ハンバーグによる食中毒症状で下痢・腹痛に!何時間後?レアは危険?

子どもから大人まで、肉汁たっぷりのハンバーグは見ただけでウキウキしてしまうご馳走の一つですよね。

しかし、ハンバーグを食べたことで食中毒になってしまう事例が後を絶たないことをご存じでしょうか。

  • ハンバーグを食べて食中毒になるのはどうして?
  • レアハンバーグを食べると危険な理由
  • ハンバーグを食べて食中毒になってしまったらどうすればいい?

今回は、こちらについて詳しく解説していきます。

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ハンバーグで食中毒になる?

原因は生焼け

ハンバーグを食べて食中毒になってしまう原因は、ハンバーグの中心まで火が十分に通っていないことによる生焼けが原因です。

ステーキなどの一枚肉を使用した肉料理と異なり、ハンバーグは生焼けによる食中毒のリスクが高い料理です。その理由としては、食中毒菌が存在しやすい消化器官を含めてミンチにして成型するというハンバーグの製造工程の特徴によるものです。

何の菌がいる?

ハンバーグに使用するミンチ肉には、主に牛や豚が使用されます。牛や豚を由来とする食中毒菌としては、以下の種類が挙げられます。

カンピロバクター

カンピロバクターは、主に牛や豚などの消化管内にいる細菌です。一般的な食中毒菌は、非常に多くの菌が体内に入らないと食中毒が発症することはありませんが(場合によっては100万個程度)が、カンピロバクターは僅か100個程度の菌で食中毒を発症する特徴を持っています。

カンピロバクターは寒さには強いものの、75℃以上で1分間以上加熱すれば死滅します。

腸管出血性大腸菌O-157 

O-157を代表とする腸管出血性大腸菌は、牛などの家畜や人の糞便中に存在する食中毒菌です。

人に感染することでベロ毒素と呼ばれる毒素を産出して、非常に激しい食中毒症状を引き起こし、場合によっては死に至る可能性すらある危険な食中毒菌として知られています。

腸管出血性大腸菌もカンピロバクター同様に極少量の菌数でも発症しますが、熱に弱いという特徴も併せ持っています

サルモネラ菌

サルモネラ菌は動物の腸管や自然界に広く存在する菌で、特に鶏肉に汚染のリスクが高い食中毒菌です

サルモネラ菌もやはり加熱には弱く、1分間以上75℃以上加熱することで死滅させることが可能です。

主な食中毒症状

食中毒になると様々な症状が発症しますが、中でも特徴的な症状は以下の通りです。

  • 激しい下痢
  • 嘔吐
  • 倦怠感
  • 頭痛
  • 微熱

食中毒菌によって、差異はあるものの下痢や嘔吐は必ず起きるといってもよい症状であると言えます。

症状は何時間後 ?

ハンバーグの生焼けを食べたことによる食中毒、食べてからどの位経ってから発症するかご存じでしょうか。

こちらも食中毒の症状同様に差異はありますが、食べてからおおよそ24時間経過した頃から症状が出始めることが多くなっています。

ハンバーグによる食中毒事例

レストランハンバーグを原因とした腸管出血性大腸菌O157の食中毒(横浜市)

患者数10名。ハンバーグチェーンレストランのハンバーグを原因とするO157による食中毒が発生。O157感染者は13名、利用した店舗は6店舗に及んだ。

原因究明のため、食品およびふきとり検査を行い、残りのハンバーグ、番重のふきとり、配送センター保管のハンバーグからもO157が検出された。発生要因はO157に汚染されたハンバーグパテの加熱不足によるものと推定された。

引用:国立保健医療科学院HP 健康被害危機管理事例データベースより

ふきとり検査って?
食品会社や保健所では、製品や製造場所が食中毒菌に汚染されていないかどうかを専用のキットでふき取り、培養検査を行うことで食中毒菌の有無を確認しています。

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レアハンバーグは危険?大丈夫?

一部のレストランでは、中がレア状態となっているハンバーグを売りにしている場合がありますが、極めて危険であると言えます。最終的な判断は個人にゆだねられるものの、食中毒発生のリスクのあるレアハンバーグは避けた方が良いでしょう。

食中毒になる中心温度

食中毒菌は全て一定の温度で加熱することで死滅させることが可能です。その温度とは、

  • 75℃以上で1分以上加熱
  • 85℃に一瞬でも到達する

この2つのどちらかを満たすことが条件です。逆を言えば、75℃以上に達しない場合は、全て食中毒発生の危険がある温度帯であると言えるでしょう。

安全な焼き方

ハンバーグが中心部まで十分に加熱されているかを確認するには、食品用の中心温度計を使用すると良いでしょう。

加熱後のハンバーグの真ん中に中心温度計を指すことで目視によって確実に確認することが可能です。

焼き色などを見て判断することはプロの料理人であっても不可能です。むしろしっかりとしたレストラン程、中心温度計を使用していると断言できます。

冷凍ハンバーグには注意

冷凍ハンバーグは、冷凍状態のまま電子レンジなどで加熱する場合があります。外側はしっかり加熱されているものの中心部分は冷たいままになっていることがあるため、この場合も中心温度計を使用すると安心ですよ。

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ハンバーグで食中毒になった時の対処法

下痢・腹痛

万が一、ハンバーグを食べて下痢や嘔吐などの食中毒症状を発症してしまった場合は個人で判断することはやめましょう。

速やかに病院を受診して医師の診察を受けるようにしてください。

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まとめ

この記事をまとめると

  • ハンバーグは他の肉料理と比べるとミンチ肉を使用することから食中毒が発症するリスクが高い
  • 食中毒菌は全て加熱することによって死滅させることが出来る
  • ハンバーグが中心部までしっかりと加熱されているかどうかは中心温度計を使用するとわかりやすい
  • 万が一、ハンバーグを食べて下痢や嘔吐の症状が出た場合は速やかに病院を受診する

いかがだったでしょうか。

ステーキと違い、焼き加減がレアなハンバーグには食中毒のリスクしか存在しません。しっかりと中まで焼き上げてこそ、たっぷりの肉汁を美味しく味わうことが可能ですよ。

この記事がみなさんの参考になれば幸いです。

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