春の訪れとともに眠っていた山菜たちが芽を出し始めます。中でも日本料理に欠かせない役割を持った山菜がふきのとうです。
ふと庭を見渡すとふきのとうがにょっきりと芽を出していたら…。食べられるのかどうか疑問を持つ人は多いのではないでしょうか。
- ふきのとうってどんな野菜?
- 庭に生えたふきのとうに危険はある?
- ふきのとうの下処理方法
- ふきのとうのおすすめレシピ
今回は、こちらについて詳しく解説していきます。
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目次
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ふきのとうってどんな野菜?
特徴
ふきのとうはキク科フキ属の多年草として知られており、正確にはふきの蕾の部分を指します。全体的に淡い緑色をしており、見た目にも鮮やかなふきのとうの香りはまさに春の香りといえるでしょう。
また、ふきのとう独特のほろ苦さは、蕾が開くにつれて苦味もまた強くなるという特徴があります。
旬の時期
ふきのとうは、毎年2月後半〜3月ごろにかけていっせいに芽を出しますが、収穫地方によってわずかながら差があるのが特徴的です。
生産地
ふきのとうは、日本全国の山野で見かけることが出来る日本原産の山菜です。本州はもちろん、北海道や沖縄だけにとどまらず現在は、樺太や中国などでも生産されています。
現在は、自生するふきのとうの個体は減少傾向にあり、その殆どが生産者の手によって管理されています。
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庭のふきのとうは食べられる?
結論からいうと、庭に生えたふきのとうであっても問題なく食べることが出来ます。ふきのとうの特徴といえば苦味。ここでは、ふきのとうの持つ苦味について解説します。
苦い
ふきのとうが持つ独特の苦味は、蕾が開くことで強くなります。この苦味成分は「ペタシン」と呼ばれるもので、新陳代謝を活発にするだけでなく食欲の増進や消化促進効果も期待できます。
ふきのとうは、「良薬口に苦し」という言葉がよく似合う山菜であると言えます。
どうしても苦味が強すぎる場合は、ふきのとうのあく抜きをしっかりと行うことで軽減することが出来ます。あく抜きの適切な手法は、後ほど詳しく解説します。
毒性はない?
ふきのとうの苦味は体に悪いという声をよく聞きますが、これは一度に食べる量によるでしょう。適切な量を守って食べすぎることを避ければ、ふきのとうの健康効果だけを摂取することが出来ます。ただし、あく抜きはしっかりと行いましょう。
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必要な下処理・下ごしらえ
ふきのとうを食べる上に非常に重要なのが、あく抜きなどの下ごしらえです。ここでは、ふきのとうをより美味しく食べるためのあく抜き手順を解説します。
あく抜き
根元を切り落として葉を取り除く
ふきのとうの外観を確認して、根元が黒ずんでいるものは切り落としましょう。同時に外葉があれば取り除いておきます。
たっぷりのお湯を沸かしてふきのとうを茹でる
大きめの鍋にたっぷりお湯を沸かしてふきのとうを約4分程度茹でます。
流水で洗い流し、張り替えた水にふきのとうをさらす
茹でたふきのとうをザルにあけて流水で一気に冷やします。その後、ボウルに水を張りふきのとうを入れてあくを抜いていきます。
苦味をしっかりと抜きたい場合は、2時間程度さらし続けると良いでしょう。
十分に水気を切る
水にさらしたふきのとうを取り出し、ペーパータオルなどでしっかりと水気を拭き取ります。水気が余分に残っていると天ぷらなどにした場合の油はねの原因となるので注意が必要です。
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ふきのとうの美味しい食べ方
しっかりとあく抜きを終えたら、美味しくふきのとうをいただきましょう。ここでは、ふきのとうのおすすめレシピを紹介します。
天ぷら
ふきのとうの最も有名な食べ方といえばやはり天ぷら。
小麦粉と片栗粉を混ぜ合わせることでサクッとした食感に仕上がり、ふきのとうの爽やかな食感と合わせてまさに春を感じる味わいを楽しめます。
おひたし
ふきのとうをおひたしにするときは、鮮やかな緑色をしっかりと残したいものです。十分な塩ゆでを行ったあとは水気をよく切って、塩、味の素、ごま油をかけてよく混ぜましょう。
仕上げにかつおぶしを振りかければ、シンプルでありながらふきのとうの持つ素朴な味わいを楽しめるおひたしの完成です。
ふきのとう味噌
細かく刻んだふきのとうをごま油で炒め、味噌大さじ2、酒、みりん、はちみつを大さじ1と合わせて作るふきのとう味噌は、少し甘めの味付けでご飯が進みます。甘さを調整したい場合は、はちみつの量を調整すると自分好みの味に仕上げることも出来ますよ。
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まとめ
この記事をまとめると
- ふきのとうはふきの蕾の部分のことを指し、春先に一斉に芽を出す山菜
- 収穫できる場所は日本全国に留まらず現在は海外で収穫されることもある
- ふきのとうの持つ苦味成分には新陳代謝を高めたり食欲増進などの効果が期待できる
- ふきのとうはあく抜きをしっかりと行うことで苦味を軽減させることが可能
いかがだったでしょうか。
春を感じることの出来る旬の食材であるふきのとうは、香りも苦味もとても魅力的です。てんぷらやおひたしなど素材の味を活かしやすい調理方法を選択することで、よりふきのとうの味を楽しむことが出来ますよ。
この記事が皆さんの参考になれば幸いです。
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