にんにくや魚、レバーなどの独特なにおいのある食べ物は牛乳に浸すと臭い消しになると聞いたことがありますか?それに牛乳は苦みも消してくれる作用があるみたいですね。そんな技ありの牛乳ですが、口臭を引き起こすことも、また逆に口臭を消してくれる可能性もあるそうなのです。今回は、
- 牛乳が口臭の原因になるの?
- 牛乳は口臭を消すことも!
- 牛乳以外の口臭を消す方法は?
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目次
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牛乳で口が臭くなる原因
牛乳には粘性があるので、飲み物が牛乳だけだと舌に少し残ってしまい、卵の腐ったような臭いになることがあります。
タンパク質の分解
牛乳に含まれる硫黄成分を多く含んだタンパク質を、口内細菌が分解して口臭の原因物質を作り出し、腐ったような臭いを発生させます。
乳製品すべてに言える
牛乳に限ったことではなく、乳製品や卵には硫黄成分が多く含まれています。そのため、分解されると硫黄ガスが発生します。硫黄成分は、口臭の原因としては有名です。
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牛乳は口臭を打ち消すことも!
牛乳やヨーグルトなどの乳製品には乳脂肪分が含まれ、アリルメルカプタンといったにおい成分を洗い流し臭いをうすめてくれます。これらの乳製品は、アリシンを包みこんだり、粘膜に膜をはって吸収をおさえる効果があると考えられています。
にんにく料理の前に
にんにく独特の臭いは、アリインというアミノ酸の一種によって発生します。ニンニクを切ることでアリインが空気中の酸素と触れると、同じくにんにくに含まれている酵素アリイナーゼの働きによってアリインがアリシンに変化。このアリシンが、強い悪臭物質のにんにく臭を発生させるのです。
このアリシンはタンパク質や脂質・糖質と結合しやすく、結合することで物質がアリシンを包み込んで、アリイナーゼとの反応を妨げます。にんにくとタンパク質を一緒に食べることで、臭いを低減できるわけです。つまり、牛乳でにんにく臭を消せるのは、牛乳のたんぱく質とアリイナーゼが結合するからなのです。
なお、アリイナーゼは熱に弱く、数分間茹でたり焼いたりすると壊れ、アリインと反応しなくなります。つまり、加熱したにんにくは、切っても食べてもそれほどの臭いはしなくなるということですね。
飲むタイミング
牛乳を飲んで口臭を予防するにはタイミングがあります。にんにくを大量に食べた後に牛乳を飲んでもあまり効果は見られません。牛乳によってにんにく臭を消したいのであれば、にんにくを食べる前に牛乳を飲むようにしましょう。飲む量は100~200mlくらいが適量でしょう。
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牛乳以外の口臭を消す方法
舌をきちんと磨く
口臭ケアで最も大事なのは歯磨きですが、見落としがちなのは「舌」です。舌全体に白い汚れがついている人は要注意。これは舌苔(ぜったい)と呼ばれる、食べ残しや粘膜が剥がれ落ちたカスです。大体の人についているのでうっすらついている場合は問題ありませんが、過剰な舌苔は口臭の原因になるため除去が必要です。
ただし、舌磨きも度が過ぎると粘膜や味を感じる味蕾(みらい)を傷付けてしまうので気をつけましょう。
水をよく飲む
口臭がきつくなることの原因の1つとして、口腔内の乾燥も挙げられます。通常、口の中は唾液で潤っていますが、起床時や緊張している時は唾液の分泌が減ります。唾液は口腔内を殺菌する作用があるため、臭いの素となる菌やバクテリアが繁殖して口臭を発するという仕組みになっています。
こういう時は、菌を増やさないように意識して水を飲むようにしましょう。口の中が乾くタイミングは人それぞれですので、普段から水を常備しておきましょう。
マウスウォッシュを使用
マウスウォッシュは口の中の雑菌を殺して口臭をケアするものです。前提として「歯垢をとっておく」「舌苔を掃除しておく」ことです。使用方法は、20mlを口に含み20秒ほどすすいだ後に吐き出してください。また、マウスウォッシュは多くても1日に2~3回使うようにしましょう。
口の中には必要な常駐菌も存在します。マウスウォッシュをし過ぎて常駐菌も殺菌してしまうと口内環境を乱すことになってしまうので要注意です。
まとめ
いかがでしたか?
この記事をまとめると
- 牛乳は粘性があるので舌に少し残り口内細菌が分解して口臭の原因物質を作り出し卵の腐ったような臭いになる
- 牛乳の乳脂肪分がにんにく臭の素のアリインをを包んだり膜をはって吸収をおさえる効果がある
- 牛乳以外で口臭を消す方法としては舌磨き・水をよく飲む・マウスウォッシュを使うことなど
牛乳は様々な栄養素がバランスよく含まれた食品ですが、臭いに対してもパワーがあるんですね。牛乳の力を借りて健康的な体作りをしていきましょう。
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