お酒やジュース、スイーツなどでよく見かける「カシス」その果実を食べたことのある人はどれくらいいるでしょうか?今回は
- カシスの特徴
- カシスの栄養素、その効果
- リキュールやジュースの保存について
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目次
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カシスってどんな果物?
まずはカシスという果物について、詳しく解説します。
特徴
科名 | ユキノシタ科スグリ属 |
原産国 | ニュージーランド、北欧、カナダ、日本 |
樹高 | 1~2m |
収穫時期 | 北半球:7~8月 南半球:1~2月 |
色 | 赤黒色 |
味 | 甘酸っぱく、えぐみがある |
カシスは古代ヨーロッパ時代から山奥に自生していたと言われている植物です。
日本には1868年にドイツから入ってきましたが、生食には向かないため定着せず、寒冷地の庭先果実として栽培されていました。
カシスはベリー類のひとつで、ブルーベリーによく似た小さく丸い果実を実らせます。
カシスの果肉はうす緑色で食べると甘酸っぱく、種はぶどうのように果実に対して大きいのが特徴です。
カシスという名前はフランス語です。日本では黒すぐり、英語ではブラックカラントと呼ばれています。
そのままは食べられない
カシスは一般的にジャムやリキュール、スイーツ、肉料理に添えるソースなどに加工して食べられています。
生食が不可能なわけではありませんが、相当酸味が強く、えぐみもあるので決しておいしくはないのです。
また収穫時期が短いため、新鮮なものを食べることができないというのも生食に向かない大きな理由のひとつとなっています。
カシスリキュールやジュースとして加工されている
カシスのカクテルといえば誰でも知っているくらい有名ですよね。「ルジェ クレーム・ド・カシス」はカシスリキュールの中でももっとも有名なものです。
カシスリキュールは、もはやカクテル作りにはなくてはならない存在とまで言われているくらいです。
また目の健康に効果が期待できるので、健康ジュースとしても幅広く利用されています。
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カシスの栄養
何世紀も前から健康にいい果実として知られてきたカシス。
現在も健康食材としてジャムやジュース、アイスクリームやスイーツなど様々な形で利用されています。
ニュージーランドでは果実だけでなく、葉や樹皮も有効活用されているとか。
アントシアニンが豊富
カシスにはたくさんの栄養素が含まれていますが、特に注目すべきはアントシアニンと呼ばれる天然色素です。
カシスの果皮にはアントシアニンが豊富に含まれているため、見た目は赤黒い色をしています。
アントシアニンは夏の紫外線から実を守るために、果皮に蓄えられます。
ニュージーランドの空気は澄んでいて紫外線量が多いため、ニュージーランド産ベン・アード種は、他の品種よりもアントシアニンを多く含んでいます。
その量はヨーロッパ産のカシスと比べると、なんと3倍!ものすごい差です。
アントシアニンには、近くのものを見続けるときに起こるコリに働きかけ、目の健康をサポートする効果があります。
ビタミンが豊富
カシスはビタミンを多く含むことから、風邪やせきに効く薬草としても利用されてきました。
ビタミンはのどや鼻の粘膜の働きを高め、免疫機能の増強や、粘膜を生成するコラーゲンの生合成にも関わっています。
また風邪などのウイルスが細胞に侵入することを防ぐ働きがあるため、風邪予防にも非常に有効であるとされています。
ポリフェノールが豊富
アントシアニンはポリフェノールの一種で、特にカシスに多く含まれています。
ですがそれ以外にもカシスにはたくさんのポリフェノールが含まれており、様々な効果を期待することができます。
ポリフェノールには高い抗酸化作用があり、活性酸素の除去にも役立つと言われています。他に考えうる効果は
- 眼精疲労改善
- 目の下のクマ改善
- 冷え性改善
- 血流改善
- 肩こり改善
- 動脈硬化予防
- 筋肉疲労の回復
などなど。ありすぎて書ききれないほどです。
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カシスの賞味期限
カシスは様々な製品に加工されて流通しています。中でも一般的なカシス製品についてご紹介します。
カシスリキュールの賞味期限
リキュールはアルコールが含まれており、そのアルコール度数が高いほど賞味期限は長く設定されています。
未開封ならおよそ数年、開封後は酸化が始まるためなるべく早く飲むのがよいでしょう。
基本的にフルーツリキュールはアルコール度数が比較的低いので、他のリキュールと比べると期限は短めです。
ですがカシスリキュールはフルーツリキュールでありながら糖分が多い種類なので、賞味期限は長くなっています。
カシスドリンクの賞味期限
商品にもよるので一概には言えませんが、だいたい100日~180日くらいが期限のようです。
未開封なら常温で、開封後は冷蔵庫での保存が一般的です。
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まとめ
名前だけはよく聞くカシスについて、理解を深めることはできましたか?
この記事をまとめると
- カシスは栄養豊富な素晴らしいフルーツ!
- カシスは生食には向かない
- 加工されたカシスから栄養素を摂ろう
日本では青森県などの寒冷地で栽培されているようなので、収穫期に行くことがあればぜひ生のカシスを手に入れてみてくださいね。
スイーツやパン、ジャム、料理のソースなど、工夫次第でカシスの使い方は無限大です。試してみてくださいね。
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