赤ちゃんには大切な栄養となる粉ミルクですが、粉ミルクはアレルギーを発症する可能性がある食品ということをご存じでしょうか?また稀なケースですが、母乳を介してアレルギーを発症することもあります。
今回の粉ミルクでアレルギーになるのか?という疑問を中心に以下の内容でご説明します。
- 粉ミルクでアレルギーになる?
- 粉ミルクアレルギーの主な症状
- 完母でもミルクアレルギーになる?
- ミルクアレルギーの離乳食の進め方
粉ミルクは牛乳を主な原料としているため、ミルクアレルギーを発症する可能性があります。赤ちゃんは言葉では体調が悪いことを伝えることができないので、注意してみてあげるようにしてください。それでは詳しく説明していきます。
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目次
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粉ミルクでアレルギーになる?
粉ミルクは生まれてから1歳頃まで、赤ちゃんに飲ませる食品です。牛乳などを原料として粉末状に加工、乳幼児に必要な栄養素を取り入れることができます。そんな便利な食品ですが、中には粉ミルクを飲ませたあとアレルギー症状があらわれる赤ちゃんもいます。その原因について詳しく説明します。
原因
粉ミルクとは育児用調製粉乳の1つで、主に牛乳などを成分として作られています。粉ミルクに含まれている牛乳のタンパク質によってアレルギー症状が現れる可能性があります。
1「鶏卵」
2「牛乳」
3「小麦」
原因はよくわかっていないそうですが、牛乳アレルギーは鶏卵や小麦より、治りにくいと言われています。
ミルクアレルギーはどう診断される?
粉ミルクを飲んだあと、下痢や嘔吐の症状が現れた場合はミルクアレルギーの可能性があります。そのためこのような症状が現れたら、小児科医に受診するようにしましょう。また粉ミルクアレルギーを発症した赤ちゃんには医師の指示で「アレルギー用ミルク」を利用する場合があります。
アレルギー用ミルクとは、アレルギーの原因となる牛乳のたんぱく質を酵素分解し、分子を小さくした粉ミルクや、アミノ酸を混合しミルクの組織に近づけた粉ミルクがあります。
アレルギー用ミルクは様々な種類が販売されています。
エレメンタルフォーミュラ(明治乳業)
⇒タンパク質は使用せず、アミノ酸を飲みを使用した粉ミルク。
ミルフィーHP(明治乳業)
⇒牛乳のたんぱく質を酵素分解したタイプの粉ミルク。風味がよく、飲みやすい。
ニューMA-1(森永乳業)
ボンラクトi(和光堂)
各商品によって、原料や風味など特徴が異なります。必ず医師にアレルギーの判断をしてもらってから適切なアレルギーミルクを使用するようにしましょう。
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粉ミルクアレルギーの主な症状
粉ミルクアレルギーの主な症状は
- 嘔吐
- 下痢・血便
です。
赤ちゃんは自分で体調が悪いことを言葉にできないため、異変がないかよく確認してあげるようにしてください。粉ミルクのアレルギーの発症の時期は、比較的遅く粉ミルクを開始してから1~7日程度で症状が現れると言われています。
嘔吐
アレルギーを発症した場合に現れる代表的な症状の1つが嘔吐です。
下痢・血便
下痢や血便もアレルギーを発症した場合によくみられる症状です。排便をしたときに便の状態をよく確認してあげてください。
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完母でもミルクアレルギーになる?
完全母乳のことを完母とも言いますが、母乳を介してアレルギー症状が現れたという事例もあります。主なアレルゲンは卵や、小麦と言われています。
母乳アレルギー
母乳アレルギーとは、母乳を介して赤ちゃんがアレルギーを発症することです。母乳中はお母さんが食べた食物がごく少量ですが出てくるためだと言われています。
牛乳アレルギーは予防できる?
近年、粉ミルクを定期的に摂取することで、牛乳アレルギーの発症を予防できる効果があると言われています。完全母乳のほうが良いというイメージもありますが、粉ミルクと併用することで牛乳アレルギーを予防するには良いとも言われています。
粉ミルクは飲めるが牛乳アレルギーを発症することはある?
お子さんによっては、粉ミルクではアレルギーを発症していなくても、牛乳アレルギーを発症することもあります。牛乳アレルギーは粉ミルクアレルギーに比べて、有病率が10倍と言われています。そのため粉ミルクは大丈夫でも、牛乳を飲ませるときには注意が必要です。
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ミルクアレルギーの離乳食の進め方
ミルクアレルギーは、1歳で半分、2歳では9割前後治ると言われています。そのため自己判断で乳製品を避けるのではなく、離乳食は基本的に医師の相談に従うようにしましょう。
まとめ
以上、粉ミルクアレルギーの症状についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。多くはないですが、稀に粉ミルクでアレルギーを発症する赤ちゃんがいることが分かりました。
この記事をまとめると
- 粉ミルクで赤ちゃんが、アレルギーを発症する場合もある。
- アレルギーの原因は、粉ミルクに含まれている牛乳のたんぱく質
- アレルギーの主な症状は、嘔吐や下痢
- 粉ミルクアレルギーの場合は、アレルギー用ミルクで代用する。
- 母乳を介してアレルギー症状を発症する場合がある
赤ちゃんは免疫力が低く、食べさせる食品には注意が必要です。またアレルギーを発症した時は自己判断で対処するのではなく、必ず専門の医師に相談するようにしましょう。
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