ホタテには貝柱の他に肝やヒモなどの部位がありますが、どこまで食べられるのでしょうか?今回は、
- ホタテの肝(ウロ)は食べられる?
- 食中毒の危険性と対処法
- 食べ過ぎは危険?体にいい?
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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ホタテの肝(ウロ)やヒモは食べられる?
ホタテにはメインで食べる貝柱の他にも、ウロと呼ばれる肝の部分やエラ、ヒモなどがあります。これはどこまで食べることができるのでしょうか?
ヒモは食べても大丈夫?
ホタテのヒモやエラは食べられます。ヒモはお酒のおつまみとしてぴったりな貝ヒモだったりひものバター醤油炒めなどが挙げられて好きな人も多いのではないでしょうか?貝ヒモは食べても体に害はありませんので、是非安心して食べてください。
また、貝柱の周りについているエラですが、こちらも問題なく食べることができます。ホタテの美味しい部分でもあるので、取り除かずに食べましょう。
ウロ(肝)は食べても大丈夫?
貝の根元のウロや肝と呼ばれる、通称「中腸線」はとった方が良いです。ホタテというと全部食べれると思って、ウロも食べようとする人が多いですが、この部分は取ることをおすすめします。理由は次に説明しますので、是非最後まで読んでみてください。
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ウロを食べてしまったらどうなる?
食べれない部分がなさそうな貝ですが、ウロ(中腸腺)は取った方が良いです。 ウロとは貝の閉じる部分の上部にある黒い色をしたもの です。人間でいう肝臓や胃などの部分になります。なぜとった方が良いのでしょうか。理由を説明します。
貝毒(食中毒)の危険性
ウロを食べると貝毒という食中毒にかかる可能性があります。貝毒にかかると唇や顔面の痺れを引き起こしたり、下痢や嘔吐、腹痛などが起きる可能性があります。貝毒である麻痺生貝毒は、フグ毒に匹敵するほどの強さを持っており、重症化すると生命に危険が及びます。貝毒にならないためにもウロはホタテを食べる前に取るようにしましょう。
ですが、稚貝のウロは毒性をそんなに持っていないためそのまま食べることができます。大きなホタテを食べる場合は注意が必要です。
市販は安全
ウロは食べないようが良いですが、基本的に市場に出回っているものは、取り除かれていることが多いため、安心して食べることができます。そのため、市場で買う際には気にしなくて良いでしょう。またスーパーなどに売っているホタテも基本的には気にしなくて大丈夫です。
しかし、自分でホタテをとって下処理などをする場合は、しっかりとウロの部分を取るように注意しましょう。
ホタテによる食中毒の原因と症状
原因はノロウイルス
ノロウイルスは体内に入ると増殖し、様々な食中毒症状を引き起こします。感染力が強い菌なので、集団発生を起こしやすいと言われています。ノロウイルスは、ホタテを始めとする二枚貝で多く見られる食中毒菌です。
食中毒症状
ノロウイルスによる食中毒症状には、下痢や腹痛以外にもいくつか症状があります。
- 嘔吐
- 吐き気
- 発熱
- 腹痛・胃痛
- 下痢
下痢や嘔吐、それに伴う腹痛が主な症状ですが、発熱することもあります。これらの症状が治まるまでの時間は、1〜3日が一般的です。特に子供や高齢者は重篤化しやすい傾向にあります。
潜伏期間
ホタテを食べてからノロウイルスによる食中毒症状が出るまでの時間は、12〜48時間後と言われています。潜伏期間が最大2日と長く、食べてすぐに症状が出ないため、翌日〜翌々日に発症することもあります。
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ホタテを食べる時の食中毒の対処法
ホタテによる食中毒にならないための対策として、いくつかできることは下記になります。
しっかり加熱する
ノロウイルスは食材を洗っただけでは取り切ることができないため、しっかりと加熱する必要があります。
ノロウイルスの死滅条件:中心部が85〜90度で90秒以上の加熱!
目安の温度は表面ではなく中心部の温度です。生焼けだと食中毒を発症する危険性があります。
生で食べる時は刺身用を選ぶ
ホタテには生食用・加熱用がそれぞれ販売されていますが、絶対に加熱用を生食しないでください!生食用として販売されているホタテは、基準をクリアしたものでウイルスなどの雑菌が除去された状態です。それに対し加熱用ホタテはそのような工程を経ていないため、菌を持っている可能性が高いです。
鮮度の良いものを選ぶ
ホタテを選ぶ際の大前提ですが、できるだけ鮮度の良いものを選ぶことで食中毒を予防することができます。鮮度の高いホタテの見分け方は下記になります。
- ツヤがありふっくらしている
- 透明感がある
- 変な臭いがしない
妊娠中(妊婦)でも食べられる?
妊娠中の食事には食べても良いもの・控えた方が良いものがありますが、“ホタテ”は妊婦さんでも食べられるオススメの魚介類です。
その理由には、ホタテに含まれる“ビタミンB12”や“たんぱく質”、“鉄分”などがあります。ちなみに、ホタテ缶やウロも食べることができます◎
詳しくはこの記事をチェック!
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ホタテは体にいい?食べ過ぎは危険?
ほたて1つあたりにはおよそ15gのタンパク質が含まれています。タンパク質のイメージがある卵1つ(50g)に含まれる量は6.2gなので、ほたて1つにおよそ卵の2.5倍のタンパク質が含まれているということになります。
ほたての甘みや旨みを作っているのはアスパラギン酸・グルタミン酸などのアミノ酸です。美味しいだけではなく体に良いので、栄養素に必見です。
下記記事で詳しく紹介していますので、あわせてチェックしてみましょう。
詳しくはこの記事をチェック!
まとめ
この記事をまとめると
- ホタテのヒモやエラは食べられるがウロはあまり食べない方が良い
- 食中毒の危険性もあるので生で食べる際は必ず刺身用を選ぶ
- ホタテにはタンパク質が含まれているので栄養豊富!低カロリーでダイエット向き
ホタテのウロの部分は貝毒の危険性がありますが、市販のものはほとんど安全です。生で食べる際は加熱用ではなく刺身用を選ぶなどして食中毒対策に気をつけましょう。
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