皆さんは「だし」と聞くと、かつお節や昆布・しいたけ・煮干しなど思い浮かべるでしょう。
では、「あごだし」というだしをご存知ですか?この記事では、
- あごだしってどんなだし?
- あごだしの代用
- 粉末だしと液状タイプの使い方
をテーマに紹介していきます。あごだしについて詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
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あごだしってどんなだし?
まずはあごだしの基本的な情報を紹介していきます。
トビウオから作るだしのこと
あごだしは「第3のダシ」とも呼ばれ、トビウオを乾燥させてつくられているだしです。九州ではトビウオのことを「あご」と呼んでいます。
かつおぶしやいりこなどと同じように、日常的に使われています。特に、焼きあごに向いているとされているのは、長崎の平戸で水揚げされる丸あごです。
長崎・五島の名産である五島うどんには、あごだしが使われています。ひと口であごだしいっても、さまざまな種類があります。
焼きあごを使ってだしをとれば、本格的なだしになるでしょう。魚介系のだしなので、たんぱく質が多く脂肪が気になりません。
トビウオを乾燥させる方法は焼き・煮干し・燻製の3種類存在します。
上品な味わいになる
海上を飛ぶトビウオの体は、他の魚より雑味の原因になる脂肪分が少ないといわれています。
これがスッキリと上品な味につながり、あごだしという名前は「あごが落ちるほど美味しい」からついたという説もあるほどです。
名前の由来として、そのほかにも「食べるときに硬くてあごをよく使うから」「トビウオを前からみると顎(あご)が出ているから」「トビウオの学名:Cypselurus agooから」などの説が存在します。
あごだしは、「一本筋が通っている」と表現される味わいが楽しめます。深いうまみがあるにもかかわらず、口あたりが上品なので、おすましにも使えます。
かつお節や昆布などとも相性が良いので、組み合わせると相乗効果でより美味しくなるのでおすすめです。
お味噌汁や鍋、煮物などに使うと、上品でうまみの効いた美味しさが味わえるので、お店の料理のように感じます。
臭みが少ないので、さまざまな料理に使いやすいだしと言えるでしょう。
国産のあごだしは高級食材
九州では昔から親しまれており、縁起のいい高級食材といわれています。美味しいあごだしを作るためには、あごは小さすぎても、大きすぎてもいけません。
理想的なサイズに育ったあごを捕獲できるのは、1年の中で2週間程だけです。
うま味成分と栄養素
トビウオには、旨み成分であるグルタミン酸やイノシン酸が豊富に含まれています。このふたつのうま味成分が、あごだし独自の風味をつくり出しています。
また、このふたつの成分が組み合わさることで、「旨みの相乗効果」が期待できます。トビウオの旬は夏頃とされています。
低脂肪かつ高たんぱくなので、ダイエットに向いている食材です。そのほか、ビタミン、ミネラルなど体に嬉しい栄養素もたっぷり含まれています。
若返りのビタミンといわれるビタミンEも含まれているので、アンチエイジングが気になる方にもぴったりです。
心臓発作や関節炎といった症状にも効果できるセレンも豊富に含まれています。
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あごだしの代用
ここでは、あごだしの代用になる食品を紹介していきます。
あごだしは高級品すぎてなかなか手に入らない
あごだしが使いたくても、あごがなかなか手に入らない地域もあるでしょう。その場合は、市販のだしの素を使うのがおすすめです。
代用として使える「いりこだし」
あごだしは魚介系のだしなので、いりこで代用できます。
代用として使える「かつおぶし」
あごだしは魚介系のだしなので、かつおぶしで代用できます。
だしは複数のものを組み合わせると美味しくなる
あごだしは他のだしに比べてさっぱりとして上品なため、代用品を使うと風味が異なります。
いりこと昆布・かつおぶしと干ししいたけなど、複数のだしをブレンドして自分好みの味にするのもいいでしょう。
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粉末だしと液状タイプの使い方
あごだしには、粉末・顆粒タイプと、液状タイプの2種類販売されています。一からダシを取らなくてもお手軽に美味しいあごだしを味わえます。
それぞれの特徴や使い方を見ていきましょう。
粉末はダイレクトに味を感じやすい
お湯や水に溶かすだけで簡単にだしがとれて便利なのが、粉末や顆粒タイプのあごだしです。
ほかの形態のあごだしよりもコンパクトなので、置く場所に困らないメリットもあります。旨味がプラスされるので、チャーハンや焼きそばなどにふりかけて食べるのもおすすめです。
そのほか、味噌汁にも使用可能です。
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液体は味を調節しやすい
液体タイプのあご出汁であれば、料理に応じてだしの量の調節が簡単にできます。ほとんどの商品はメーカー独自の味付けがされています。だし巻き卵にもぴったりです。
まとめ
あごだしについて紹介してきましたが、いかがでしたか?
この記事をまとめると
- あごだしとは、九州で「あご」と呼ばれているトビウオを乾燥させて作られただしのこと。
- 手に入らない場合は、同じ魚介系のいりこやかつおぶしで代用する。
- あごだしには、粉末タイプと液状タイプが存在する。
上品な味わいが楽しめるあごだし。なかなか親しみがない方も、この機会にぜひ試してみてください。
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