山椒によく似た植物に『イヌザンショウ』というものがあります。みなさんは聞いたこと・食べたことはありますか?山椒ほど知られているものではないので、毒性や味など詳しい特徴について着目しました。今回は、
- イヌザンショウの特徴・味
- 山椒との違いは何?
- イヌザンショウの効能
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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イヌザンショウとは?
特徴
イヌザンショウとは、ミカン科の落葉樹で山椒の仲間です。日本では本州や四国・九州地方の林内や川原に生息しています。
7〜8月の夏の時期に花を咲かせ、枯れると山椒と同じように小さな実をつけます。この種子や葉は山椒と同じように食用になり、かつては咳止め薬や香料、神仏に備える燈火用や整髪用の油を作るのに使われることもあったそうです。
毒性はない?
イヌザンショウの種子や葉は食べられますが、毒性はありません◎ イヌザンショウは揚羽蝶などの幼虫にも好まれる植物で、生のままでも食べることができます。
どんな味?まずい?美味しい?
イヌザンショウの味は、山椒によく似ています。山椒特有の味と香り・風味があるので、山椒好きの方であれば美味しく食べられるのではないでしょうか?
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イヌザンショウと山椒の違い
イヌザンショウは山椒の仲間で、葉の見た目や香りがよく似ています。イヌザンショウと山椒には、トゲの出方や葉の大きさに違いがあります。植物を実際に見て収穫する方は、よく見分けてみてください。
ちなみに、山椒などの刺激が強いものを食べると腹痛や下痢を起こすことがあります。原因は刺激の他に、アレルギーである可能性もあります。
詳しい原因や症状・対処法については、下記記事で紹介しています。あわせてチェックしてみましょう。
詳しくはこの記事をチェック!
また、山椒に似た植物はイヌザンショウ以外にも存在します。そして山椒にも、『山山椒』や『和山椒』といった種類があります。似ている植物や種類について興味のある方は、こちらも合わせてチェックしてみましょう!
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イヌザンショウの栄養成分と効能
栄養素
イヌザンショウは一度にたくさん食べる食材ではありませんが、これらの栄養素が含まれています。料理にピリリとした刺激を加えたい場合に活用してみましょう。
- マグネシウム:マグネシウムは、健康な骨を作る上でビタミンDを活性型にする働きや、エネルギー代謝、たんぱく質の合成を担います。マグネシウムは、体内の酵素の要になる触媒や酵素反応を助ける働きを含めると300種類以上サポートしています。血圧の調整機能もあり、片頭痛や冷え性の改善にも効果があるとされています。
- リン:リンはカルシウムと結合し、リン酸化カルシウムとなり骨と歯の材料になります。そのため、カルシウムとセットで摂ることが大事です。また、細胞の遺伝子情報の核酸に不可欠なミネラルです。
- カリウム:カリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウムとセットで、体内の水分量を調整し、体内にある過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性と言った不調の改善効果があります。
- カルシウム:カルシウムは骨や歯の主成分のリン酸化カルシウムの材料でもあり、人間の体内の筋肉や臓器の収縮に関わるミネラルです。神経伝達の正常化にも大きな働きを持ち、体の酵素の働きをサポートします。血液凝固やホルモンの分泌等、多用な働きを持ちます。
- ビタミンA:ビタミンAは、抗酸化作用、皮膚や肌の粘膜を作る、人間の視覚情報の伝達に関わるビタミンです。体内にある活性酸素を協力に除去し、肌の生成にも関わるため美肌作用、体内へのウイルスや細菌の侵入を防ぎます。加えて、視覚情報に関わる神経伝達に不可欠なロドプシンの生成の主成分にもなっています。
効果・効能
イヌザンショウを食べることで、様々な効果を期待できます。
- 胃腸の機能アップ
- 白髪予防・改善
- 脳の活性化
- 代謝アップ
- 美肌効果
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まとめ
この記事をまとめると
- イヌザンショウは山椒に似た植物で毒性はない
- 味や風味・香りは山椒に似ており、葉と種子が食べられる
- 食べ方は薬味として使うのが一般的
イヌザンショウはあまり知られていない植物ですが、山椒の仲間なので同じように食べることができます。毒性はないので安心しましょう。
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