぽんと普通の亀では「指の本数」に違いがあります。普通の亀には指は人間と同じ「5本」生えています。しかし、すっぽんには指が3本しかありません。

どうして3本しかないのか？ということはまだ明らかになっていませんが、普通の亀は日光浴の為に地上に出る必要があるのに対し、すっぽんは水中でしか生きないため、そこのあたりに進化、退化のポイントがあるのかもしれませんね。

細かな部分であまり誰も気にしていませんが、指の本数の違いがあることは、覚えておきましょう。

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生態の違い

では最後に、普通の亀とすっぽんで「どんな生態の違い」があるのかを見ていきましょう。

日光浴をするかどうか

普通の亀は「日光浴」をしますが、すっぽんは日光浴をしません。すっぽんは基本的に水の中に住んでいて、陸地に上がってくることはないのです。昼間は砂の中に隠れていて、外敵に見つからない様にしています。夜になると砂の中から出てきて、エサを探して生きています。

一方の普通の亀は「硬い甲羅を形成するため」に日光浴が必要です。日光浴をすると、カルシウムを吸収するための「ビタミンD3」が体内に生成されます。このビタミンD3が無ければ、亀の甲羅や皮膚の表面のうろこを硬く出来ないため、必ず普通の亀は日光浴をしているはずです。

硬い甲羅で自分を覆い、常に外敵から身を守っているのが、普通の亀なのです。ちなみに、こんな感じで陸地に上がりやすくする為に、亀には5本の指があるのかもしれませんね。

食べるものの違い

普通の亀は「草」や「虫」などの幅広い食べ物を食べる「雑食動物」です。一方のすっぽんは「タニシ」などの川にいる貝を食べる「肉食動物」なのです。亀は草なども食べますが、すっぽんは食べません。ここに食べ物でも大きな違いあると言えるでしょう。

すっぽんには歯は生えていませんが、強い顎の力を持っているので、タニシなどの貝の硬い殻も簡単に砕くことが出来ます。そんなすっぽんに人間の指をかまれてしまうと、引きちぎられてしまう可能性もあるので、噛まれないように注意が必要です。

性格の違い

普通の亀は甲羅で身を守っているので、かなり「おっとりした性格」をしています。しかし、すっぽんには身を守るための甲羅がありません。なので、「非常に憶病で獰猛な性格をしている」と言えます。

普段は臆病者なので、攻撃はしませんが、自分の身に危険が迫りそうになった際には、容赦なくかみついてきます。なので、安易に感情を刺激しない方がいいでしょう。すっぽんを捕まえる時には要注意です。