妊娠中(妊婦)にグミを食べても大丈夫?お菓子の食べ過ぎは危険?

妊娠中は食の好みが変化することも多いですが、“グミ”は食べても大丈夫なのでしょうか?味や食感が良く、つわり中でもグミなら食べられる…!という方もいるかと思います。

しかし、甘いものはカロリーや糖分が多いのが難点です。甘いものがどうしても食べたい妊婦さんにとって、危険性はないのでしょうか?今回は、

  • 妊娠中でもグミは食べられる?
  • 味覚の変化と赤ちゃんの性別
  • 妊娠中の体重増加目安量
  • 妊婦さんがお菓子を食べるポイント

これらのテーマについて紹介いたします。

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妊娠中にグミを食べても大丈夫?

妊娠中は、食の好みが変化することがよくあります。妊娠前はそこまで好きではなかったものが食べたくなったり、好きだったものが受け付けなくなったりと、人によって様々です。また、第一子の時は食べられなかったものが、第二子妊娠中には食べたくなるなど、その都度異なる人も多いようです。

食生活が変化する妊娠中に、『どうしても甘いものが食べたい…!』と思った経験はありませんか? 特に妊娠後期に現れやすい症状で、胎児により多くのブドウ糖を栄養素として届けていることが原因 と言われています。

胎盤を通じ赤ちゃんにブドウ糖を沢山届けている分、ママの体の糖分が少なくなっています。それを補うために、”無性にお菓子が食べたくなる現象”が起きるのです。

MEMO

妊娠中にお菓子が食べたくなるのは、胎児にブドウ糖を届けているため!

→特に妊娠後期にみられやすい症状

グミを食べても大丈夫かどうかですが、 妊婦さんでもグミは食べることができます◎ 

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味覚の変化と赤ちゃんの性別

“辛いものが食べたくなると赤ちゃんの性別は男の子”や、“甘いものが食べたくなると赤ちゃんの性別は女の子”など、味覚の変化と子どもの性別が関係していると言われることもありますが、その説に根拠はありません。ジンクスの一つとして楽しむのは良いかもしれません^^

妊娠中の甘いものの食べ過ぎは危険?

お菓子は妊娠中でも食べることができます◎ つわり中など食欲がなくても、スイーツなら食べられそう…なんていう時もありますよね。

しかし、妊婦さんの甘いものの食べ過ぎには注意が必要です。その理由には、『妊娠糖尿病』『過度な肥満』となる可能性があるためです。

妊娠糖尿病とは?

お菓子には、たくさんの砂糖が使用されています。砂糖による甘さを妊婦さんは求めて胃いるわけですが、妊娠中の糖分の摂り過ぎには注意が必要です。

その理由は、糖分を過剰摂取することで、妊娠前は糖尿病を持っていなくても妊娠期間中に糖尿病を発症することがあるからです。これは『妊娠糖尿病』と呼ばれており、より多くの栄養を胎児に与えようとする体の自然な働きと考えられていますが、 妊娠糖尿病になると胎児に合併症が出る危険性 があります。

妊娠糖尿病による胎児の合併症
  • 新生児低血糖
  • 新生児高ビリルビン血症
  • 低カルシウム血症
  • 呼吸窮迫症候群

体質によっては妊娠中にお菓子を食べ続けても、妊娠糖尿病にかからない人もいます。上記のような影響が出ることは少ないものの、妊婦さん全員がかかる可能性はあるということを覚えておきましょう。

また、お菓子を食べ過ぎると胎盤内のコレステロールが増えることもあります。胎盤内の血液がドロドロした状態になり、エコーでは胎盤が白っぽく写るのが特徴です。こちらも妊娠後期に現れやすい症状の一つです。

体重増加の目安量

妊娠中は適度に体重を増やす必要がありますが、太り過ぎは難産などトラブルの原因となるので注意しましょう。お菓子は高カロリーで脂質量も多いので、毎日食べ続けていると肥満に繋がります。

妊娠中の体重増加の目安は、妊娠前の体重によって異なります。BMIの数値によって目安の体重が決められているので、その範囲を超えないようにしましょう。

妊娠中の体重増加目安
  • 痩せ型(BMI18.5未満)…妊娠前+9〜12kg
  • 普通型(BMI18.5~25.0)…妊娠前+7〜12kg
  • 太り型(BMI25.0以上)…妊娠前+5g

このように、妊娠前の体型によって妊娠中の体重増加の目安量は変わってきます。痩せ型であるほど増加しても良い体重は多いですが、つわり後は食欲がアップして食べられる量も増えるので気をつけましょう。

ハリボーゴールドベアの食べ過ぎは太る?

“ハリボーゴールドベア”はドイツで誕生し、1922年から販売されている歴史の長いグミです。現在では世界100カ国以上で食べられているグミの代表です。

ハリボーは1袋あたり80gなので、つい全部食べてしまうと太る原因になります。どのくらいカロリーや糖質量があるのでしょうか?下記記事で詳しく紹介していますので、あわせてチェックしてみましょう。

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妊娠中にお菓子を食べる際の注意点

妊娠中にどうしてもお菓子が食べたい…!そんな時に気をつけたいポイントをいくつかご紹介。妊娠糖尿病や肥満を予防するには、下記のような対策があります。

適度な運動をする

妊娠中にお菓子を食べたい時は、あわせて適度な運動をすることで妊娠糖尿病や肥満を予防することができます。妊婦さんの運動には、 免疫力を上げる効果 もあります。

妊娠中の運動は、 軽い運動はウォーキングでもOKです。適度に体を動かすことで免疫力を上げる細胞が増殖したり、食べた分燃焼したりすることができます。1日15分ほどのウォーキングでも効果があるので、体調が良い時には散歩してみましょう。

また、免疫力を上げるには 体温を上げるのも効果的 です。妊娠初期は、ツワリの影響でお風呂やシャワーをするのが辛くなりますが、入れる時は湯舟に浸かりましょう。

しかし、妊娠初期は基礎体温が高くなるため、1日を通して体温が37度台前半となります。長時間浸かるとのぼせやすいため、長風呂はせず軽く浸かる程度にしましょう。

一度にたくさん食べない

妊娠中にお菓子を食べたい時は、満足いくまでたくさん食べてしまうこともあります。しかし、毎日食べ続けると糖分の摂り過ぎとなってしまいます。 一度に食べる量を抑え、毎日たくさん食べてしまうのを避けましょう 

また、毎日体重計にのってみるのもオススメです。自分の目で体重の増加を確認することで、お菓子は控えよう…という気持ちにもなりやすいです◎

フルーツを食べる

どうしても甘いものを食べたい時、脂質が多い洋菓子ではなく“フルーツを食べる”ことで高カロリー摂取を抑えることができます。果物にはビタミンCなどの栄養素も多く、健康的なおやつとしてオススメです。

酸味のある柑橘類はつわり中でも食べやすかったり、水分補給になったりと、妊婦さんにとって嬉しいメリットも沢山あります◎

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妊娠中に食べたい食材・控えたい食材・食べてはいけない食材60選まとめ

妊娠中にどの食材を食べればよいのか?どの食材を控えれば良いのか?というのは非常に気になるところです。代表的な60食材でまとめました。

妊娠中に積極的に摂りたい食材

妊娠中に積極的に摂りたい食材には、どんなものがあるのでしょうか?その食材が含む、妊娠中に摂りたい栄養素とあわせてチェックしてみましょう!

  • 豚肉 …たんぱく質+ビタミンB群
  • 鶏肉 …たんぱく質
  • 牛肉 …たんぱく質+鉄+亜鉛
  • 青魚 …DHA・EPA
  • 鮭       …たんぱく質+ビタミンB6+ビタミンD
  • ぶり …
  • かつお…
  • 白身魚…たんぱく質
  • 貝類 …鉄+亜鉛
  • 桜エビ…カルシウム
  • 卵  …たんぱく質
  • ブロッコリー…葉酸+カリウム
  • 青菜 …葉酸+鉄+カリウム+カルシウム
  • ヨーグルト …たんぱく質+カルシウム
  • 納豆  …葉酸+ビタミンE
  • 大豆(大豆製品) …たんぱく質+鉄+ビタミンE+カルシウム
  • いちご …葉酸
  • アボカド …ビタミンE+カリウム
  • トウモロコシ …葉酸+ビタミンE
  • グリーンアスパラガス …葉酸
  • 枝豆 …葉酸
  • そら豆 …葉酸
  • トマト …カリウム
  • もずく …ミネラル+食物繊維
  • きのこ …食物繊維+ビタミンD
  • 切り干し大根 …食物繊維
  • もち麦 …食物繊維

妊娠前から必要と言われている葉酸やビタミン類、妊娠中に不足しがちな食物繊維やカルシウムなどのミネラル類を補える食材には、上記のようなものがあります。
これらの食材を妊娠中の食事にバランス良く加えることで、ママの体や胎児の発育に良い効果をもたらします。妊娠中は食べ物の嗜好が変化することもありますが、できる範囲で色々な食材を食べるようにしましょう!

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妊娠中に少量に控えたい食材

妊娠中の食事は栄養素のバランスが大切ですが、中には控えておくべき食べ物がいくつかあります。食中毒リスクや、食べると胎盤を通じて胎児に届き、成長に悪影響を及ぼすものなど様々です。妊娠中に控えたい食材について、確認していきましょう。

食中毒や感染症のリスクのあるもの

  • お刺身
  • 生卵
  • ローストビーフ
  • 生ハム
  • ナチュラルチーズ
  • 肉・魚のパテ

メチル水銀を含むもの

  • 金目鯛:1回80gを週に1度まで
  • メカジキ :1回80gを週に1度まで
  • メバチマグロ:1回80gを週に1度まで
  • 本マグロ:1回80gを週に1度まで
  • エッチュウバイ貝:1回80gを週に1度まで
  • くじら:1回80gを週に1度まで
  • きだい:1回80gを週に2度まで
  • インドマグロ:1回80gを週に2度まで
  • マカジキ:1回80gを週に2度まで
  • くろむつ:1回80gを週に2度まで

ヨウ素・ヒ素を含む食べ物

  • 昆布 :1日1回少量
  • ひじき:小鉢2杯程度を週に2度まで

カフェインを含む飲み物

カフェインを含む主な飲み物と、100mlあたりのカフェイン量は下記となります。

  • コーヒー …約60mg
  • 紅茶        …約30mg
  • 緑茶        …約20mg
  • ほうじ茶 …約20mg
  • ウーロン茶 …約20mg
  • ココア    …約10mg

糖分を多く含むお菓子やジュース

糖分を多く含むお菓子や、甘いジュースなども妊娠中には控えたい食べ物です。甘いものを過剰摂取することで、妊娠前は糖尿病を持っていなくても妊娠期間中に糖尿病を発症することがあり、『妊娠糖尿病』と呼ばれています。
より多くの栄養を胎児に与えようとする体の自然な働きと考えられていますが、妊娠糖尿病になると胎児に合併症が出る危険性があります。

ビタミンAを多く含む食べ物(妊娠初期)

“動物性ビタミンA”を妊娠初期に摂取し過ぎると、胎児の形成異常の原因となると言われています。ビタミンAを多く含む食べ物には、下記のようなものがあります。

  • レバー
  • うなぎ
  • あなご

塩分を多く含む食べ物

妊娠中に塩分を過剰摂取すると、『妊娠高血圧症候群』という病気になることもあります。この病気を発症する確率は、妊婦さん20人に対し1人と言われており、妊娠中の食生活が原因で引き起こされます。
妊娠34週(妊娠9ヶ月)未満で引き起こした場合は重症化リスクが高く、胎児発育不全(赤ちゃんが育たない)・常位胎盤早期剥離(赤ちゃんに酸素が届かない)・胎児機能不全(赤ちゃんの状態悪化)となる可能性があります。酷い場合は胎児の命に関わることもあるので、食事には注意が必要なのです。

妊娠中に食べてはいけない食べもの

  • 生肉(ローストビーフ・ユッケ・馬刺し・お刺身・パテなど)
  • アルコール

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まとめ

この記事をまとめると

  • 妊娠中でもグミは食べられる!
  • 妊婦さんがお菓子を食べる際の危険性 ①:妊娠糖尿病 ②:過度な肥満
  • 妊娠中の体重増加は、体型(BMI数値)によって+5〜12kgと目安が決められている
  • 甘いものを食べたい時は…①適度な運動をする ②食べ過ぎない ③果物を食べる

妊娠中にお菓子を食べたい時は、量やお菓子の種類に気をつけて食べるようにしましょう。毎日高カロリーなものを食べ続けると、妊娠糖尿病や肥満の原因となることもあるので注意してくださいね。運動も取り入れ、体重や体長の管理にも気をつけましょう♩

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