たけのこの天ぷらは生でそのまま揚げてOK!正しい揚げ時間は?

春になるとスーパーに並ぶ生のたけのこ。香りも歯ごたえも、水煮のパックとは一味も二味も違いますよね。

わかっちゃいる、わかっちゃいるけれど、アクが!アクが面倒くさいのよ~!という方も多いのではないでしょうか。

そんな方にぴったりの朗報が!実はこのたけのこ、生のまま天ぷらにすることもできるのだとか。そこで今回は、

  • 生のままでもいい!?おいしいたけのこの天ぷらの作り方
  • たけのこの下茹でってどうやるの?
  • たけのこで太っちゃう?
について、ご紹介させていただきます。

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え?生のままでもいい!?おいしいたけのこの天ぷらの作り方

ザクっとした歯触りが魅力のたけのこの天ぷら。もちろん、水煮で作ってもおいしいのですが、生のたけのこの天ぷらはやっぱり格別!季節に1度は味わいたいですよね。

そんな生のたけのこ、あの面倒な下茹でをせずに天ぷらにできる!?果たして本当なのでしょうか。

下茹で無しでも食べられる?

結論から言うと、“新鮮なたけのこなら”生のまま天ぷらでいただくことができます

さらに穂先の部分を用いると、やわらかでシャキッとしたおいしい天ぷらになるのだとか。いや~なアクを、油が旨味に変えてくれるので、下茹で無しでおいしい天ぷらができます。

ただ、店頭に並ぶたけのこの鮮度となるとちょっとわかりにくいですよね。

より鮮度が良く、おいしいたけのこを選ぶには、切り口が白く瑞々しい、穂先の黄色っぽいものを選びましょう。また、根元の赤い粒々が小さくて少ないもののほうが、まだやわらかくアクも少ないたけのこの特長です

とはいえ、やっぱりアクが気になるという方に耳寄りな情報を。なんと、たけのこのアク、大根おろしで除くことができるそうです!

やり方は簡単。皮ごとすりおろした大根のおろし汁に同量のお水を加え、さらに全体の1%の食塩を加えます(1リットルなら塩1グラム)。あとは切ったたけのこを1~2時間つけておくだけ。

これなら米ぬかも必要なし。どんなたけのこ料理にも使えるので、覚えておいて損はないかもしれません。

たけのこの天ぷらってどのくらい揚げたらいいの?

たけのこの天ぷらの揚げ方は、生のものでも茹でたものでも基本的に同じ。170~180℃の、やや高めの中温で揚げましょう。生のたけのこなら大体3分、茹でたものなら約1分

表面に浮いてきて、カラッとしたら完成です。

  • 生のたけのこ・・・170~180℃で約3分
  • 茹でたけのこ・・・170~180℃で約1分

おいしくサクサクに仕上げるコツ

たけのこの天ぷらをおいしく仕上げるコツはこの5つです

おいしく仕上げるコツは5つのコツ

  • 衣を混ぜ過ぎない
  • たけのこの大きさはそろえて!
  • 1度にたくさん揚げない!
  • 油に入れたらさわらない!
  • 油切りはしっかりと!

それでは一つずつ見ていきましょう

① 衣を混ぜ過ぎない

衣を混ぜすぎるとグルテンという粘りのもとができて、べちゃっとした仕上がりに。おうちでおいしく仕上げるには市販のてんぷら粉を使うのもおすすめです。

② たけのこの大きさはそろえて!

違う大きさだと揚げ時間や食感にばらつきが出てしまいます。できるだけ同じ大きさにそろえておきましょう。穂先はくし形に、茹でたけのこの根元の部分を使うときは輪切りか半月切りにすると、揚げあがりの食感がより楽しめます。

③ 1度にたくさん揚げない!

1度にたくさん油にいれると、油の温度が下がってしまい、べちゃっとした仕上がりになってしまいます。1度に揚げられるのは、お鍋の大体半分程度まで!と覚えておきましょう。

④ 油に入れたらさわらない!

油の温度は大体170~180℃、高めの中温にしておきましょう。衣を油に落としたら、少し沈んで浮いてくるぐらいが目安です。たけのこを油にいれたらすぐにはさわらないこと!最初にしっかり衣を固めてあげることがサクサクへの近道です。

⑤ 油切りはしっかりと!

油の気泡とジュージューという音が小さくなって、たけのこが浮いてきたら揚げあがりのサイン。油から引き揚げて、網をしいたバットなどでしっかり油を切ってあげましょう

ここでワンポイント!上げるときに、油の表面より少し上のところでたけのこを持って軽く2、3回振ってあげると、油切れが良くなり、よりカラっと仕上がります

  1. 衣を混ぜ過ぎない
  2. たけのこは大きさをそろえて
  3. 1度にたくさん揚げない
  4. 油にいれたらあまりさわらない
  5. 油切はしっかりと!

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たけのこの下茹でってどうやるの?

このたけのこ、あまり鮮度が良くないかも?生で食べるにはちょっと大きいかも…そんなときはやっぱり下茹でしたいですよね。

次はたけのこの下茹で方法について、ご紹介します。

たけのこの下茹で方法

茹でる前に

たけのこを茹でる前に、泥がついていれば落として、外側の硬い皮を何枚かはがしておきましょう。黒い皮が数枚残っている程度で大丈夫。

そのあと、穂先を斜めに切り落とし、根元が硬ければそこも切り落とします。さらに外側の皮に、上から1/3程度まで切り込みを入れておきましょう。皮がはがしやすくなります。

たけのこを茹でる

大き目の鍋に下処理したたけのことかぶる程度の水をいれ、米ぬかをひとつかみ(大体水の10%を目安に)加え、火にかけます。

このとき、あれば赤唐辛子も1、2本いれて茹でましょう。米ぬかの臭みを抑えてくれます。

強火で煮立ったら落し蓋をして、吹きこぼれない程度の強めの中火で約1~2時間、たけのこに竹串がスーッと入ったら茹で上がりです。

茹で上がってもそのままつけておいて!

茹で上がったたけのこは、茹で汁につけたまま、自然に冷めるのを待ちましょう。その間にも、アクがしっかりと抜けてくれます。あとはぬかを洗い流し、先ほど入れた切れ目から皮をむいたら下茹で完了です。

米ぬかが無ければ重曹でもOK!

米ぬかは重曹で代用することができます。その場合は水1リットルに対して小さじ1杯ほどの重曹を入れて茹でましょう。

重曹を使う場合、米ぬかと違ってたけのこに入り込む心配が無いので、たけのこを半分に切ってから茹でても構いません。茹で時間の節約になるだけでなく、茹で汁の処理も簡単なので、初めての方はこちらから試してみてもいいかもしれませんね。

天ぷら以外のお料理では必ず下茹でを!

たけのこのアクはシュウ酸とホモゲンチジン酸という成分で、苦味やえぐ味の元となります。天ぷらのように高温の油で調理すると、この苦味やえぐ味を感じにくくなりますが、他のお料理ではやっぱり下茹でが必須

せっかくのたけのこが苦くて食べられない~、なんて悲劇を避けるためにも、しっかりと下処理をしたたけのこを使ってあげましょう。

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たけのこで太っちゃう?

ダイエット

食感が良く、火を通してもサイズが変わらないたけのこ。食べ応えがあるし、もしかしたら太っちゃうんじゃないかしら、なんてことを考えたことがある方、いらっしゃるでしょうか。

もしいらっしゃっても心配ご無用!たけのこはむしろ、ダイエットにも非常に優秀な食材だったんです

たけのこの糖質、カロリーはどれくらい?

生のたけのこ100グラムあたりのカロリーは27kcal、糖質は1.5グラムです。といってもピンときませんよね。水煮のたけのこ1本分が、大きさにもよりますが、大体50グラムです。

炊き上がったお米100グラム(コンビニのおにぎり1個分くらい)のカロリーが156kcal、糖質が35.6グラムなので、単純にたけのこを10本食べても、おにぎり1個分のカロリーにもなりません

10本のたけのこ…、うーん、どうやらたけのこで太るには相当の覚悟と鍛錬が必要とされそうです。

ちなみに他の一般的な野菜でみるとどうでしょう。

100gあたり カロリー(kcal) 糖質(g)
たけのこ(生) 27 1.5
たけのこ(茹) 31 2.2
キャベツ 21 3.4
人参 30 6.3
玉ねぎ 33 6.9

いかがでしょうか。やはりたけのこは低カロリー、低糖質といって良さそうですね。

栄養素

たけのこは低カロリー、低糖質なだけでなく、便秘を改善してくれる食物繊維が多く含まれています。食物繊維には、食後の血糖値の急上昇を抑えてくれたり、余分なコレステロールを排出してくれる効果もあります。

また、体から余分な塩分や水分を排出してくれるミネラル、カリウムも多く含まれています薬膳の観点からみても、たけのこはデトックス効果が高い食材とされています。

体の熱を冷まして痰を切りやすくするともいわれているので、ダイエットだけでなく、冬にため込んだ毒素のデトックスに、春先の空気の乾燥のケアに、積極的に取り入れたいですね!

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

この記事をまとめると

  • 新鮮なたけのこは生のまま天ぷらにしてもおいしい!
  • 天ぷら以外のお料理には下茹でを!米ぬかが手に入らなければ重曹でお手軽に!
  • たけのこでデトックス!ダイエットにも効果的!

春の味覚を代表するたけのこにはうれしい効果もいっぱい!お手軽なアク抜き方法を取り入れて、今シーズンはぜひ、新鮮な生のたけのこを味わってみられてはいかがでしょうか?

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