牡蠣は春~夏にかけて旬を迎える海の幸として定番ですよね。生のままつるっと食べる事はもちろんですが、カキフライや鍋料理など、様々なレシピで使えてとにかく美味しいですよね♪
そんな牡蠣ですが、食中毒がとても心配という方も多いのではないでしょうか?牡蠣やホタテなど、いわゆる「2枚貝」と呼ばれる貝類は、海中の有毒プランクトンを体内に蓄積することにより毒性がある場合もあります。
流通の過程でしっかり検査されているため、鮮度がよければ食中毒の危険性も低くはなりますが、やはり心配ですよね。牡蠣を食べて食中毒にかかった場合はどのような変化がみられるのでしょうか?そこで今回は、
- 牡蠣であたったらどうなる?
- 牡蠣であたった時の対処法は?
- 牡蠣にあたらない為には?
これらのテーマで紹介していきます。是非最後までチェックしてくださいね。
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目次
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牡蠣であたったらどうなる?
「牡蠣に中る(あたる)」とよく言われますが、それほど牡蠣は食あたりしやすい食べ物でした。いまでこそ様々な研究や検査で、出荷する以前にわかるようになっていますが、昔はそういった技術も進んでいなかったためとても危険でした。
牡蠣に中った場合はどのような体調の変化がみられるのでしょうか?
ノロウィルスによるもの
牡蠣と言えばノロウィルスを疑うことも多いでしょう。ノロウィルスは特に冬場に流行する事が多いウィルスです。理由はウィルスが低温と乾燥に強く、冬に繁殖しやすいためです。
感染した場合は24~48時間以内に症状が出て、下痢や嘔吐、発熱などの症状を引き起こします。中心部の温度が85~90℃で、90秒以上加熱すると感染力が無くなると言われているため、心配な場合は加熱してから食べましょう。
貝毒によるもの
牡蠣などの二枚貝は貝毒に汚染されている危険性があります。基本的に流通している二枚貝は、出荷する際に検査基準をクリアした貝だけですから、貝毒の可能性は低いと言えます。
しかし潮干狩りなどで自分で獲った貝類はとても危険です。貝毒には以下のような種類があります。
- 麻痺性貝毒
- 下痢性貝毒
- 記憶喪失性貝毒
- 神経性貝毒
- アザスピロ酸
貝毒は種類によって無毒化されない種類もあり、死亡例も多く出ているとても危険な毒です。牡蠣を食べてなんだか調子がおかしいと感じた場合は、油断せずにすぐに医療機関に受診するようにしましょう。
腸炎ビブリオによるもの
岩ガキでよくみられる食中毒菌が腸炎ビブリオです。潜伏期間は8~20時間程度で、激しい腹痛や下痢、発熱や嘔吐などを引き起こします。
腸炎ビブリオは15℃異常の水温になると特に活発化します。夏場の魚介類は腸炎ビブリオに汚染されている可能性もあるため、衛生管理には注意が必要です。
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牡蠣であたった時の対処法は?
牡蠣で食あたりになってしまった場合の対処法はあるのでしょうか?時間帯や曜日によっては医療機関にかかりづらい場合もあります。家庭で対処できることがあればやっておきたい所です。
水分補給
食中毒を完治させるためには体の外へウィルスをだすことが大切です。ですので下痢や嘔吐などが起きやすくなるのです。どれも体から水分が失われる症状ですから、水分補給だけは怠らないようにしましょう。
症状が重い時は病院へ
基本的には症状の重さにかかわらず、明らかに辛い症状がある場合は医療機関へ受診しましょう。医療機関で診断を受け、投薬を受ければその日のうちか翌日には良くなることも多いです。
危険なことは、自分で判断して市販薬を購入することです。下痢止めなどを誤って飲んでしまうと、体内にウィルスが残ってしまい、症状が長期化する場合もあります。
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牡蠣にあたらない為には?
牡蠣などの二枚貝は食中毒にかかりやすい食べ物と言えます。でも美味しいから食べたいですよね。牡蠣を安全に食べるためにはどのような事に気を付けて食べると良いのでしょうか?
生食用か加熱用か確認
生牡蠣を購入する際、パッケージに「生食用」や「加熱用」といった表記がされています。これは食品衛生法の規格基準を満たしているかどうかの違いであり、生食用は生でも食べることができる基準ということで販売されています。
生で食べたいという場合は必ず「生食用」を購入しましょう。ちなみにノロウィルスは細菌ではないため、この基準の対象外となっています。そのため生食用を食べてもノロウィルスに感染する可能性はあります。
加熱する
絶対に安全に食べたい!という場合は加熱しましょう。貝毒は加熱しても無毒化できないものもありますが、細菌やウィルスは加熱することでやっつけることができます。
中心温度85~90℃で約90秒程度加熱することで安全に食べられるでしょう。プリプリとして、丸々太った牡蠣を食べられないのは残念ですが、安全には変えられませんね。
手洗いをしっかりする
牡蠣を調理する場合は手洗いすることが大切です。特に生カキを食べる場合は手洗いが重要になります。人の手にも細菌が付着していますから、念入りに行いましょう。
まとめ
今回は、牡蠣の食中毒になってしまった場合の対処法や、食中毒の種類などについて紹介していきました。
この記事をまとめると
- 牡蠣は二枚目なので食中毒になりやすく注意が必要
- 基本的に市販の牡蠣は、出荷前に検査されているため安全
- 念には念を、心配な場合はしっかり加熱してから食べるようにする
いかがでしたか?牡蠣は「海のミルク」と言われるほど濃厚な旨味が特徴の海の幸ですが、食中毒がどうしても心配です。しっかりと知識があれば安全に食べることができ、対処もできます。
牡蠣を食べる際は参考にしてみてくださいね。最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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