煮干しで出汁をとったあと、煮干しを取り出して捨てていませんか?実はその煮干し、そのまま食べられるんです。そこで今回は
- 煮干しとはどんな食材?
- 味噌汁の出汁を煮干しで取る理由・メリット
- 煮干しは味噌汁にそのまま入れられる?
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目次
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煮干しとはどんな食材?
煮干しとはどのような食材なのでしょうか?ほの特徴や効果についてご紹介します。
特徴
煮干しと聞くとイワシを想像される方が多いかもしれませんが、実際には 魚介類を塩水で煮て乾燥させた食材を煮干しと呼んでいます。
煮干しはその名の通り、煮て干して作ります。
魚介類が豊富な日本では、採りすぎた魚介類を保存する手段として煮干しの技術が発達しました。海に囲まれた島国ならではの保存方法ですね。
煮干しはそのまま食べてもいいですが、大きな煮干しは内臓も大きくなる分苦味が増します。
そのまま食べるなら小さな煮干しがいいかもしれませんね。
出汁をとるならサイズはお好みで。小さいものならだしがらもあまり気にならず食べやすいですし、大きなものは食べ応えがあって具材としても楽しむことができますよ。
出汁をとる効果
昔から味噌汁の出汁など、煮干しは日本人にとって馴染み深いものでした。
最近では顆粒の出汁の素が一般的で、煮干しを買う人も少なくなってきているかもしれません。
出汁の素は簡単に出汁がとれて便利ですが、煮干しの出汁も案外簡単にとれるんですよ。想像している以上に簡単なものなので、ぜひ試してみてほしいです。
やはり煮干しからとった出汁は、手軽な出汁の素とはぜんぜん違いますよ。
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味噌汁の出汁を煮干しで取る理由・メリット
煮干しで出汁をとるのは難しいと避けていませんか?ここでは出汁をとることによるメリットをご紹介します。
旨味アップ
煮干しは味噌汁やうどん、鍋など様々な料理に使える便利な出汁です。
旨味とは、それひとつでも十分に効果を発揮するものなのですが、2つ以上を掛け合わせることでさらに美味しくなると言われています。
つまり旨味には相乗効果があるのです。
主な旨味成分には
- グルタミン酸
- イノシン酸
- グアニル酸
があります。グルタミン酸はアミノ酸、イノシン酸とグアニル酸は核酸系物質の旨味成分です。
相乗効果は、アミノ酸と核酸系旨味成分を組み合わせて利用することで起こります。この組み合わせが旨味を飛躍的にアップさせるのです。
煮干しには旨味成分のイノシン酸とグルタミン酸が含まれているため、煮干し単体でも旨味の相乗効果がはたらき、料理の風味が一段と増すということになります。
カルシウムが豊富
煮干しは小骨ごとすべて食べられるので、カルシウムを効率よく摂取できるという利点があります。
歯や骨を頑丈にしたり、骨粗しょう症の予防、ストレスを抑える等の効果も期待できます。
またカルシウムの吸収率を上げるビタミンDも多く含まれていますし、他にも鉄分やDHA、EPAも豊富です。
また煮干しには、特有のイワシペプチドと呼ばれる酵素が含まれており、これは血圧を安定させたり高血圧予防効果が大きいということがわかっているんですよ。
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煮干しは味噌汁にそのまま入れられる?
煮干しは残さず食べるべき素晴らしい食材です。味噌汁に入れる目安量などについてもご紹介しますよ。
何匹入れる?
煮干しは比較的傷みやすい食材です。
頭とはらわたを取り除いたあとは冷蔵庫保管で密閉容器に入れ、乾燥剤と一緒にして3ヶ月以内に食べ切るのがベストです。
また煮干しは、塩分とプリン体を多く含んでいます。そのまま数匹食べる分には問題ありませんが、高血圧や通風の人は過剰摂取に注意が必要です。
出汁をとる場合は、水1Lに対して煮干しはおよそ30gが目安。煮干し1尾あたりを1gとして考えてみてください。
煮干しの1日の摂取目安量はおよそ15g。
いくら健康な人でも塩分の摂りすぎはやはり良くないので、食べ過ぎには気を付けてくださいね。
だしがらは食べる?
通常、出汁をとったあとの煮干しは取り出して破棄してしまいます。
ですが前述の通り、煮干しにはカルシウムや動物性タンパク質が豊富に含まれています。
これを摂らずに捨ててしまうなんてもったいない!
煮干しに含まれる栄養素による効果効能は以下の通りです。
- 脳の老化予防
- 脳梗塞予防
- 骨の健康維持
- 高血圧予防
- 生活習慣病予防
煮干しをそのまま食べたりだしがらを食べることで、これらの素晴らしい栄養成分を余すことなく取り入れることができますよ。
出汁をとったあとのだしがらは取り出さず、そのまま具材として食べるようにしましょう。
元が魚なので、特に問題なく食べることができますよ。
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まとめ
煮干しの魅力についてご理解いただけましたか?
この記事をまとめると
- 煮干しで出汁をとることで旨味が格段にアップし、栄養価も高くなる
- 煮干しには栄養素が豊富に含まれているため、だしがらも残さず食べるのがおすすめ
- 煮干しは塩分が多いため、食べ過ぎには注意
わざわざ煮干しを買って出汁をとるなんて、面倒なのでしないという人も多いと思います。
ですがこれを読めばその素晴らしさに気付くはず。ぜひ煮干しでの出汁取りにチャレンジしてみてくださいね。
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