皆様は海外旅行に行ったときに、飲み水ってどうされてますか?「海外行ったら水道水は飲んじゃ駄目よ!」と母にきつーく脅されて育った筆者、ホテルに到着するとすぐに水の入手ルートを確認するのがクセになっています(サバイバルか)。でもなぜでしょう、気にする人の方がお腹を壊すって、あるあるなんでしょうか、あまり気にせず、屋台で買った果物ジュースを飲んだ同行者はぴんぴんしているというのに…。
日本に帰ると、改めて水道から汲んだ水が直接飲めることに感動してしまいます。そこで今回は、
- 日本の水道水、本当に安全?
- 水道水を飲むときの注意点
- 日本にもある!?水道水を飲めない場所
- 水道水が飲めない場合の対処法
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目次
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日本の水道水、本当に安全?
まずは普段当たり前に飲んでいる日本の水道水が、本当に安全なのか、検証してみましょう。
厳しい安全基準
日本の水道水は、厚生労働省から発令される「水道法」という法律で、安全性や水質管理の方法が厳しく定められています。クリアしなければならない項目はなんと51項目、これは「人が生涯にわたって飲み続けても健康に支障をきたさない」ことを基準に決められています。
さらに水質管理の目標項目が26項目、加えて今後検討を重ねていく項目が47項目定められており、必要に応じてその都度改正されています。全国どこの水道局でもこの基準が厳格に守られ、水質検査の結果も公表されています。
日本の水道水が汲んでそのまま飲めるのは、日々厳しい安全基準をクリアして水質を守ってくれる人たちがいるからなんですね。
世界でも3位!日本の水道水の綺麗さ
国土交通省によると、2021年、世界196ヵ国のうち、水道水が飲める国は日本を入れてたった10ヵ国だそうです。
そのうち、日本の水道水の綺麗さは、1位のアイスランド、2位のオーストリアに次いで第3位、アジア圏では唯一トップ10にランキングされています。全国どこでも徹底した水質管理が行われていることと、ライフラインが地方にもしっかりと行き届いていることがその理由。
「水道水はまずくて飲めない」とよく言われますが、安全な水が蛇口をひねるだけで供給される環境は、世界的に見てもやっぱり恵まれていますよね。
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水道水を飲むときの注意点
安全性はかなり高い水準で保障されている日本の水道水。ですが「おいしくない」という評価が一定数あるのも事実です。なぜそのような評価があるのか、水道水を飲むときの注意点についても調べてみました。
カルキ臭が強い場合も
日本の水道水は、「次亜塩素酸ナトリウム」という物質で殺菌されています。俗に塩素と呼ばれるのはこの成分。この塩素が、原水に含まれるアンモニア性窒素と反応して、「クロラミン」という物質を作り出します。この 「クロラミン」こそがカルキ臭の正体。塩素が多いほどカルキ臭が強く感じられます。 ですが、次亜塩素酸ナトリウムは、殺菌のために必要な物質。前述の水道法でも、1リットルの水に対して0.1mg以上の塩素が残留するように定められています。ネガティブなイメージのカルキ臭ですが、しっかりと殺菌され、安全な水であることの証明でもあるのです。
塩素が強い場合もあるので注意
水道水の殺菌に大切な役割を果たしている塩素。それゆえに、夏場などの気温が高い時期などは通常より多めに塩素を入れて安全性を維持している場合もあるのだとか。また、原水が河川などの地域では、雨や台風などの気候条件によって原水の状態も変わります。状況にあわせて、水道法の他に、独自の安全基準を設けて残留塩素を高くしている地域もあります。
場所によってカルキ臭の強さが変わるのはそのため。また、浄水施設の近隣でも残留塩素が高くなる傾向にあるので、注意が必要です。
また、もっとお手軽にレモン汁を加えても!ビタミンCが塩素を分解してくれ、さらにさわやかな風味も感じられるので、おいしく飲むことができますよ。
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日本にもある!?水道水を飲めない場所
実は日本の中にも、水道から出てくる水を直接飲まないほうが良い場合もあるのだとか。次は注意が必要な水道水について、ご紹介します。
貯水タンクが清潔でない場合も
今は給水ポンプも進化して、アパートくらいの建物では直接給水になっているところがほとんどです。しかし30年以上前のアパートや、階数や居住人数の多いマンションなどでは独自の貯水槽を持っているところが多くあります。
水道法では年1回、貯水槽を清掃することと水質検査を受けることを義務付けていますが、貯水槽の老朽化や、前の清掃から時間が経っていることで安全性が低くなってしまう場合があります。
明らかに臭いや色がおかしい時は、建物の管理者に相談してみましょう。
井戸水の場合は要注意!
都市部ではあまりないかもしれませんが、私有地内にある井戸から水をひいている、というケースもあります。この場合も、水道法により年に1度の水質検査が義務付けられていますが、井戸水は周りの環境を管理しにくいのが難点です。
いつの間にか家庭や工場、農業などの排水が地下に浸透しているなんてことも。水がキレイに見えても、目に見えない細菌が含まれていることもあります。食中毒や感染症を起こす可能性もありますので、注意が必要です。
消毒設備をつけていても、何かいつもと比べておかしなことがあれば、すぐに飲用をやめて近くの保健所に相談してください。
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水道水が飲めない場合の対処法
実際に、もし水道水が飲めないとなったら困ってしまいますよね。どうすればいいのでしょうか。
常備水をストックしておこう
生活に欠かすことのできない水、安全性やカルキ臭の問題だけでなく、災害時に断水したときのためにも、家に常備水をストックしておきましょう。
最近は備蓄用に長期保存が可能な水も発売されています。災害時、3日間断水したとすると、調理用も含めて1人あたり10リットルの水が必要となるそう。日常飲む用の水にプラスして、備えておく時の目安にしてみてくださいね。
ウォーターサーバーを利用しても
停電時の安全性を考えると備蓄用には向きませんが、最近は個人のご家庭でもウォーターサーバーを設置される方が増えています。実は筆者もその1人。
筆者の場合は、水道水浄水型のウォーターサーバーなので、重たいタンクを交換する必要もなく快適です。いつでもお湯が使えるのもうれしいところ。ただ、以前に利用していたボトル型のウォーターサーバーのほうが、やっぱりちょっとおいしかったかも!?というのが正直な感想です。ボトル型のウォーターサーバーは、交換用ボトルの水がそのまま備蓄にも繋がるので助かりますよね。
今はオシャレなデザインのウォーターサーバーもたくさんありますし、生活スタイルにあわせて、お好みのサーバーを探すのも楽しいかもしれませんね!
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まとめ
いかがでしたか?
この記事をまとめると
- 日本の水道水は水道法で定められた厳格な基準をクリアしている「生涯飲み続けても健康に害を及ぼさない」水、水質のキレイさは世界でも第3位!
- 「カルキ臭」はきちんと殺菌されている証拠!どうしても気になる場合は1度沸かしてみよう
- 井戸水や集合住宅では注意が必要なことも、明らかに異常がある場合は保健所に相談しよう
- 水のストックやウォーターサーバーの設置もおすすめ!災害時にも困らない備えを心がけよう
人が生きていくために欠かすことのできない水。毎日ウォーターサーバーの水を継ぎ足していると、もうこんなに減ってる!と驚くことも。最近は災害時の備えもしっかり考えないといけない時代、水道水が安全に飲める環境に改めて感謝、感謝ですね。
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