餅アレルギーの主な症状|食べ過ぎは体に悪い?太る?1日の摂取量は?

お餅にアレルギーがあるの?!と思われる方も多いのではないでしょうか?

実はお餅を食べてアレルギーが出てしまう方は意外と多くいらっしゃるようです。また食べ過ぎると体にはどのような影響があるのでしょうか?そこで今回は…

  • お餅によるアレルギーはある?
  • 餅アレルギーの主な症状
  • お餅の食べ過ぎは体に悪い?

こちらのテーマについてご紹介をしていきます。

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お餅によるアレルギーはある?

お餅によるアレルギーとは一体何が原因となっているのでしょうか?またどのような症状が起こるのかをみていきましょう。

原因成分

お餅はアレルギーを起こし易い

調べてみると、お餅にはアレルギーを起こし易い物質が入っているようなのです。そのため、お正月明けは体調を崩される方が多いようです。

食物アレルギーの原因となるのは小腸の中の白血球で、白血球とは呼吸や食べ物と一緒に入ってくるウイルスや細菌を退治してくれる働きがあり、感染症などにかかることを防いでくれます。

しかし、その小腸の中の白血球は、アレルギー物質の食べ物が入ってきた場合に敵だと判断をしてしまいます。敵と判断をすると『抗体』と呼ばれる物質を分泌します。

抗体は体中の細胞に“危険な物質が入ってきたから排除しないさい”というメッセージを伝達する物質であり、細胞に付着します。

そうすると細胞は『 ヒスタミン 』と呼ばれる物質を分泌します。このヒスタミンこそが鼻水や喉の痛み、皮膚の発疹などを発生させるのです。

お餅にはこのヒスタミンを分泌させやすい物質が含まれるようです。

お米のでんぷん質

そして、もうひとつの原因はお米に対してアレルギーを起こしている場合です。

お米には『もち米系』と『うるち米系』があるのですが、『もち米系』のお米はアミロペクチンというデンプン質を持っており、そのアミロペクチンという物質がアレルギーを起こす原因となる場合があります。

以下の記事でお米アレルギーについて詳しく解説していますので、合わせて読んでみてくださいね。

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餅アレルギーの主な症状

続いて、お餅アレルギーによる症状をみていきましょう。食物アレルギーの症状は約9割が皮膚症状と言われており、3割ほどの人に呼吸器症状、また粘膜症状等がでるようです。

『即時型食物アレルギー』というタイプでは原因となる食べ物を食べてから15分~2時間以内(多くは食べた直後から30分間)に下記のような症状が現れます。

皮膚症状

痒み、蕁麻疹、発赤、湿疹、むくみ

消化器症状

腹痛、吐き気、嘔吐、下痢、血便

粘膜症状➀口・喉の症状

口の中の違和感、口の痒み、喉のイガイガ、声がかれる、喉がつまったような感じ

粘膜症状➁目・鼻の症状

目の充血や腫れ、涙、痒み

呼吸器症状

くしゃみ、鼻水、鼻づまり、咳、息苦しさ、ゼーゼー・ヒューヒューの(ぜん鳴)など

神経症状

頭痛、元気がなくなる、意識もうろうになるなど

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その他にも不眠やめまい、ホルモンの乱れ、風邪が治らない等、様々な症状が起こることがあります。

これらの症状は一つだけが現れることもあれば、複数の症状が同時にでることもあり、さらに血圧低下や意識障害など急激に全身の症状が進行することを『アナフィラキシーショック』と呼びます。

その場合には生命の危険を脅かすこともあるため、症状がみられたらすぐに救急車を呼ぶなどし、病院で診察を受けるようにしてください。

お餅の食べ過ぎは体に悪い?

お餅を食べ過ぎてしまった場合にはどういった体への影響があるのでしょうか?

太る・肥満

お餅は蒸したお米をついて作るため、ご飯が圧縮されている状態。そのためカロリーもご飯に比べ高くなります。

カロリーと糖質比較(100gあたり)

  カロリー 糖質
ご飯 168kcal 36.6g
お餅 235kcal 49.6g

このように、カロリーも糖質もお餅はご飯の1.4倍ほどあります。お餅は一度にペロリと数個食べてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?

また食べる際にはあんこなどの糖質をさらにつけて食べることが多いため、よりカロリーが高くなり、 食べ過ぎると肥満に繋がってしまう のです。

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血糖値の上昇

お餅は糖質量が多いので、 血糖値が急激にあがりやすくなってしまいます 

そうすると、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの分泌量が増えます。インスリンには脂肪を蓄える働きもあるため、 脂肪の蓄積に繋がってしまいます 

腸閉塞

小さなお子様やお年寄りの方は特に喉に詰まらせないようにとよく言われますが、詰まるのは喉だけではないのです。腸閉塞といって、 腸が詰まってしまう病気 になる恐れもあります。

腸閉塞とは?

様々な原因で腸管が詰まり、食べたものやガスなどが内にたまり続けてしまう病気です。便意があっても便が出なくなり、嘔吐などの症状が起こります。

腸は一定のリズムで食べたものを消化吸収しながら運んでいきますが、詰まっている状態で押し出そうとするために断続的に痛みを感じ、やがて痛みが強まります

血流障害などが起きると、ショック状態になることもあるようで、緊急手術となってしまう場合もあるようです。

お餅で腸閉塞が起こる原因は共通してお餅を丸のみしてしまった場合や、よく噛まずに大量に食べてしまったことで起こります。食べる際には必ずよく噛んで食べることが大切です。

1日の摂取量目安は?

お餅は角餅2つでご飯1杯分(150g)丸餅なら3つでご飯1杯分(150g)と同等の糖質量となるため、お餅は 1食2~3個まで を目安にするのがおすすめです。

また、お餅単体では食べずに、ご飯と同じようにおかずと一緒に食べるということが大切です。そうすることで炭水化物ばかりに偏らず、バランスの良い食事をとることができます。

また、先に野菜などを食べてからお餅を食事の後半に食べるようにすると血糖値の急激な上昇を抑えることができるためおすすめです。

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まとめ

古くより日本のお正月で親しまれてきたお餅についてご紹介をいたしましたがいかがでしたでしょうか?

お餅によるアレルギー

  • お餅にはアレルギーを起こし易い物質が入っている
  • お米に対してアレルギーを起こしている場合もある
  • 『もち米系』のお米にはアミロペクチンという物質をもっており、アレルギーを起こす原因となることがある

餅アレルギーの主な症状

  • 体質によって様々な症状が起こり得るが、食物アレルギーの症状は約9割が皮膚症状と言われており、3割ほどの人に呼吸器症状、また粘膜症状等がでる

お餅の食べ過ぎによる影響

  • お餅は蒸したお米をついて作るため、カロリーも糖質もご飯に比べて高い
  • 肥満や血糖値の上昇のほか、腸閉塞という腸が詰まってしまう病気の懸念もある

馴染みのある食材だからこそ、改めてお餅への理解を深めて今後に役立ててくださいね。

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