離乳食中期のパン粥の量|冷凍保存できる!保存期間・牛乳でもOK?

離乳食中期に突入すると赤ちゃんにとっても食事が楽しくなり始める頃。形の無いものから、徐々に形のある食べ物を与えていく過程において特におすすめできるのはパン粥です。

  • パン粥ってどんな食べ物なの?
  • パン粥は冷凍保存出来る?
  • 離乳食後期になると食べる量はどうなる?

今回は、こちらについて詳しく解説します。

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パン粥とは?

パン粥という名前を聞いて、イメージが出来ない人も多いのではないでしょうか。ここではパン粥について解説していきます。

パン粥は、文字通りパンで作ったお粥のことを指します。もともと食感がやわらかいパンを更にやわらかく煮ることで、非常に食べやすく仕上げることが可能になっており離乳食としても最適なメニューの一つとして重宝されていますよ。

食べられるのは離乳食中期

パン粥が食べられるようになるのは、生後から半年程度、離乳食を始めてから約2ヶ月後(生後7〜8ヶ月程度)である離乳食中期と呼ばれる時期が最適です。

全てのパンを与えてもいいというわけではなく、出来る限り食品添加物が少ない食パンを選択するとよいでしょう。

食品添加物の見分け方は?
食品の裏面表示の「原材料欄」は使用している量の多いものから記載するルールとなっています。原材料と食品添加物は、その間を「/(スラッシュ)」で区切ったり、改行を行うことで明確に区分けするルールとなっています。

そのため、食パンを購入する際は上記の通り「/(スラッシュ)」以降に記載された原材料の数が少ないものを選ぶようにしましょう。

4つの離乳食期とは?

離乳食を与える時期は、大きく分けると4つに分類が可能です。

離乳食初期(ゴックン期) 

離乳食のスタート時期であるゴックン期は、生後5〜6ヶ月頃が開始の目安です。

この時期の赤ちゃんの特徴として、「よだれが増える」や「大人が食べ物を食べる様子に興味を持ち始める」などが見られた場合は、モグモグ期への移行を考えましょう。 

離乳食中期(モグモグ期)

離乳食を始めてから約2ヶ月経過すると、次の時期であるモグモグ期への移行です。

この時期の赤ちゃんの特徴として、「離乳食を積極的に食べるようになった」や「舌をしっかりと動かして上手に飲み込んでいる」などが見られた場合は、カミカミ期への移行を考えましょう。

離乳食後期(カミカミ期)

離乳食開始後、4ヶ月が経過したころには、カミカミ期への移行時期です。

この時期の赤ちゃんは、色々な形状の食材が食べられるようになり食事の回数も1日3回となります。食材ごとの固さは指でつまんで軽くつぶれるような固さにしてあげると良いでしょう。

離乳食完了期(パクパク期)

離乳食を始めてから約半年、生後12か月を経過する頃には離乳食完了期となります。

このころになると大きめの食材を歯でかみ切ることや、赤ちゃんが自分から食べるようになります。

初めて与える量はどれくらい?

パン粥を与え始めるのに最適な時期である離乳食中期ですが、最初のうちは少なめの量を与えるようにしましょう。

具体的には、食パン1枚を4等分した1/4を使用してパン粥を作ると良いでしょう。

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パン粥の冷凍保存方法

保存・日持ち

折角作ったパン粥ですが、場合によっては手を付けずに残ってしまうことも考えられますよね。ここでは、パン粥の適切な冷凍保存方法を解説します。

保存方法

  1. 密閉出来る耐熱容器を用意する
  2. パン粥を移すために使用する調理器具及び密閉出来る耐熱容器を全て熱湯で煮沸消毒する
  3. 石鹸を使用して入念に手を洗う
  4. パン粥の粗熱が取れていることを確認する(温かい場合はしっかりと冷ます)
  5. パン粥を耐熱容器に移し入れてしっかりと密閉する
  6. 速やかに冷凍庫に保存する
ポイント
冷凍庫に保存する際は、出来る限り冷凍庫の奥に入れるようにしましょう。これは、手前側に保存してしまうと冷凍庫の扉が開くたびに外気によって温度が上昇するリスクがあるためです。

保存期間

一度冷凍保存したパン粥は一週間を目安に使い切るようにしましょう。冷凍保存時に、容器の正面に付箋などを使用して冷凍実施日を記入しておくとうっかり忘れることがないためおすすめです。

レンジ解凍

冷凍したパン粥は電子レンジを使用することで、簡単に解凍することが可能です。解凍したパン粥は必ずその日の内に食べきるようにし、再度冷凍することは避けましょう。

再冷凍はどうしてダメ?
食品を形成する組織は、急激な温度変化が加わると少しずつ組織が崩壊して美味しさや品質が劣化していきます。再冷凍は、食品の品質を急激に劣化させてしまうため非常にリスクの高い行為になるのです。

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離乳食後期のパン粥の量は?

しっかりと離乳食が食べられるようになると、離乳食もいよいよ後期に突入します。一度に与えることが出来るパン粥の量も少しずつ増えてきます。

与えられる出来上がり量

離乳食後期(生後9カ月〜10ヶ月)には、食パン1枚の2/3程度を使用してパン粥を作るとよいでしょう。出来上がりの量としてはおおよそ70g〜80g程度が目安になります。

粉ミルクの代わりに牛乳を使っても大丈夫?

粉ミルクの代わりとして牛乳を使用しても問題はありませんが、牛乳には食物アレルギーの主な対象となる7大アレルゲンの一つである「乳」が含まれています。

そのため、赤ちゃんに乳アレルギーがあるかどうかの判断が付かない場合は少量ずつを食べさせることで反応を見るようにしてください。

牛乳を使用したパン粥を食べた後、赤ちゃんの首周りなどに赤い湿疹や蕁麻疹のようなものが現れた場合は、すぐに病院を受診して医師の診断を仰ぐようにしてください。

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まとめ

 

この記事をまとめると

  • パン粥は食パンを牛乳に浸して作る、赤ちゃんにとって最適な離乳食の一つ
  • パン粥は、生後7か月頃である離乳食中期に与え始めると赤ちゃんに負担がない
  • 一度作ったパン粥は冷凍保存が可能だが、一度解凍したパン粥は食べきるようにして再冷凍はしない
  • パン粥は粉ミルクや牛乳どちらを使用しても作ることが出来るが乳アレルギーが発症しないかを注意深く確認する必要がある

いかがだったでしょうか。

食感がやわらかなパン粥は、実は大人でも美味しく食べることが可能です。パン粥を食べたがらない赤ちゃんには、大人が食べる様子を見せることで興味を持ってもらえるかもしれませんね。

この記事がみなさんの参考になれば幸いです。

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