血液サラサラ、血圧を下げるといった効果があり健康食材として知られる玉ねぎですが、人によってはアレルギー症状を引き起こすことがあります。アレルギー物質としてよく知られている小麦粉や卵ほど知られていないものの、近年増えてきているこのアレルギーについてご紹介します。
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目次
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玉ねぎアレルギーとは
玉ねぎは食物アレルギーを起こす可能性のある食べ物です。野菜でのアレルギーは聞き慣れないかもしれませんが、ほぼすべての食べ物はアレルギーを起こす可能性があります。
玉ねぎによるアレルギーは食べてすぐに症状がでる即時型アレルギーで、かゆみやじんましんなどの軽症であることが多いですが、まれにアナフィラキシーショックという重篤な症状を引き起こすこともあります。
目が染みるのはアレルギー?
玉ねぎを切ると鼻がツンとして目が痛くなり、涙が出ることがあります。これはアリシン(硫化アリル)という成分が原因です。
アリシンは玉ねぎの細胞の中に含まれている成分で、玉ねぎを切ることで細胞が壊れて外に出てきます。揮発性が高く刺激が強い物質のため、目や鼻の粘膜に付着し目が染みて痛くなったり鼻がツンとした刺激を感じます。
体がその刺激に反応し体内への侵入を防ぎ外へ出そうと、涙が出たり鼻水が出たりするもので、アレルギーとは異なります。
食べすぎによる危険性
食べ物アレルギーでなくても、生の玉ねぎの食べ過ぎによっても体の不調が起こることもあります。生の玉ねぎをたくさん食べることで胃や腸を刺激してしまうのです。生の玉ねぎを食べるときはほどほどにして、胃腸の調子が悪い時は避けておいた方が安心です。
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玉ねぎアレルギーの症状
生の玉ねぎによって症状が起きる場合は辛み成分の硫化プロピルが、加熱した玉ねぎで症状が起きる場合はニ硫化アリルがアレルゲンだと考えられます。症状がだんだん重くなる場合はすぐに医療機関を受診しましょう。
痒み・じんましん
食べ物アレルギーの症状の多くは、かゆみやじんましんといった皮膚症状です。
下痢・吐き気
まれに下痢や吐き気といった消化器系の症状が起こることもあります。
くしゃみ
くしゃみや鼻水といった呼吸器の症状が現れる人もいます。
目の充血・かゆみ
目の充血やかゆみ、涙が出るといった粘膜症状が現れる人もいます。
アナフィラキシーショック
重度の場合、アナフィラキシーショックという、呼吸困難などを併発し血圧が下がり、意識を失う症状を引き起こすことがあります。アナフィラキシーショックは全身の皮膚や臓器に症状が現れ、命を脅かす危険性もありますので、アレルギー症状を甘く見てはいけません。
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玉ねぎアレルギーの対処法
玉ねぎアレルギーかどうか自己判断するのはNGです。症状が続く場合や症状が悪くなる場合は、早めに医療機関を受診しましょう。もし、玉ねぎを食べてアレルギー症状が出てしまった場合、症状の程度によって対処法が異なります。
医療機関で検査
医療機関を受診する場合の診療科は、症状によって内科、消化器科、耳鼻咽喉科、アレルギー科、皮膚科などがあります。受診の際は、いつからか・食事の時間などのメモを持参するといいでしょう。
体の不調が原因ということもあります。玉ねぎを食べたときに気になる症状が出たことがある場合は、一度医療機関を受診して対処法を知っておきましょう。
軽度の場合
玉ねぎを食べてじんましんが出る、皮膚が赤くなる、吐き気がするなどの症状が出たものの、その症状が軽度~中等度の場合は、まず落ち着いて症状を観察します。食べた直後に症状が出た場合はすぐに食べたものを吐きましょう。 食後30分以上経っていれば吐き出せません。
最低1時間様子を見て、症状がそれ以上進まなければ緊急の受診は必要ありません。翌日以降の病院が開いている時間に受診しましょう。ただし、 症状が悪化した場合や1時間以上経過しても症状がおさまらない場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。
アナフィラキシーショックの場合
血圧が下がる、意識を失う といった症状が現れた場合はアナフィラキシーショックと考えられます。すぐに救急車を呼びましょう。できるだけ早くアドレナリンを注射して症状を軽くする必要があります。
一度アナフィラキシーショックを起こしたことのある方や、起こす可能性が高いと病院で判断された方には、医師からアドレナリンの自己注射薬を処方されることがあります。もし自己注射薬を処方されている場合は、本人または家族が注射を行いましょう。
まとめ
いかがでしたか?
この記事をまとめると
- 玉ねぎアレルギーは食べてすぐに症状がでる即時型アレルギー
- 玉ねぎアレルギーはかゆみ・じんましん・吐き気・下痢・くしゃみ・目の充血など症状はさまざま
- 玉ねぎアレルギーの対処法は軽症なら様子見で、アナフィラキシーショックを起こしたらすぐに救急車を
家庭料理に欠かせない玉ねぎ。アレルギーがある方は症状が出たときの対処法をしっかり確認しておきましょう。
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