温泉卵で食中毒になる事はある?市販の温泉卵で感染リスクはある?

温泉卵はトロトロ食感が特徴の卵で、ご飯にめんつゆなどと一緒にかけて食べたり、牛丼などの丼ものと一緒に提供されることもありますよね。そんな温泉卵ですが、意外に食中毒のリスクが高いと言われています。

温泉卵は加熱されていますから、一見食中毒リスクは低いように思えますが、いったいどうしてなのでしょうか?そこで今回は、

  • 温泉卵で食中毒になる?
  • 市販の温泉卵で感染リスクはある?
  • 温泉卵で感染しないための注意点

これらのテーマで紹介していきます。是非最後までチェックしてくださいね。

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温泉卵で食中毒になる?

温泉卵で食中毒になるのはどうしてなのでしょうか?卵を食べた場合の食中毒症状や、原因菌などについて紹介していきます。

サルモネラ菌

卵と聞くと一番に思いつくものは「サルモネラ菌」による食中毒ですが、実は日本の衛生環境下では起こりにくいようです。日本で生産される卵のうち、サルモネラ菌に感染している卵の割合は0.03~0.05%の割合と言われています。

更に出荷の段階で洗浄・殺菌されますから、市販の卵でサルモネラ菌に感染する確率は限りなく0に近いのです。

更にサルモネラ菌は70℃以上で1分、又は65℃以上で5分加熱すると死滅するため、温泉卵でサルモネラ菌に感染する可能性はゼロと言ってよいでしょう。

症状

ご家庭で温泉卵を手作りし、加熱不足で失敗してしまった場合は感染する確率はゼロとは言えません。サルモネラ菌による食中毒症状は、

  • 急な発熱
  • 腹痛
  • 下痢
  • 嘔吐

これらの症状が見られます。他の食中毒菌と似たような症状のため、サルモネラ菌に感染したかどうかはわかりにくいですが、上記のような症状がみられて辛い場合は病院へ受診しに行きましょう。

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市販の温泉卵で感染リスクはある?

市販の温泉卵を食べてサルモネラ菌に感染することはあるのでしょうか?詳しく解説していきます。

70℃で加熱した温泉卵は基本的に大丈夫

サルモネラ菌は70℃以上で1分、又は65℃以上で5分加熱すると死滅するため、相当加熱不足でない限りは安全と言えるでしょう。

通常温泉卵というと、熱湯で10分以上は加熱します。そのため温泉卵でサルモネラ菌に感染する可能性はゼロと言ってよいでしょう。

市販の温泉卵は?

市販の温泉卵の場合は更に安全です。衛生管理も徹底されており、より確実に加熱処理がされているためです。市販の温泉卵を食べてお腹の調子が悪い場合は、サルモネラ菌ではなくその他の食中毒菌が原因でしょう。

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温泉卵で感染しないための注意点

温泉卵などを食べる際、食中毒の危険性を避ける為に意識すべきポイントはどんなところでしょうか?卵料理をする際に意識すべきポイントについて解説していきます。

卵はすぐ冷蔵庫へ

購入した卵はすぐに冷蔵庫へしまうことが大切です。購入した卵は自分だけが触れているわけではありませから、多くの細菌が殻に付着している可能性があります

室温で置いておくと細菌が増殖しやすいため、購入したらできるだけ早く冷蔵庫へしまいましょう。

割れている卵は加熱する

ひびが入ってしまった、または割れてしまった、という卵は注意が必要です。卵は殻に守られているからこそ中身は衛生上安全ですが、割れてしまった場合の中身は安全とは言えません。

卵は栄養価も豊富なことから、様々な細菌の温床となりかねません。ひびが入ってしまったり割れてしまった卵は、できる限り当日中には加熱調理して食べきるようにしましょう。

割り置きしない

煮卵や茹で卵を作り置きする方も多いですよね。しかし卵料理の作り置きは衛生上あまりおススメできません。卵は殻付きであっても、加熱してしまうと日持ちしません。特に煮卵などは殻を取り除いているため注意が必要です

卵の内部には「リゾチーム」よばれる酵素の働きがありますが、加熱することで酵素が失活します。そのため卵の中の細菌を殺す働きが無くなってしまうため、日持ちしなくなってしまうのです。

ですので温泉卵やゆで卵など、少し多めに作り置きした場合は冷蔵保存で3~4日以内には食べきるようにしましょう。食べ切らない場合は加熱せずに生卵のまま保管しておきましょう。

新鮮なものを選ぶ

温泉卵を作ってすぐに食べる場合や消費期限内の卵を食べる場合は安全ですが、期限切れの卵を食べる場合は注意が必要です。期限が切れている卵は様々食中毒菌が付着している可能性がありますから、必ず加熱してから食べましょう

加熱処理を行えば、たとえ期限切れになっていたとしても食中毒の危険性は低いと言えます。

まとめ

今回は、温泉卵の食中毒リスクや、卵料理を保存する際の注意点などについて紹介していきました。

この記事をまとめると

  • 温泉卵を食べてサルモネラ菌による食中毒にかかることは基本的にない
  • 市販の温泉卵は加熱処理が確実にされているためより安全
  • 茹で卵や温泉卵は3日以内程度で食べ切れる分だけ作り置きする

いかがでしたか?温泉卵は半熟卵のためサルモネラ菌による食中毒が怖い、という方もいらっしゃるかもしれません。しかし今回の記事で、温泉卵は理屈上サルモネラ菌に感染していることはない、ということがわかりました。

もし温泉卵を食べてお腹の調子が悪いという場合は、その他の食中毒菌が原因の可能性が高いでしょう。辛い場合は最寄りの内科医院に受診し、その旨を伝えましょう。

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