良質のたんぱく質をはじめとして、ビタミン、ミネラルなど栄養満点の「卵」。家計にもやさしく、扱いやすい食材なので、冷蔵庫に必ず入っているという家庭も多いのではないでしょうか。日本人の卵の消費量は多く、世界でもベスト3に入ると言われています。そんな日本人にとって身近な卵ですが、まれに食中毒を引き起こす可能性があります。今回は、
- 卵で食当たりになるって本当?
- サルモネラ菌ってなに?
- 食中毒を防ぐには加熱調理が第一
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目次
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卵で食当たりになるって本当?
日本では、昔から卵を生で食べる習慣があります。卵かけご飯、すき焼き等々。日本の卵は安全性の高い食品と言われていますが、どういったことで食当たりになるのでしょうか。
サルモネラ菌の感染によるもの
卵が原因の食中毒で最も多いのがサルモネラ菌によるものです。しかし現在日本で市販されている卵のほとんどは、生で食べることを想定し生産されているので、出荷前に殺菌消毒されていることがほとんどです。
ですので、卵の殻からサルモネラ菌に感染することはあまりないのですが、ごく稀に卵の中身がサルモネラ菌に侵されていることがあるので、特に生たまごを食べるときなどは、注意が必要です。
腐った卵を食べたことによるもの
腐った卵を食べてしまうと、下記のような症状がでる場合があります。
「食中毒」は医学用語で、「食当たり」は一般用語です。厳密な違いはありません。ただ、食中毒は、主に特定の細菌やウイルスの強い毒素が原因で起こります。原因菌やウイルスが付着した物を食べた場合、ほとんどの人が発症します。それに対して食当たりは、通常では感染しないような弱い菌や雑菌が原因で起こります。抵抗力が弱った人だけが発症するということもあります。
食べてからどれくらいで症状がでるの?
食中毒症状としては4~48時間後に発症する事例が多く、主な症状は悪心、嘔吐、腹痛、下痢、発熱等。 39℃以上の発熱が特徴で脱水症状を示す場合もあり、小児や老人の場合は重症になり、稀に死に至ることもあります。
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サルモネラ菌ってなに?
卵は本来、保存性に優れた安全な食品です。サルモネラ菌による食中毒は、ほとんどが保存や調理方法の不注意で菌が増殖することで起こるとされていますので、ちょっとしたことに気をつけていれば防ぐことは可能です。
特徴
サルモネラは、人をはじめ、牛や豚、にわとりなどの家畜の腸内、河川・下水など自然界に広く生息していている細菌です。少量の菌でも食中毒を発症し、乾燥に強い性質があります。
症状
吐き気・腹痛(下腹部)・38℃前後の発熱・下痢など。 (重症の場合の致死率は0.2〜0.5%)長期間にわたり保菌者となることもあります。潜伏期間は6〜72時間といわれています。
対処法
サルモネラ菌が増殖した卵を食べた時の対処法としては、安静にしてしっかり水分を補給しましょう。水分が取れない、下痢や嘔吐が続く場合などは病院で治療してもらうことをおすすめします。
予防法
通常、殻に覆われている卵は中身(黄身・白身)には雑菌が入りにくい状態なのですが、殻にヒビが入ってしまったり、溶き卵にしてしまったら、そこから雑菌が入りこみ、急激に増えていきます。
特にサルモネラ菌は5℃くらいの温度でも増殖するので、冷蔵庫に入れておいたとしても増殖は止められません。ですので、卵を割るのは、調理する直前が理想的です。もしも、殻が割れてしまったり、溶いた卵が余ってしまったら、すぐに調理するようにしましょう。
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食中毒を防ぐには加熱調理が第一
無理に生卵を食べる必要はない
そもそも生卵を食べるという習慣は、世界でも珍しいです。これは、サルモネラ菌に汚染される確率が日本ではとても低く、安心して生卵を食べられるからということもあります。
そして、生卵と茹で卵の栄養成分を比較すると、極端な違いはないようなのです。特に、温泉卵にするとタンパク質の吸収率が非常に高いため、ぜひ温泉卵にして卵の栄養を効果よく摂取しましょう。
しっかりと中まで加熱してから食べよう
生卵(卵がけご飯が多い)が原因のサルモネラによる食中毒で子どもが死亡した事例があるため、賞味期限を過ぎた卵は生で食べないことです!
特に妊娠中の方は注意
妊娠中は安全に使用できる薬や治療・検査方法なども限られます。サルモネラ菌による食中毒は、激しい下痢や高熱などの症状が出る可能性があり、妊娠中にはできるだけ避けたい症状です。
妊娠中は生卵や半生の卵料理はなるべく避け、卵を食べる場合はしっかり中まで火を通すことが大切です。また、調理器具の洗浄・消毒にも注意しましょう。もし、疑問点や不安なことがあればかかりつけの医師に相談するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
この記事をまとめると
- 卵はサルモネラ菌の感染や、腐ったものを食べると食当たりを起こす
- サルモネラ菌は自然界に広く生息している細菌で、少量でも食中毒を発症する
- 食中毒を防ぐには加熱調理が一番。卵の中心を75℃で1分以上加熱すること
卵は最強の栄養食品です。生卵だけでなく茹で卵や温泉卵など調理方法はさまざま。1日1個を目安にして、いろいろな食べ方で卵の栄養を摂り入れていきましょう!
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