数の子わさびという食べ物をご存知ですか?ほんのり甘くて日本酒の香りが残る酒粕に、きゅうりや大根、わさびの茎などの塩漬けを刻んだものを混ぜ、さらにぷちぷちした食感が楽しい数の子も加えて熟成させた、まさに酒の肴、という逸品です。
元々は新潟県の郷土料理で、山の幸と海の幸をあわせたことから、「山海漬け」とも呼ばれます。今では、パックに入った数の子わさびが、全国のスーパーで手に入りますし、お土産にもらったことがある方も多いかもしれませんね。
ただ、この数の子わさび、苦手という声も多く聞かれるんですよね…、確かに「誰が食べてもおいしい!」というお味では無いのかも?そこで今回は、
- 数の子わさびはまずい?
- 数の子わさび、実際の口コミはいかに!?
- 数の子わさびが苦手な理由
- おすすめの食べ方は?数の子わさびのアレンジ
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目次
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数の子わさびはまずい?
さて、まずは数の子わさびがまずいと言われるのはなぜなのか、みていきましょう。
クセが強く万人受けしない
食べたことがある方はお分かりだと思いますが、数の子わさび、かなり独特な風味と食感をしています。たくあんのようなパリパリとした漬物とも違うし、数の子のポリっとした食感もあまり残っておらず、どちらかと言えば、メインは酒粕のねっとりとした舌触り。そこに刻まれた野菜やぷちぷちとした数の子が混ぜ込まれている、といった印象です。
また、酒粕独特の日本酒の香りと甘さが受け付けない、という感想も多く目にします。甘酒を想像されると分かりやすいかもしれません。あのドロッと濃厚な香りと甘味が、よりダイレクトに感じられますから、甘酒が苦手という方にはおすすめできないかもしれません。
ちなみに、筆者は日本酒も数の子わさびも大好きですが、なぜか甘酒は1杯飲み切れたことがありません。粕汁はおいしく食べられるのに、甘酒となるとどうにも喉を通らないんですよね。このような例もありますから、一概にお酒が飲める、飲めないや、酒粕そのものの味によって好き嫌いが分かれる訳でも無いようです。とはいえ、万人受けしない食品であることは間違いなさそうですね。
薬味としては万能!
そのまま食べるイメージの強い数の子わさびですが、元は調味された酒粕と塩漬けのわさびに野菜、そして数の子ですから、薬味として使っても、いろんな食材と相性がいいんです!苦手な方でも食べやすくなるかもしれません。
- 納豆、うどんや蕎麦の薬味として
いつも薬味としてわさびや生姜、辛子を使っているところを数の子わさびに変えるだけ。パリパリプチプチとした食感と、ぴりっとしたわさびの風味がいいアクセントになってくれます。出汁や醤油の香りと合わさることで、酒粕特有の香りも和らぐ、簡単アレンジです。
- いなり寿司や巻き寿司にトッピングして
わさびや甘酢生姜が合うお寿司のトッピングとしても、数の子わさびはおすすめです!いなり揚げの甘さとも喧嘩せず、わさびの風味が味を引き締めてくれます。
- 焼き魚の薬味として
ぜひお試しいただきたいのが、焼き鮭や魚の干物を焼いたときに数の子わさびを薬味として添える食べ方です。一緒に食べるだけで、粕漬けのような高級感が味わえますよ!
- マヨネーズと混ぜてディップに
マヨネーズと数の子わさびを混ぜるだけのお手軽ディップです。野菜スティックと一緒にどうぞ!酒粕の風味が気になるときは、ほんの少し味噌や醤油を加えると食べやすくなります。
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数の子わさび、実際の口コミはいかに!?
好き嫌いの分かれる数の子わさび、実際に食べた人の感想はどのようなものなのでしょうか。
塩辛くて食べられない
数の子わさびの口コミを見ると、「塩辛くて食べられない」というものも。
市販の数の子わさびを見てみると、大体100gあたり2~2.5g程度の塩分が含まれています。キムチやたくあんの塩分含量が同じ100gあたり、大体2.5~3g程度ですので、普段から薄味に慣れている方などは特に、塩辛く感じられるかもしれませんね。
まったりと舌に残りやすい食感も、より味を濃く感じる原因になってしまうかも。そういう場合は、前述のように薬味として、他のものと一緒に食べると塩辛さが和らぐかもしれません。
ビールのつまみにぴったり!
逆に数の子わさびが好きだという口コミには、やはりお酒にあわせて召し上がる方が多いようです。意外なのがビールにぴったり!という声が多いこと。酒粕が使われている数の子わさびは、なんとなく日本酒がぴったりくるのかと思っておりました。
と、いうことでさっそく筆者も数の子わさびとビールをお試し!数の子わさびをまずは1口、それから冷えたビールをぐびぐびっと。…これは、おいしい!酒粕の甘さがいい塩梅に中和されて、ビールの苦味と酸味がより際立ってキレッキレ!ビールを飲んだら数の子わさびが食べたくなるし、食べたらすかさず飲みたくなる、危険な組み合わせです。
ただ、いつもは大切に取っておく、輝く大きい数の子。あの特別なひときれにはちょっとビールは合わないかも…。後味に生臭さが残ってしまうので、もったいなく感じてしまいました。
とはいえ、数の子わさびのベースとビールは驚きの相性の良さ!ビール党の皆様、ぜひ1度お試しくださいませ。
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数の子わさびが苦手な理由
ここまで数の子わさびについてみてきて、苦手だと思われる方の傾向がいくつか浮かんできました。もしこれから初めて数の子わさびを買ってみよう、と思われている方は参考になさってみてください。
塩辛いものが苦手な場合
やはり味が強い数の子わさび、塩辛いものが元々苦手な方には食べにくいようです。日本人はそもそも塩分を摂り過ぎる傾向にあるので、積極的に余分な塩分を摂る必要はありません。
ですが、お土産にいただいたのでどうせなら食べてみたい、買ってしまったのでなんとか食べきりたい、といった際は、繰り返しになりますが、 他の食材と併せて、薬味として使ってみるのがおすすめ です。
独特な後味が嫌いな場合
酒粕の独特な味わいが嫌いな方には、当然ですが、数の子わさびも嫌いな場合が多いようです。どうしても消費に困っているといった際は、 醤油や味噌、梅肉などの味の濃い調味料を加えてディップにするのがおすすめ です。お気に入りの味を探してみてくださいね。
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おすすめの食べ方は?数の子わさびのアレンジ
最後に数の子わさびの、おすすめアレンジをご紹介します。
お茶漬けに
ごはんに数の子わさびを乗せて、熱いお茶をかけてお茶漬けに。お茶の香りと熱さで、酒粕の香りも幾分飛んでくれるので食べやすくなります。味が足りなければ醤油を垂らしたり、野沢菜や高菜の漬物を加えても!鰹節や鮭フレークをちょい足しすると、よりリッチな味わいが楽しめます。
醤油を少し垂らしてみて
小皿に盛った数の子わさびに醤油を垂らすだけの超簡単アレンジです。地味に見えますが、独特のクセが和らいで、お酒にもごはんにもぴったり!お好みでわさびをちょい足ししても、より味が締まっておいしいですよ。
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まとめ
いかがでしたか?
この記事をまとめると
- 酒粕独特のクセが強く好みが分かれる数の子わさび、食べにくい時は薬味として使ってみよう!
- 塩辛さや後味が苦手なケースが多い数の子わさび、他の食材や調味料と併せると食べやすくなる場合も!
- 実は薬味としてのポテンシャルやアレンジの幅も広い数の子わさび、いろいろ試してお気に入りを見つけてみて!
いつもは日本酒にあわせることが多かった数の子わさびが、あんなにもビールと合うとはうれしい驚きでした。これから暑くなるとビールがおいしくなるので、ごはんのお供に、お酒のアテに、我が家の冷蔵庫のスタメンになりそうです。苦手でなければ、皆様もぜひ1度お試しください!
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