仕事の後に飲むビールはとてもおいしいものです。友達と集まって飲むビール、最高ですね。ビールが大好きな人の多くは、おいしくビールを飲んでいると思いますが、ビールでアレルギーが起きると聞いたら驚くかもしれません。
- ビールでアレルギーは起きるのか
- ビールアレルギーの症状とは
- 診断方法と対処法について
ビールアレルギーは大人にならないと分からないものですが、どのようなことが原因で発症するのでしょうか?詳しく紹介していきます。
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目次
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ビールにアレルギーはある?
ビールでアレルギーを発症するというイメージが思い浮かばないかもしれません。ビールでアレルギーは起きるのでしょうか?
アルコールアレルギー
ビールアレルギーとは、すなわちアルコールアレルギーのことになります。お酒全般によって起きるアレルギー反応ですが、アルコールアレルギーは飲酒だけではなく、アルコールが肌に触れたり、アルコールが含まれた食品などが原因で発症してしまうこともあるようです。
アルコールアレルギーの人は、体内でアルコールを分解するために必要な「脱水素酵素」がないためにアルコールを分解することができません。
小麦のアレルギー
ビールでアレルギーが起きる原因の1つに、小麦アレルギーがあります。ビールは麦芽とホップと水によって作られます。麦芽は小麦と同様の構造をしており、小麦アレルギーの原因とされる「グルテン」に似た「グルテリン」「ホルデイン」などがアレルギーを引き起こす原因になるのです。
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ビールアレルギーの症状
ビールアレルギーがアルコール・小麦などで起きることが分かりました。ビールアレルギーの原因となるアルコールアレルギーとは、どのような症状なのか説明していきます。
アルコールアレルギーとは?
アルコールアレルギーは飲酒はもちろんのこと、アルコールが肌に触れたり、アルコールが含まれた食品などが原因で発症してしまいます。アルコール消毒をすると手が痒くなってしまうということはないでしょうか?もしかしたらアルコールに弱い体質なのかもしれません。
アルコールアレルギーの人は、体内でアルコールを分解するために必要な「脱水素酵素」がないためにアルコールを分解することができません。
大人になってからも発症する?
ビールなどを飲むことでアレルギーを発症する場合は、子どものうちは分かりにくいかもしれません。大人になってビールなどのアルコールを大量摂取することで分かったという人も多いのが特徴です。
大人になって発症することもあれば、子どもの頃からアレルギーを持っていても、摂取する機会がないため、気づかない人も多いので、大人になってから発症したとはっきりといえません。飲むことでアレルギー反応が出ても、肌に触れることでアレルギー反応があるとは限らないので分かりにくいものです。
アルコールアレルギーの症状
アルコールアレルギーの主な症状は次の通りです。
- 体に赤みが出る
- 蕁麻疹が出る
- 頭痛
- くしゃみ・鼻水が止まらない
- 息苦しく・呼吸困難になる
- アナフィラキシー(急激な血圧低下で意識を失う)
他の食物アレルギーなどで起きる症状と変わりはありません。アレルゲンに対して過剰反応を起こし、体に反応が起きるようになります。突然(数分~数時間)内に発症するのが特徴です。
小麦アレルギーの症状
小麦アレルギーの症状は子どもの頃から確認することが可能であり、以下のような症状が見られます。
- 体に赤みが出る
- 蕁麻疹が出る
- 頭痛
- くしゃみ・鼻水が止まらない
- 口や喉の腫れや痒み
- 息苦しく・呼吸困難になる
- アナフィラキシー(急激な血圧低下で意識を失う)
大人と子どもの症状には違いがあり、子どもは全身や皮膚への症状が目立ちますが、大人の場合は口や喉などの口腔への症状が多いです。口や喉への腫れや痒みによって、息苦しく呼吸困難となることが多いのです。
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診断方法・対処法
もし、アルコールアレルギーかもしれないと思った時にはどのような診断方法があり、実際に診断された時の対処法にはどんな方法があるのでしょうか?
アルコールアレルギーの診断方法
アルコールのアレルギー反応をチェックするための診断方法は以下の通りとなります。
(エタノールパッチテスト)
- 70%のエタノールを2~3滴ばんそうこうに浸み込ませます
- 上腕の内側など皮膚の柔らかいところに貼る
- 7分後に絆創膏をはがし皮膚の色を確認する
- さらに10分後、皮膚の色を確認する
貼った場所の色によってお酒を飲めない体質であるか確認するというものであり、1回目のチェックで赤くなればお酒が飲めない、2回目のチェックで赤くなればお酒に弱い体質といえます。血液検査によるアレルギー検査はないので、パッチテストでの確認で確認をするようです。
小麦アレルギーの診断方法
小麦アレルギーの場合は血液検査で確認することが可能です。通常アレルギー検査は、さまざまな物質のlgE抗体が血液中にあるか調べます。一般的には1度の検査で39項目のアレルゲンのチェックが可能です。小麦アレルギーに反応があれば、小麦に対してのアレルギーがあると認められます。
対処法
アルコールアレルギーと診断された場合、根本から治療をする方法や薬剤は現時点ではなく、アルコールを摂取しない、アルコールに触れないことが改善策となります。症状に差がありますが、酷い症状がある場合は完全除去をしなくてはいけません。
小麦アレルギーの場合には、アルコール同様に除去するという方法もありますが、除去をすることでは対処療法とはなりません。減感作療法というアレルギーのある物質をごく少量ずつ注射や食べることで、徐々に体に慣れしていくという方法もあります。医師との相談は必要であり、改善するには時間がかかります。
アルコールも小麦も紹介した対処法が完全というわけではなく、日常的にアルコールも小麦も、極少量含まれていることが多く、完全除去というのは難しいです。
まとめ
ビールアレルギーの原因と対処法などについて紹介しました。
この記事をまとめると
- アルコール・小麦アレルギーがあるとビールアレルギーを起こす可能性がある
- 発疹・喉や口の腫れやかゆみ・アナフィラキシーショックなどが起きる
- アルコールアレルギーはパッチテスト。小麦アレルギーは血液からのアレルゲンチェックで調べることが可能
ビールアレルギーには原因となる物質が2種類あり、どちらも発症すると対処法がないので摂取をしないことが一番の対処法になります。少しだから大丈夫と思うかもしれませんが、アナフィラキシーショックなどを起こすと死につながる可能性があるので、症状が疑われる場合は一度検査をしてみましょう。