妊娠中には控えた方が良い食べ物がいくつかありますが、食べてはいけない魚には何があるのでしょうか?魚の種類や食べられない理由について着目しました。今回は、
- 妊娠中に食べてはいけない魚と理由
- 水銀量を多く含むNGな魚
- 妊婦でも食べられる寿司ネタは?
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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妊娠中に食べてはいけない魚は何?
妊娠中に食べてはいけないもの・控えた方が良いものには、生の魚介類・カフェイン・チーズ・加工肉などがあります。魚の中で言うと、妊婦さんが食べられない魚にはこのようなものがあります。
- お刺身
- 生の魚卵
- マグロなど水銀の多い魚
妊娠中は生魚をたべない方が良いと言われているので、お寿司の大部分のネタが食べられないことになります。約10ヶ月の間、お寿司を我慢するのはなかなか厳しいですよね…!
また、お刺身にかかわらず、いくらやとびっこ・たらこ・明太子などの魚卵も控えた方が良いと言われています。
そして、マグロなどメチル水銀の多い魚は妊娠中に食べ過ぎると赤ちゃんの発達に関わると言われており、食べても良い目安量が決められています。
では、なぜこれらの魚介類は食べない方が良いのでしょうか?その理由について、詳しく確認してみましょう。
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妊娠中にお刺身を食べるとどうなる?
妊娠中は妊娠前より免疫力が低下するため、残念ながら「生魚は食べない方が良い」とされています。お刺身やお寿司などの生魚介類には、“腸炎ビブリオ菌”や“ノロウイルス”、“病原性大腸菌”による食中毒リスクがあるからです。
これらの食中毒により繰り返し下痢を起こすと、子宮収縮を起こし胎児へ影響が出ることも考えられます。また、本来であれば飲める薬も妊娠中には限られるため、食中毒になった時に満足な治療ができないこともあります。
いつもなら問題なく食べていた食材でも、妊娠中にはあたる可能性が高くなるため、食中毒・感染症リスクのある食材の摂取は控えるようにしましょう。
- 治療に必要な薬が制限される
- 繰り返す下痢によって子宮収縮が起こる
- 子宮収縮によって酸素や栄養が届きにくくなる
- 酷い場合は流産に繋がる可能性もゼロではない
妊娠中に食べても大丈夫な寿司ネタ
妊娠中は生の魚介類を控える必要があるので、食べられるお寿司ネタはかなり限られてしまいます。加熱した魚や貝類、かんぴょう巻きなど魚以外のネタであれば安心して食べることができます。
- アナゴ
- たまご
- ツナ巻き
- かっぱ巻き
- 加熱された魚介類(エビなど)
妊娠中でも食べられる寿司ネタは少ないのでちょっと寂しいですが、安全に妊婦生活を送るために、お寿司を食べるのは産後まで我慢しましょう!
鮮魚の管理状態が良ければ食中毒にかかるリスクはないため、「時々少量だけお刺身を食べている」という妊婦さんもいます。
筆者も妊娠中に我慢できずブリのお刺身を食べたことがありますが、妊娠前と比べ免疫力が低下しているせいか、少量でもお腹を壊してしまった経験があります。
少しなら大丈夫と思っていても妊娠中の体は変化しているので、よく判断し自己責任で食べるようにしましょう。
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加熱済みでも水銀量には注意!
妊娠中のお刺身は控えたい食材とされていますが、魚の種類によっては加熱した魚でも控えた方が良いものがあります。それは“メチル水銀”を含む魚で、自然界の食物連鎖により魚の体内に溜まっています。
妊娠中にメチル水銀は胎盤を通じて胎児に届きやすく、摂り過ぎると『中枢神経障害』を起こします。中枢神経障害の主な影響は、感覚障害・運動失調・視野狭窄・聴力障害などです。メチル水銀を含む魚の種類はコチラです。
- 金目鯛 *1
- メカジキ *1
- メバチマグロ *1
- 本マグロ *1
- エッチュウバイ貝 *1
- くじら *1
- きだい *2
- インドマグロ *2
- マカジキ *2
- くろむつ *2
これらの魚はメチル水銀を含みますが、絶対に食べてはいけないわけではありません。魚の種類により食べても良い量の目安が厚生労働省により定められています。
- 「*1」の魚に関して:1回80gを週に1度まで
- 「*2」の魚に関して:1回80gを週に2度まで
ちなみに、マグロやカツオを原料としたツナ缶は気にせず食べてもOKです◎
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妊娠中に食べたい食材・控えたい食材・食べてはいけない食材60選まとめ
妊娠中にどの食材を食べればよいのか?どの食材を控えれば良いのか?というのは非常に気になるところです。代表的な60食材でまとめました。
妊娠中に積極的に摂りたい食材
妊娠中に積極的に摂りたい食材には、どんなものがあるのでしょうか?その食材が含む、妊娠中に摂りたい栄養素とあわせてチェックしてみましょう!
- 豚肉 …たんぱく質+ビタミンB群
- 鶏肉 …たんぱく質
- 牛肉 …たんぱく質+鉄+亜鉛
- 青魚 …DHA・EPA
- 鮭 …たんぱく質+ビタミンB6+ビタミンD
- ぶり …鉄
- かつお…鉄
- 白身魚…たんぱく質
- 貝類 …鉄+亜鉛
- 桜エビ…カルシウム
- 卵 …たんぱく質
- ブロッコリー…葉酸+カリウム
- 青菜 …葉酸+鉄+カリウム+カルシウム
- ヨーグルト …たんぱく質+カルシウム
- 納豆 …葉酸+ビタミンE
- 大豆(大豆製品) …たんぱく質+鉄+ビタミンE+カルシウム
- いちご …葉酸
- アボカド …ビタミンE+カリウム
- トウモロコシ …葉酸+ビタミンE
- グリーンアスパラガス …葉酸
- 枝豆 …葉酸
- そら豆 …葉酸
- トマト …カリウム
- もずく …ミネラル+食物繊維
- きのこ …食物繊維+ビタミンD
- 切り干し大根 …食物繊維
- もち麦 …食物繊維
妊娠前から必要と言われている葉酸やビタミン類、妊娠中に不足しがちな食物繊維やカルシウムなどのミネラル類を補える食材には、上記のようなものがあります。
これらの食材を妊娠中の食事にバランス良く加えることで、ママの体や胎児の発育に良い効果をもたらします。妊娠中は食べ物の嗜好が変化することもありますが、できる範囲で色々な食材を食べるようにしましょう!
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妊娠中に少量に控えたい食材
妊娠中の食事は栄養素のバランスが大切ですが、中には控えておくべき食べ物がいくつかあります。食中毒リスクや、食べると胎盤を通じて胎児に届き、成長に悪影響を及ぼすものなど様々です。妊娠中に控えたい食材について、確認していきましょう。
食中毒や感染症のリスクのあるもの
- お刺身
- 生卵
- ローストビーフ
- 生ハム
- ナチュラルチーズ
- 肉・魚のパテ
メチル水銀を含むもの
- 金目鯛:1回80gを週に1度まで
- メカジキ :1回80gを週に1度まで
- メバチマグロ:1回80gを週に1度まで
- 本マグロ:1回80gを週に1度まで
- エッチュウバイ貝:1回80gを週に1度まで
- くじら:1回80gを週に1度まで
- きだい:1回80gを週に2度まで
- インドマグロ:1回80gを週に2度まで
- マカジキ:1回80gを週に2度まで
- くろむつ:1回80gを週に2度まで
ヨウ素・ヒ素を含む食べ物
- 昆布 :1日1回少量
- ひじき:小鉢2杯程度を週に2度まで
カフェインを含む飲み物
カフェインを含む主な飲み物と、100mlあたりのカフェイン量は下記となります。
- コーヒー …約60mg
- 紅茶 …約30mg
- 緑茶 …約20mg
- ほうじ茶 …約20mg
- ウーロン茶 …約20mg
- ココア …約10mg
糖分を多く含むお菓子やジュース
糖分を多く含むお菓子や、甘いジュースなども妊娠中には控えたい食べ物です。甘いものを過剰摂取することで、妊娠前は糖尿病を持っていなくても妊娠期間中に糖尿病を発症することがあり、『妊娠糖尿病』と呼ばれています。
より多くの栄養を胎児に与えようとする体の自然な働きと考えられていますが、妊娠糖尿病になると胎児に合併症が出る危険性があります。
ビタミンAを多く含む食べ物(妊娠初期)
“動物性ビタミンA”を妊娠初期に摂取し過ぎると、胎児の形成異常の原因となると言われています。ビタミンAを多く含む食べ物には、下記のようなものがあります。
- レバー
- うなぎ
- あなご
塩分を多く含む食べ物
妊娠中に塩分を過剰摂取すると、『妊娠高血圧症候群』という病気になることもあります。この病気を発症する確率は、妊婦さん20人に対し1人と言われており、妊娠中の食生活が原因で引き起こされます。
妊娠34週(妊娠9ヶ月)未満で引き起こした場合は重症化リスクが高く、胎児発育不全(赤ちゃんが育たない)・常位胎盤早期剥離(赤ちゃんに酸素が届かない)・胎児機能不全(赤ちゃんの状態悪化)となる可能性があります。酷い場合は胎児の命に関わることもあるので、食事には注意が必要なのです。
妊娠中に食べてはいけない食べもの
- 生肉(ローストビーフ・ユッケ・馬刺し・お刺身・パテなど)
- アルコール
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まとめ
この記事をまとめると
- 妊娠中にお刺身を控えた方が良い理由は、食中毒の危険性があるため
- 妊婦さんは免疫力が低下しているので食中毒になりやすい!
- 加熱済みの魚でも水銀量が多いものには注意が必要!
妊娠中の食事はなにかと制限されますが、お刺身やお寿司などの生魚には注意が必要です。少量でもお腹を壊したり下痢となることもあるので、控えるようにしてくださいね。
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