にんにくを食べ過ぎると下痢で臭いが・・・匂いの原因と対処法を解説!

美味しそうなにんにく

にんにくの香ばしい匂いは食欲をそそりますよね。元気をつけたいときや疲れたときには積極的にとりたい食材です。

でも、ついつい食べすぎて下痢をしてしまったり、体の臭いがきつくなったりして辛い思いをしたことありませんか?そこで今回は、

  • にんにくを食べ過ぎるとどうなる?
  • 原因はにんにくの栄養成分に原因が
  • にんにくの適量と食べ過ぎた時の対処法

について解説いたします。

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にんにくを食べ過ぎるとどうなる?

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にんにくは、強い殺菌、抗菌作用や血液をサラサラにする効果があるといわれています。一方で、食べ過ぎて体調をくずしてしまうことがあります。おもな症状をあげてみましょう。

下痢・腹痛

にんにくの食べ過ぎによって下痢や、腹痛を起こすことがあります。にんにくは感染症の細菌などを殺菌する作用があります。そのため、胃腸にダメージを与えてしまうのです。

めまい・嘔吐

にんにくを食べ過ぎたあと、めまいや嘔吐の症状がでることがあります。にんにくの成分によって血液中のヘモグロビンが減り、赤血球が壊れることで起こる貧血や血圧低下による症状です。

体臭

にんにくを食べたとき、誰もが一番気になるのが臭いですよね。血液に溶け込んだ臭い成分が汗と一緒に出るので体臭がきつくなります。

この体臭はにんにくの成分が体外に出てしまうまで続きます。

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原因はにんにくの栄養成分に原因が

妊娠・妊婦
にんにくの食べ過ぎによる体調不良は、にんにくに含まれるアリシンが原因です。

もともとは、にんにくに含まれるアリインという成分で無味無臭のものですが、にんにくをすりおろしたり切ったりすることで、アリシンという成分に変化します。

アリシン

アリシンとは、にんにくが持つあのにおいの成分です。適量に摂取するならば、次のような効果があります。

  • 疲労回復
  • 血液の流れをよくする
  • 強い殺菌力

一方でにんにくは、食中毒を防ぐ薬味として使われてきたほど殺菌成分が強いので、摂りすぎると腸内の悪玉菌だけでなく善玉菌もなくしてしまいます。

善玉菌がなくなるとどうなる?

腸内には善玉菌と悪玉菌、日和見菌という3種類の菌が存在しているのをご存じですか?健康な腸内では、この3種類の菌が絶妙なバランスを保っています。

アリシンを摂りすぎると腸内の善玉菌がなくなり、腸内菌のバランスがくずれてしまいます。これが下痢や腹痛という症状が現れる原因です。

腸は第二の脳といわれるほど多くの神経細胞が集まっていて、体の70%の免疫機能があります。体に有害な物を食べると、嘔吐や下痢になるのはそのためです。

下痢は、にんにくの食べ過ぎは良くないという腸からのメッセージなのですね。

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にんにくの適量と食べ過ぎた時の対処法


それではにんにくの適量と、食べ過ぎたときはどうしたらいいのかについてお話します。

適量

健康な大人が1日に摂ってもよいにんにくの適量は次のとおりです。

  • 生のにんにく・・・1日10g(2片)
  • 加熱したにんにく・・・1日20g(4片)

ただ、個人差があるので体調をみながら自分に合った量をみつけてくださいね。注意点は次の3つです。

  1.  空腹時や胃腸が弱っているときはさける
  2. タンパク質と一緒に食べる
  3. 胃粘膜を守るビタミンU(キャベツなど)と一緒に食べる

アリシンはタンパク質と結合しやすく、胃腸への刺激を和らげます。豚肉と一緒に摂れば、ビタミンB1の吸収を助けるといううれしい効果も期待できますよ。

対処法

ついつい食べ過ぎてしまったときは次のような対処をしてみましょう。体調面では、

  1. 水を飲む
  2. 発酵食品を摂る

1.水を飲む

アリシンは水にとける性質があります。食べすぎたなと思ったら水を多めに飲み、体外からすみやかに排出されやすい状態にしましょう。

ウーロン茶や緑茶など、利尿作用があり、お茶のポリフェノールは臭い対策にもなるのでおすすめです。

発酵食品をとる

発酵食品は善玉菌を増やす作用があります。ヨーグルトや納豆、みそなど積極的に摂りましょう。胃腸が弱っていることも考えられるので、消化吸収のよいものと合わせることも大切です。

2つの臭い対策

臭い対策としては2つあります。

  1. リンゴを食べる
  2. 汗をかく

1. リンゴを食べる

リンゴに含まれるポリフェノールやペクチンは、体から出る臭いを消す効果が期待できます。ペクチンはリンゴの皮に多く含まれているので、ニンニク料理の後は皮ごと食べるのがおすすめです。

汗をかく

汗をかくことでアリシンの排出を促すという方法もあります。体調が悪くなっていなければ、湯舟にゆっくりつかる、有酸素運動をするなど汗をかくのもおすすめです。

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まとめ

にんにくは、適量を食べる分にはいろいろな健康効果が期待できます。しかし食べ過ぎると次のような症状が起こります。

この記事をまとめると

  • 腸内環境が荒れることによる、下痢・腹痛
  • 血管の拡張、貧血などによる、めまい・嘔吐
  • 血液中のアリシンが汗として排出されることによる、体臭

空腹時や体調が悪いときはにんにくを控えましょう。また、タンパク質やキャベツのような食材と組み合わせれば、胃腸への刺激を和らげられます。

食べ過ぎたなと思ったら、水やお茶を飲んだり、発酵食品を食べて善玉菌を増やしたりして体調不良に先手をうちましょう。