生ナッツは害がある?浸水やローストすれば大丈夫!食べ過ぎるとどうなる?

「生のナッツはお腹をこわす」というのを聞いたことはありませんか?見た目は乾燥していて、ローストしてあるものとさほど変わらないし、実際食べても無害なんじゃないの?と思う人もいるかもしれませんね。そこで今回は、

  • 生ナッツはが本当に害があるのか?

  • 生ナッツが危険とされる理由

  • 食べ過ぎによる体調不良は?

という疑問を解決していきます。

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生ナッツの効果は?危険?

効果

一口にナッツと言っても、種類は様々です。ナッツの種類ごとに含まれている主な栄養をご紹介します。

ナッツの種類 効果
くるみ ポーロフェノール、オメガ3脂肪酸による老化防止効果
アーモンド 血糖値の上昇をゆるやかにし、ダイエット効果がある
ピスタチオ ビタミンB6が女性ホルモンを整える
ヘーゼルナッツ タンニンによる美肌効果

ちなみに、ピーナッツは「ナッツ」と名前に入っていますが、マメ科の植物で木の実ではなく、地中で生育されます。

食中毒に注意

ナッツ類にはセレウス菌が付着していることがあり、セレウス菌は、126℃で90分加熱しても死滅しない熱に強い菌です。

ナッツ類をローストする時は180℃のオーブンなどで素焼きするので、ローストしたナッツは安全なのですが、生のナッツは菌ごと体内に摂取してしまうので食中毒になるリスクが高いです。

セレウス菌の夜食中毒は、食品を摂取してから1時間~16時間以内に下痢や嘔吐などの症状を発症します。

発がん性を持つカビ菌

ナッツ類の多くは輸入品です。輸入する過程で、カビが生えてしまうことや、カビの生えた食品の側に長時間置かれている状況でカビの胞子が付着している可能性もあります。

過去にはイタリア産のアーモンドから「アフラトキシン」という強い発がん性をもつカビ毒が検出され、ニュースになったこともあります。

酵素抑制物質による病気

ナッツ類は、気のみの種子の部分ですから、地面に落ち、目を出し、子孫を残す役目があります。しかし、冬に発芽しないのはどうしてでしょうか?その答えは、ナッツに含まれる「酵素抑制物質」にあります。

酵素抑制物質の働きによって、春の生育に適した環境になるまではつがしないようにしているのです。生のナッツに含まれる酵素抑制物質は摂取すると体内の消化酵素の働きも抑制してしまうので、膵臓に負担をかけてしまうのです。

浸水させる

生ナッツを食べるメリットとしては、ナッツに含まれる酵素を生きたまま摂取できることですが、先ほどもご説明しました通り、酵素抑制物質を除去しなければそのメリットは得られません。

そこで、浸水させることで、酵素抑制物質を中和させてから食べるようにしましょう。水と一緒に塩を入れておくとバクテリアの繁殖を防ぐことができます。

ローストする

また、生のナッツを安全に食べる方法にローストもあります酵素抑制物質は加熱によっても中和されるので、浸水のようにカビが生えることや、腐ってしまう心配がありません。

アーモンドやクルミなどをローストすると、カリカリとした食感と香ばしい味わいを楽しむことができます。

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食べ過ぎるとどうなる?

肌荒れ

ナッツ類は脂質を多く含みます。油脂を摂りすぎると毛穴が詰まって炎症を起こしたり、ニキビになります。

少量のナッツは亜鉛やオレイン酸、オメガ3脂肪酸などの恩恵を受けられますが、食べ過ぎると逆効果であることを覚えておきましょう。

下痢・便秘

ナッツ類に含まれるフィチン酸塩やタンニンは食べ過ぎると消化不良を起こし、下痢を引き起こします。

また、便秘を改善しようとナッツ類を食べ過ぎてしまうと、不溶性食物繊維を摂りすぎて、腸内の水分を吸収して詰まらせてしまうことが原因と考えられます。

太る

ナッツ類は脂質を多く含みますから、食べ過ぎると肥満につながる恐れがあります。アーモンドは血糖値の上昇をゆるやかにしてくれますが、1粒当たり約6Kcalあり、30粒食べるだけでおにぎり1個分のカロリーに相当します。

ナッツ類を食べ過ぎてカロリーオーバーにならないように注意しましょう。

消化・肝臓

ナッツ類は脂質が多く、またタンニンなどの消化不良を起こしやすい成分も含まれています。消化不良を起こすと消化器官に負担がかかります。

それぞれの栄養にはメリットがある一方、こうしたデメリットもあるので食べすぎないようにしましょう。

適量は?

ナッツは脂質が多いため、感触で20粒、30粒も食べているとすぐにカロリーオーバーになります。ですから、食べ過ぎないようにするために1日の摂取カロリーを決めて、そのうちの100Kcal~150Kcalを間食に当てるようにします。

アーモンドで換算すると、1日約20粒位を目安に食べると良いでしょう。

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生アーモンドの食べ方は?

ロースト

生アーモンドの酵素抑制物質を中和して安全に食べるために、浸水とローストをご紹介しましたが、おススメなのはローストする方法です。

アルミホイルでナッツを包み、160℃に予熱したオーブンで12~15分ほど焼くだけなので簡単にローストできます。ローストはオーブンが無くてもフライパンがあれば簡単にできますよ。

煎り方

  1. フライパンは弱火で温めておく
  2. ナッツを入れ、フライパンごと揺らしながら10分くらい炒る

たったこれだけで簡単にローストできます。コツは、油をしかないことと、焦げないようにフライパンを揺らしながら炒ること。くるみなどは菜箸や木べらで混ぜてしまうと粉々になってしまうので注意しましょう。

保存方法

ローストしたナッツはよく冷ましてから、密閉できる瓶やジップロックなどに保存しましょう。

ナッツの油は酸化すると、風味が落ちるだけでなく下痢などの体調不良の原因にもなります。

そのため、ナッツを酸化させないように密閉することと、冷蔵庫などの涼しく、湿気の少ない場所で保存することが大切です。また、ローストしたナッツはできるだけ早く食べきるようにしましょう。

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まとめ

いかがでしたか?今回の内容をまとめると、

この記事をまとめると

  • 生のナッツには酵素抑制物質が含まれる

  • 酵素抑制物質は消化酵素の働きを抑制してしまい、消化不良になる

  • ナッツ類は脂質が多く、食べ過ぎると太る原因になる

  • 生で食べるよりローストして食べる方が安全

ということをお伝えしてきました!ナッツお腹をこわす、と言われる原因もよく分かりましたね。何事も適量食べるようにしていきたいものですね。