鰹節は健康上のリスクがある?食べすぎると?アレルギーや痛風は?

鰹節は、出汁とりや料理のトッピングなど、和食には欠かすことのできない食材です。そんな鰹節ですが「鰹節は健康上のリスクがある!」という話しを度々耳にします。

この記事をご覧の方の中には「え?鰹節は体に悪いの?」そう思われる方もいるかと思います。そこで今回の記事では、鰹節は健康上のリスクが本当にあるのか?について解説をします。

  • 鰹節の健康リスクについて
  • 鰹節は食べても本当に大丈夫?
  • 痛風やアレルギーの問題は?
  • 鰹節の健康効果は?

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鰹節の健康リスクについて

まず、鰹節がなぜ健康上のリスクがあるとされているのか?この理由は4つです。

①痛風のリスク

②アレルギーのリスク

③「ベンゾピレン」という発がん性物質

④カビの恐れ

「え?本当に!?」そう思われた方も少なくないかと思います。それぞれの健康上のリスクに関しては、本記事でしっかりと解説をしますので、確認していきましょう。

EUでは輸入禁止?

EUでは鰹節の輸入が禁止されています。この理由は、上記でお伝えしたように鰹節には「ベンゾピレン」という発がん性物質が含まれているからです。

鰹節を製造する過程で、タールや焦げの部分が発生し鰹節に付着します。そこに発がん性物質である「ベンゾピレン」が生成されるといわれています。その含有量がEUが定めている基準値を上回るため、輸入を禁止しています。

カビを使用する?

発がん性物質以外にも、懸念点としていわれているのが「カビ」の問題です。実は、鰹節は乾燥・熟成をする際にカビを使用します。このカビについても、EUで指摘されているのではないかといわれています。

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鰹節は食べても本当に大丈夫?

はてな

「鰹節は食べないほうが良いの?」「カビを使用するって大丈夫?」そう思われたかもしれませんね。しかし、結論から申し上げると、鰹節は食べても問題はありません!

ここでは、その理由について解説をします。

食べすぎても問題なし

鰹節は食べ過ぎたら「痛風になる」と言われることが多いです。これは、鰹節に含まれるプリン体が痛風の原因になるといわれているからです。

しかし、鰹節に含まれるプリン体は極めて少なく「鰹節を食べたから痛風になった」というのはほとんどないと思います。なので、鰹節の食べすぎによる痛風は問題ないといえるでしょう。

鰹節のカビについて

鰹節を製造する過程でカビを使用するのは事実です。しかし、鰹節に使用するカビは「良性カビ(ユーロティウム)」と呼ばれ、体への害が少ないカビなのです。

では、なぜ鰹節を製造する際にカビを使用するのか?これには、古くから伝わる明確な理由があります。

  • 水分が抜けて腐りにくくなる
  • 旨味が増す
  • 香りが増す
  • 出汁が美味しく上品な味わいになる

カビを使って鰹節を作ることで、上記のような効果があるのです。これは、古くから伝わる悪性のカビから鰹節を守るために、意図的に良性カビをつけるという手法なのです。

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痛風やアレルギーの問題は?

アレルギー

上記の鰹節の健康上のリスクでも触れましたが、鰹節には「痛風・アレルギー」の問題があるとされています。では、本当にそのようなリスクはあるのでしょうか?詳しく解説をします。

痛風の問題

鰹節を食べることによる痛風の問題ですが、過度に食べ過ぎない限り問題はありません。

なぜなら、一般的に痛風の原因といわれている「プリン体」は鰹節には多く含まれていないからです。鰹節1g中に含まれるプリン体の量は4.933mgで、1日あたりのプリン体の適量は400g以下です。

つまり、81.1g以上の鰹節を食べると適量を超えてしまう計算になります。しかし、1日に80g以上の鰹節を食べるのは現実的ではありません。スーパーなどで販売されている鰹節の小パックが最大で「5g程度」です。これを一袋食べるだけでも相当な量ですよね。

そのため、鰹節を食べ過ぎたらから「痛風になる」といったことは考えにくいかと思います。

アレルギーの問題

鰹節には「アレルギーの問題がある!」という意見もあります。これは鰹節に含まれる「ヒスチジン」というアミノ酸によるものです。

では鰹節にはどのくらいのヒスチジンが含まれているのか?確認していきましょう。

鰹節小パック(5g):約4g

ヒスチジン1日あたりの適量:8.9g

つまり、1日に小パック(5g)を二袋食べると、1日あたりのヒスチジン適量に迫ってしまいます。なので、ヒスチジンでアレルギー反応を引き起こしやすい方は、注意が必要です。

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鰹節の健康効果は?

本記事では、主に鰹節は健康上のリスクについて解説をしました。しかし、鰹節には体に良い栄養成分もたくさん含んでいます。ここでは「鰹節の栄養価・健康効果」について解説をします。

栄養価が高い

鰹節には健康的な体を維持するのに欠かすことのできない、栄養成分が豊富に含まれています。

・タンパク質:筋肉、爪、髪、などの人間の細胞を生成する働きがある

・DHA・EPA:血流の流れを改善したり、脳の働きを高める働きがある

・マグネシウム:体内でのエネルギー生成の効率を高める酵素としての働きがある

・ビタミンDカルシウムの吸収を助け、骨の形成を促す働きがある

・ビタミンB1:糖質をエネルギーに変換する際に必要、疲労回復効果を促す働きがある

上記のように、鰹節には様々な栄養成分が含まれており、体に良いといわれています。

美容・健康の効果

鰹節を食べることで、下記のような健康効果を期待できるといわれています。

・血流改善効果

・免疫力を高める効果

・疲労回復効果

・美肌効果

・骨を丈夫にする効果

鰹節は健康上のリスクだけではなく、健康に良い食材であるということが、お分かりいただけたかと思います。

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まとめ

今回の記事は「鰹節の健康上のリスク」について解説をしました。

最後にもう一度、本記事の要点を振り返っておきましょう。

この記事をまとめると

  • 鰹節には「発がん性物質・カビ・痛風・アレルギー」の4つの健康上のリスクがあるといわれている。
  • 鰹節は適量であれば毎日食べても問題はない
  • 鰹節は健康に良い栄養成分も豊富に含まれている

いかがでしたでしょうか?鰹節は健康上のリスクがあることは間違いないですが、それらのリスクはすごく大きな問題ではないでしょう。むしろ鰹節には、体に良い栄養成分も含まれているので、味噌汁や料理のトッピングとして鰹節を使った料理を日常の食生活に取り入れてみましょう!