鮭を生で食べてしまったときの対処法は?どんな症状?病院に行くべき? |

春になってどんどん暖かくなる時期になると、鮭のシーズンを迎えます。旬の鮭は美味しいだけでなく栄養価も高く、とっても食べやすいのが特徴ですね。

そんな鮭ですが、加熱用の鮭を生で食べてしまうという人が跡を絶ちません。実はそれはとても危険なことで、重度の食中毒を引き起こしてしまう可能性があります。

今回の記事では、

これらについて解説していきたいと思います。

スポンサードリンク

加熱用の鮭を生で食べても大丈夫？

鮭は私達にとってとても身近な存在の魚で、焼鮭にしてたべたり刺し身としてたべることもあります。

しかし鮭は加熱用・刺身用に分かれているので加熱用のものは必ずしっかりと火を通さなければなりません。基本的に販売されているのは加熱用での鮭で、何も加工されていないものは「生で食べることができないもの」です。

なぜ鮭を生で食べることができないのかというと「アニサキスなどの寄生虫が潜んでいる可能性がある」からです。

スーパーで販売されている銀鮭は「生・鮭切り身」として販売されていますが、生で食べることが出来るという意味ではないので注意しましょう。

スポンサードリンク

鮭の多く生息している食中毒菌は「腸炎ビブリオ菌」と「アニサキス」です。では一つずつどういうものかを紹介していきますね。

腸炎ビブリオ菌は海底の泥の中に生息しています。海水を含む海産魚介類の体表やエラ、内臓などに付着しており、気温30℃では8分で1回増殖するなど非常に増殖速度が早い特徴があります。

4℃以下の環境では増殖することができないので、夏場の魚介類は温度を下げて腸炎ビブリオ菌が増殖しにくい環境を作って流通させています。以下に腸炎ビブリオの症状をまとめますね。

激しい腹痛

水溶性の下痢（ひどい場合は血便も）

37〜38℃の発熱

嘔吐、嘔気

腸炎ビブリオには平均12時間前後の潜伏期間があります。鮭だけでなくカニやその他の魚介類を食べた後、数時間後に上記の症状が出た場合は食中毒を疑った方が良いでしょう。症状がひどい場合はすぐに医療機関の受診をお勧めします。

アニサキスは海に生息する小さな寄生虫で、クジラやイルカなどの体内で生まれます。アニサキスの始まりは卵の状態で、クジラやイルカの排泄物と共に海に放出されます。

その後、アニサキスは海中で幼虫のような形状に羽化します。この時点でのサイズは大きくても長さ3cmほどです。その小さなアニサキスの幼虫は最初の住処として甲殻類などの動物プランクトンに寄生し、そこから生まれる食物連鎖によって寄生を繰り返します。

アニサキスが寄生している小さな甲殻類を小魚が食べ、その小魚を大きな魚が食べ、その魚を私たち人間が食べることによって、アニサキスによる食中毒を発症することとなります。

アニサキスによる食中毒は、「みぞおちや腸の激しい痛みや嘔吐」を生じます。これはアニサキス幼虫が胃壁や腸壁に刺入して食中毒(アニサキス症)を引き起こすからです。

アニサキスが胃の粘膜に刺入した時はみぞおち辺りに激しい痛みを生じ、腸の粘膜に刺入した時は下腹部に激しい痛みを生じます。痛みが出るのは主に胃・腸ですが、そのほとんどが胃のケースであることが多いです。

スポンサードリンク

生で食べることができない鮭を生で食べてしまった場合は、まず食中毒の症状が出るかをしっかりと注意して観察するようにしてください。ほとんどの場合少しくらいの生焼けの状態で食べたのであれば、食中毒の症状が出ないことの方が多いです。

しばらく様子を見て下痢・嘔吐・腹痛などがなければ問題ないと判断してください。時間が経ってから食中毒の症状が出てきたという時は水分をしっかりとりつつ、下剤などの薬は飲まずに必ず病院を受診するようにしましょう。

生の鮭を食べてしまって気を付けるべき人は小さな子供やお年寄り、妊娠中のお母さんなどです。なぜかと言うとこれらに該当する人は免疫力が低くなっている傾向にあるからです。健康な大人よりも食中毒になりやすく、さらに食中毒の症状がひどくなりやすいという特徴がありますのでより注意して見てあげる必要があります。

食べている最中に焼き鮭の中が生焼けなのに気づいたら、電子レンジなどで再加熱してあげれば問題なく食べ続けることができます。

上記のような形が生の鮭を食べてしまったら、しっかりと様子を見て、少しでも異常があればすぐに医療機関に相談するようにしましょう。

スポンサードリンク

いかがでしたでしょうか？今回の記事をまとめると、

この記事をまとめると

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。

スポンサードリンク