皆さんはとろろ昆布という食材をご存知ですか?とろろ昆布はお味噌汁やお吸い物などに入っているふわふわとした糸状の昆布のことを言います。あまりメジャーな食材ではないので食べたことがある人は少ないかもしれませんが、とろろ昆布が入っているお味噌汁は昆布の香りがとても強くなってとても深い味わいになります。
今回の記事ではとろろ昆布とはどのような食材なのか、とろろ昆布の栄養や効果、とろろ昆布の保存期間やおすすめの保存方法について解説していきたいと思います。
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目次
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とろろ昆布とは
とろろ昆布とは昆布を加工した食材のことで、「削り昆布」とも呼ばれています。酢に漬けて柔らかくした真昆布や利尻昆布をブロック状に固めてその断面を薄く糸状に切り取ったものです。
おぼろ昆布と似ているので、同じものと捉えられがちですがおぼろ昆布は糸状ではなく昆布の表面を職人が一枚ずつ帯状に丁寧に削ったもののことです。
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とろろ昆布の発祥は?
昆布は元々は北海道で主に生産されて、日本中に運ばれていました。ですが昔は輸送中の管理状態が悪く昆布の中心部にカビが発生することが多かったのです。
そんなカビの生えた昆布のカビの生えていない表面だけを薄く削って商品化したものがおぼろ昆布となります。おぼろ昆布ができたのは怪我の功名とも言えますが、非常に美味しく使い勝手が良かったので、そんなおぼろ昆布からヒントを得て昆布をブロック状に固めて削るとろろ昆布が出来上がったと言います。
富山県で多く使われている
主にとろろ昆布は富山県の消費が多いとされています。とろろ昆布を使ったおにぎりなどの郷土料理が多く、とろろ昆布をガラスケースに陳列して量り売りする専門店も存在しています。
京阪神や九州などではうどんに入れることも多く、富山県ではおでんなどにもとろろ昆布を入れることがあるようです。
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とろろ昆布の栄養と効果効能
とろろ昆布にはたくさんの栄養が含まれており、体によいとされています。とろろ昆布を摂取することによって得られる健康効果についてピックアップして解説していきます。
血糖値の上昇を抑えてくれる
とろろ昆布には食物繊維が豊富に含まれています。その中でも水溶性の食物繊維が多く、水溶性食物繊維は小腸における栄養吸収速度を緩やかにすることが分かっています。
これにより食後の血糖の吸収を抑えてくれるので急激に血糖値が上がるのを予防してくれます。その他にもコレステロールやナトリウムを体外に排出する作用もあり、高コレステロール血症や血圧の上昇などを抑えてくれる働きも期待できます。
便秘対策になる
食物繊維といえばやはり便秘改善効果が代表的ですよね。とろろ昆布の粘り成分はアルギン酸やフコイダンと言った水溶性の食物繊維です。水溶性食物繊維が便を柔らかくしてくれ、スムーズな排便を促してくれます。
むくみを改善してくれる
とろろ昆布には食物繊維以外にもミネラル類が豊富に含まれています。ミネラルの中でもカリウムは取りすぎた塩分を体外に排出してくれる働きがあり、余分な塩分と共に水分を体の外に出してくれるのでむくみを改善してくれる働きを期待することができます。
体の中の余分な水分量が減ることで血圧が下がり、体中の血管にかかるストレスも減るので全身の血管の環境も良くなると言われています。血圧の他にも血糖値を正常に保つ作用もあるとのことで、さらに注目を集めています。
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とろろ昆布の保存期間はどれくらい?
保存期間の目安
- 未開封のもの:1年半ほど
- 開封済みのもの:1週間程度
とろろ昆布は未開封のものであれば1年以上も保存することができますが、開封してしまうと一週間程度しか持たなくなります。これはとろろ昆布が水分を吸収しやすいという作用があるからです。
空気の中にはたくさんの水分が含まれていますが、乾物であるとろろ昆布はその空気中の水分を吸ってしまい、水分があると細菌が繁殖しやすくなってしまうので保存期間が短くなってしまうのです。
保管場所はどこがいいの?
とろろ昆布の保管場所は高温多湿を避けて直射日光に当たらない場所に保存しておきましょう。ここでおすすめしておきたい保管場所があります。それが「冷凍庫」です。
冷凍保存がオススメ?
ほとんどの昆布加工品の食品表示の卵には高温多湿を避けて冷暗所に保存と記載されています。ここに冷凍庫とは書いてないのですが、冷凍庫の中というのは水分が少なく乾燥しており、細菌が繁殖出来ない環境なのでとろろ昆布のような乾物を保存しておくにはとても適している場所なのです。
冷凍庫にとろろ昆布を置いておくと、とろろ昆布の独特の風味を損なうこともほとんどなくなりますのでぜひ活用してくださいね。津波に保存する際は袋のまま保存するか、ジップロックなどの密閉できる保存袋に入れてしっかりと封を閉めて冷凍庫に入れるようにしましょう。
冷凍庫に入れたものを使う時
冷凍庫に入れたとろろ昆布を使う時は、冷たい状態のまま料理に使ってください。冷凍庫に入ることで少し硬さがありますが加熱調理すればすぐに戻ります。あらかじめ一回量ずつに分けておくと味噌汁やお吸い物に入れたい時にサッと1回分だけ取り出せてとても便利です。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?今回の記事をまとめると、
この記事をまとめると
- とろろ昆布はおぼろ昆布をヒントに作られたもの
- 利尻昆布や真昆布をブロック状にしてそれを薄く削り取ったものがとろろ昆布になる
- 血糖値の上昇や便秘を改善してくれる効果が高い
- 未開封のものであれば一年半ほど保存することができるが、開封すると一週間程度しかもたない
- 保存する際は冷凍保存がおすすめ
今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。
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