みなさんは緑茶を飲まれますか?立春から数えて八十八夜にあたる5月初旬は春から夏へと季節が移ろう頃。この頃に摘まれたお茶は『新茶』と呼ばれ、香り高い味わいが特徴です。
緑茶は健康に良いイメージが大きいですが、飲み過ぎると体に悪影響を与えるのでしょうか?そこで今回は…
- 緑茶を毎日飲む効果
- 緑茶の飲み過ぎは太る?
- 緑茶の飲み過ぎは体に悪い?
こちらのテーマについてご紹介をしていきます。
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目次
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緑茶を毎日飲む効果
はじめに、緑茶を毎日飲むとどのような健康効果があるのかお伝えしていきます。
カテキンはポリフェノールの一種で、緑茶を飲んだときに感じる独特の苦みである『タンニン』の成分です。
緑茶には玉露・煎茶・番茶・ほうじ茶といった種類がありますが、中でも煎茶にカテキンが多く含まれます。
肝機能の改善と予防
抗酸化作用で知られる緑茶カテキンは、肝臓で発生する活性酸素の除去に役立つと言われています。
肝臓は活性酸素の影響を特に受けるため、緑茶を習慣として飲むことはアルコールの多量摂取や食べ過ぎ、運動不足などからなる『脂肪肝』の予防、また、肝機能全体の改善・予防にも期待されています。
免疫力アップ
抗酸化作用や抗ウイルス作用を持つカテキンには種類があり、『エピガロカテキンガレート』は植物の中でも緑茶からのみ発見されているものです。
エピガロカテキンガレートが持つ抗酸化作用はビタミンCの約90倍とも言われ、免疫力のアップに大きく期待できる成分です。
緑茶を飲む際は、80℃くらいで淹れると『エピガロカテキンガレート』をよく抽出させることができるそうです。
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美肌効果
茶カテキンには抗酸化作用があることをお伝えしましたね。その働きは体の中のサビとも言われる活性酸素を消したり、発生を防いだりしてくれるものです。
緑茶に含まれるカテキンは、先ほどもお伝えした通りビタミンCの約90倍とも言われる強い抗酸化力を持つと言われるため、老化や肌のシミやシワ、たるみ対策にもおすすめです。
体のアンチエイジング
抗酸化作用の高い緑茶を習慣として飲み続けることで、活性酸素を抑え、細胞の新陳代謝を促進します。そのため、体のアンチエイジングにも役立てることができます。
高血圧予防・改善
緑茶に含まれる茶カテキンである茶ポリフェノールは活性酸素を除去する働きがあるうえに、緑茶を飲むと体内の活性酸素除去酵素が増え、血管拡張が促進されるため、血圧の上昇を抑えることが可能です。
毎日120ml(湯のみ1杯程度)以上の緑茶を1年以上飲み続けている人は、緑茶を飲む習慣のない人に比べて高血圧を発症する割合が46%低い、といった調査報告もあるようです。
習慣的にお茶を飲むことは高血圧の予防にも役立つのです。
生活習慣病予防
緑茶特有の成分である『テアニン』は、脳や神経細胞の興奮を抑えて、睡眠を改善する働きがあります。また、脳内で作用し、意欲を改善する効果なども多くの研究で示されているとのこと。
1日4杯以上飲む人にはうつ症状が少ないといった報告もあるようです。
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緑茶の飲み過ぎは太る?
様々な健康効果のある緑茶ですが、飲み過ぎると太ってしまうのでしょうか?カロリーや摂取量の目安もみていきましょう。
1杯分のカロリー
緑茶の一つである玉露をお茶としていれた1杯分のカロリーは5kcal、煎茶の1杯分のカロリーは2kcalです。
使用する茶葉にもよりますが、 ほぼカロリーはない ため、『ノンカロリー』と表記され販売されていることも多くあります。そのため、緑茶を飲むことで太ることはありません。
摂取量目安
1日のカフェイン摂取量は、健康な成人男性では1日400mg以下、女性は300mg以下が目安となります。煎茶であれば、 1日5杯(1L)くらいまで であれば飲んでも問題ありません。
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緑茶の飲み過ぎは体に悪い?
緑茶を飲み過ぎると、どのような体への影響があるのかご紹介をしていきます。
カフェインによる不眠
夕方以降や就寝前の緑茶を多く飲むと、寝つきを悪くしたり、浅い眠りを引き起こし、その結果 睡眠時間が減って不眠の原因となる 場合があります。
緑茶は朝などに飲む習慣をつけ、夕方以降はカフェインを含まない飲み物にすることで予防することも可能です。
下痢・腹痛
緑茶に含まれるカフェインには利尿作用があります。
そのため、たくさん摂取すると体内の余分な水分が尿となり、体の外へ排出されます。温まった水分が大量に排出されると体の熱が下がるため、体を冷やしてしまうことになるのです。
その冷えから、 下痢や腹痛 といった症状を招くこともあるため、注意が必要です。
むくみ
緑茶に限りませんが、 水分の過剰摂取はむくみに繋がります 。身体がむくむとその分体重も増えてしまいます。
緑茶で太ることはなくても、太りやすくはなってしまうのですね。一気に大量に飲むことは避けて、1日の中で回数を分けて、適量を飲むことを心掛けると◎
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まとめ
今回は緑茶の効果や1日の摂取量の目安、飲み過ぎによる体への影響についてご紹介いたしました。
緑茶を毎日飲む効果
- ポリフェノールの一種であるカテキンは肝機能全体の改善・予防に期待できる
- カテキンのひとつ『エピガロカテキンガレート』が持つ抗酸化作用はビタミンCの約90倍とも言われ、免疫力アップに効果的
- 緑茶カテキンは抗酸化物質の中でも強い抗酸化パワーを持つことから、老化や肌のシミやシワ、たるみ対策にもおすすめ
- 緑茶を飲むと血管拡張が促進されるため、高血圧の予防に役立つ
- 緑茶特有の成分である『テアニン』は、脳や神経細胞の興奮を抑えて睡眠を改善する働き、脳内で作用し意欲を改善する効果などがある
カロリーと1日の摂取量の目安
- 茶葉の種類にもよるがほぼカロリーはないため、緑茶を飲んで太るということはない
- 煎茶であれば、1日5杯(1L)くらいまでが理想
飲み過ぎによる体への影響
- 夕方以降や就寝前に飲むと不眠の原因となる場合がある
- カフェインによる利尿作用で、たくさん摂取すると体内の水分が大量に排出されることから、体の熱が下がり、下痢や腹痛といった症状を招くこともある
- 水分の過剰摂取はむくみ、むくみによる体重増加に繋がることもある
緑茶は体と心の健康に優れていることがわかりましたね。飲み過ぎに気を付けさえすれば、健康に良いことばかりです。
これを機に、1日のはじまりや食事のおわりに緑茶を飲む習慣をつけてみてはいかがでしょうか?
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