焼き鳥のずりとは鶏肉のどこの部位?栄養・カロリー・ダイエット向き?

部位によってさまざまな食感や味が楽しめる焼き鳥。お気に入りのメニューはどこでしょうか?いつもとは違うメニューを食べて見たいと思っていたら、「ずり」がおススメです。ずりは砂肝のことで、お酒のおつまみとしてもよく合うメニューなのですよ。今回の記事では、

  • ずりってどこの部位?

  • ずりの味や食感は?

  • ずりにはどんな栄養がある?

  • ずりは太りやすい?ダイエットに向いている?

ということにフォーカスを当ててずりについてご紹介していきます。

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焼き鳥のずりってどこの部位?

部位

ずりは、砂嚢(すのう)と呼ばれる鳥類の消化器官の一つで、食べたものを砕く役割のある場所です。鶏が地面をつついて小石を飲み込んでいるのを見たことはありませんか?実はあの小石は食べているのではなく、砂嚢に貯めているのです。鶏は歯がないので、食べたエサを砂嚢で細かくすり潰して、消化しやすくしているのです。

ずり(砂ずり)は砂肝とも呼ばれます。ずりと呼ぶのは主に九州地方や東海地方で、関東などでは砂肝と呼ばれることが多いようです。

どんな味?

ずりは臭みがなく、とても食べやすい部位です。脂肪がほとんどないので、味わいも淡泊な感じがします。砂が入っている器官ですが、焼き鳥屋さんで売られているずりは、鶏をさばいたときにしっかりと洗って砂を出してから調理しているので、砂の味がする、ということはまずないです。

食感

ずりの食感は、コリコリとした食感で、若干粒感のある舌触りです。ずりの部位である砂嚢はほとんど筋肉でできていて、「筋胃」と呼ばれるほどです。ずりのコリコリとした食感の正体は、脂肪がほとんどない筋肉の食感なのです。

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ずりに含まれる栄養成分

栄養

主な栄養素

焼き鳥を食べる時に、鉄分が豊富なイメージでまず思いつくのがレバーだという人は多いかと思いますが、実はずりも鉄分をはじめとした栄養がとても豊富な部位です。ずりに含まれる栄養は、

  • タンパク質
  • 亜鉛
  • ビタミンB

などです。特にずりは亜鉛が豊富です。亜鉛は体内で作ることのできない必須微量ミネラルで、体内の酵素を活発にしたり、ホルモンの合成や分泌や調整、DNA合成などに作用する大切な栄養です。また、亜鉛はタンパク質と一緒に摂取すると吸収が良くなるという性質があるので、高タンパク質のずりは亜鉛の摂取に理想的です。日々の食事で不足しがちな鉄分やビタミンも摂れるので、食べると体が喜ぶメニューです。

ずりによる効果・効能

  • 美肌効果
  • 貧血予防
  • 免疫力のアップ

ずりは鉄分を含むので、貧血予防にも効果的です。また、ずりに含まれるビタミンB12は神経を保つ機能があります。ビタミンB12が欠乏すると体の影響だけでなく、鬱などの心にも支障をきたすことがあるといわれています。通常の食事でビタミンB12が極度に不足することはありませんが、鬱の予防にもずりを食べることは効果的です。

ずりに含まれる亜鉛は、ホルモンの分泌を調整したり、新陳代謝を活発にさする効果があるので、免疫力をアップさせたいときは積極的に食べるのがおススメです。だし、亜鉛は摂りすぎると、胃壁障害やめまい、吐き気などの症状がある、急性亜鉛中毒になる恐れがあります。日常の食事の中で亜鉛を摂りすぎる心配はまずないですが、日常的に亜鉛のサプリメントなどを飲んでいる方は、ずりを食べ過ぎないように注意した方がよさそうです。

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ずりは食べると太る?太らない?

カロリー・糖質量

ずりは低カロリー高タンパク質なメニューです。ずり1本のカロリーと糖質を、モモ1本の場合とと比較してみました。

  カロリー 糖質
ずり(タレ) 約37Kcal 約1.5g
ずり(塩) 約26Kcal 約0g
モモ(タレ) 約90Kcal 約1.6g
モモ(塩) 約82Kcal 約0g

ずりとモモを比較すると、ずりのカロリーがとても低いことがわかります。鶏肉はタンパク質なので、糖質はほとんど0gですが、タレは醤油に砂糖やみりんが入っているので、カロリーが少し高くなります。ずりは味わいが淡泊なので、タレもよく合いますが、カロリーを気にされる方は塩がおススメです。     

ずりはダイエット向き?

ずりはカロリーが低く、鶏肉なので糖質もほぼ0gですので、ダイエット中のタンパク質摂取にはとてもおススメです。しかし、ずりは比較的コレステロールが高いため、痛風や、病気でコレステロールを摂りすぎないようにしている方は注意が必要です。

特に、コレステロール値が高めだったり、糖尿病のために糖質制限ダイエットされている方はコレステロールを摂りすぎてしまいかえって体調を悪化させる恐れがあるので、ずりを大量に食べるダイエットは避けた方がいいでしょう。

また、コレステロールの摂取量に制限がない場合でも、ダイエットは運動と栄養バランスが大切ですから、ずりだけで痩せるダイエットを計画するのはやめた方がいいですよ。

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まとめ

いかがでしたか?自宅で晩酌をすることが増えた昨今、焼き鳥屋さんでテイクアウトする時は、ぜひいつもの定番メニューを1本ずりに変えて、美味しく健康的なメニュー作りを心かけてみてください。今回ご紹介した内容をまとめると、

この記事をまとめると

  • ずり=砂肝のことで、地域によって呼び名が変わる

  • ずりは砂嚢という部位

  • ずりはコリコリした食感で臭みがなく食べやすい

  • ずりは亜鉛が豊富で免疫力アップが期待できる

と言うことをお伝えしてきました。ずりはコリコリした食感とタンパクな味わいがビールともよく合うので、お酒のおつまみにもぜひ試してみてください