「レシピには生食用のたらこを使うと書いてあるけれど、家にある明太子じゃダメかな?」「レシピを見て料理をしようと思ったら、たらこと明太子を間違えて買ってきてしまった・・・」という場合、明太子とたらこは代用できないのかな?そもそも、たらこと明太子って、同じものじゃないの?と疑問を抱きますよね。そこで今回は、
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明太子とたらこの違いって何?
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原料は何からできているの?
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明太子とたらこは代用ができる?
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目次
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明太子とたらこの違いは?
たらこはこういうもの
たらこの原料は主にスケトウダラの卵巣です。塩漬けにしたスケトウダラの卵を食べる習慣は江戸時代には始まっていたとされています。たらこは生食用と加熱用があり、おにぎりの具やパスタソースに用いられるなど様々な食べ方ができる食品です。
明太子はこういうもの
明太子は江戸時代頃に朝鮮半島から伝わったとされていて、朝鮮半島ではコチュジャンやキムチなどと同様に古くから食べられてきた加工食品です。
明太子の名前は、朝鮮語でスケトウダラを「ミョンテ(明太)」と呼ぶことに由来しています。明太子はスケトウダラの卵巣(卵)をトウガラシなどを用いた調味料で漬けたものと定義されており、たらこと違い、原料はスケトウダラに限定されています。
また、明太子はすべて生食が可能で、生食用・加熱用と区別されないこともたらことの大きな違いです。
どちらもスケトウダラの卵巣
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たらこ:スケトウダラまたはマダラの卵巣(卵)が原料
- 明太子:スケトウダラの卵巣(卵)を用いる場合のみに明太子と呼んでいい
明太子の定義は全国辛子めんたいこ食品公正取引協議会において厳格に定められており、マダラなどの他の魚類の卵を使用したものは明太子と呼んではいけない決まりとなっています。
一方で、たらこにはそのような定義はなく、マダラの卵巣が原料であってもたらこと呼んでいいのです。
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明太子とたらこは代用できる?
味付けだけの違いなので代用可能
細かく言うと原料の定義は違いますが、ざっくり言うとたらこと明太子は味付けが塩漬けか、トウガラシなどの調味液で味付けされているかの違いなので、代用は可能です。
辛味があるのとないのでは多少味わいが違いますが、魚卵特有のほのかな苦みとうま味は同じなので、どちらで作っても大体同じおいしさになります。
明太子の代わりにたらこならこう使う
たらこを明太子の代わりに使う場合は、味付けを工夫することで明太子にとても近づけることができます。例えば、
- 一味唐辛子や唐辛子パウダーを入れる
- 豆板醤を入れる
- 七味を入れる
一番味が近いのは一味唐辛子を入れることです。そうすることで明太子のピリッとした辛味を再現できます。一味唐辛子が無い場合は、七味や豆板醤を少量入れることで明太子の味に近づけることができます。
たらこを明太子の代用とする場合、加熱用のものは生食ができないので注意しましょう。
たらこの代わりに明太子ならこう使う
明太子のピリッとした辛味はとても美味しいのですが、たらこの代用にしたいときは子の辛味をマイルドにさせることで味を近づけることができます。
- マヨネーズと和える
- 生クリームでクリームパスタにする
- チーズを使った料理にする
明太子をマヨネーズや生クリームで和えると辛さがマイルドになって、たらこのようにお子様でも食べやすい味になります。また、たらこは火を通さなければ食べられない加熱用と生食用が区別されますが、明太子はその区別が無く全て生で食べることができるので代用しやすい利点があります。
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家で明太子を作ることもできる!
材料
スケトウダラの卵巣が手に入ると、自家製の明太子を簡単に作ることができます。用意する材料は、
- スケトウダラの卵巣(卵)
- 酒
- 醤油
- 塩
- 唐辛子粉末
- 昆布
- かつお節
- 砂糖
- みりん
もしもスケトウダラの卵が手に入らない場合は、味付けされていない生のたらこでも代用が可能です。それも入手が難しい場合は、塩や醤油を除いて作ることが可能です。生たらこを使う場合の材料は下記になります。
- 生食用のたらこ
- 唐辛子粉末
- かつお節
- 昆布
- 砂糖
- みりん
作り方
スケトウダラの卵を冷凍し、殺菌する。(冷凍されている場合はそのまま使う)
- かつおと昆布の合わせ出汁をとり、粗熱をとる
- 出汁に塩、醤油、砂糖、みりん、酒、唐辛子粉末を混ぜた調味液をつくる
- 調味液に凍ったままのスケトウダラの卵を漬け、1晩冷蔵庫で寝かせる
- 生食用のたらこを使う場合はすでに塩味がついているので、しょっぱくなりすぎないように醤油と塩は入れずに調味液をつくりましょう。1晩寝かせて浸かり足りない場合は2晩寝かせると美味しくなります。
ポイント
- 出汁は濃い目だとおいしい
- 出汁はザルで濾す
- 薄口しょうゆを使う
- 出汁が冷め切る前に調味料をまぜる
明太子のおいしさの決め手は、出汁にあります。昆布をじっくり20分~30分水に漬けてから火にかけ、沸騰する直前で昆布を取り出すとぬめりが出ずうま味を最大限に引き出せます。
また、沸騰してからかつお節を入れ、1~2分経ったところで火を止め、かつお節が全てなべ底に沈むまで待つと、かつおのうま味もよく出て美味しい出汁になります。キッチンペーパーで濾さず、ザルで濾すのもうま味を失わないポイントです。
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まとめ
いかがでしたか?明太子とたらこは代用ができることが分かりましたね!今回の内容をまとめると、
この記事をまとめると
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明太子とたらこの違いは唐辛子の調味液に漬けるか漬けないかの違い
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明太子はスケトウダラの卵巣(卵)を使ったものだけ
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たらこはマダラの卵巣(卵)でもたらこと呼んでいい
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調味料を工夫すると明太子とたらこは代用できる!
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明太子は手作りできる
ということをご紹介してきました。明太子とたらこって、ごはんにもパンにもパスタにも合うし、美味しいですよね!今回ご紹介した内容を参考にして、色々な食べ方を楽しんでみてくださいね。