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お中元のお返しは必要?お返ししない場合はどうしたらいい?
夏のごあいさつ「お中元」。頂いたらどのようにお返しをしたらよいか、迷われる方も多いのではないでしょうか?
お中元は本来、日頃お世話になっている人へ、感謝の気持ちを込めて“お礼”として送るものです。
ですので、その意味合いからするとお返しは不要なのです。
お返しをしない場合でも、受け取ったらお礼状は必ず出しましょう。
昔は、お礼状といったら必ず封書で出すのが常識とされていました。今でも、基本的にはきちんとお礼状を出すのが常識ではあります。
メールや電話でのお礼は、失礼にあたるというルールはありますので、あくまでもこれは頭の片隅に入れておいてください。
しかし、近年はお礼状代わりに電話やメールをされている方が増えています。
普段会うことがない間柄の場合、この中元、歳暮という年に2回だけが声を聞く機会になっているケースもあります。普段わざわざ電話などをしないのであれば、お互いの元気な声を聞き、近況を報告し合う絶好のタイミング。ひょっとしたら、典型的な例文のようなお礼状が決まって届くよりも、贈り主は嬉しいかもしれません。
また、メールやLINEでは、子供が嬉しそうに頂いている様子や、短い動画、またリアルタイムで顔を見ながら話せるビデオ通話も可能です。便利な世の中ですね。自分が選んだものが贈り先の家にあり、実際に喜んでいる姿を見るのはとても嬉しいと思います。
時代とともに、いろいろな媒体が増え表現方法も変化していきますので、昔ながらの“常識”とか“ルール”と言われていることも少しずつ変わってきているかもしれません。
大事なのは“あくまでも基本はお礼状”ということを念頭に、贈り主が喜ぶようにお礼の気持ちを“お返し”することだと思います。
お中元のお返しはいつまでが正解?
まずは、お礼状やお礼の連絡を、受け取ってから一両日中にします。そして、お返しをする場合ですが、お中元は関東では7月15日までに着くように送られますので、そこからお返しをすると7月15日を過ぎてしまう可能性があります。
この日に滑り込もうとする必要はありません。まずはお礼状などでお礼の気持ちと商品の無事到着を報告し、その後で贈れば十分です。
◎お中元の時期は、地域によって異なりますので、こちらもご参考ください
→「お中元の時期はいつから?関東と関西、九州、北海道では違う? 」
金額の相場は?
お中元はお返し不要といっても、もらったままでは気が引ける場合、またお互いにお世話になっている間柄などは、お返しすることもあるでしょう。困るのは金額の、目安ですよね。これには注意が必要です。
通常は、頂いたものの半額~同額程度のものが常識的とされていますが、相手が立場上同等の間柄の場合には、同額程度のものを選びましょう。
頂いたものよりも高額なものをお返しするのは、失礼にあたります。これは「もうお中元は贈らないでくださいね」という意味合いに取られることもありますので、要注意です。
また、お中元としてお返しをするにも、品物が選びにくかったり、贈り主が恐縮しそうな場合には、時期をずらして旅先のおみやげや、産直で取り寄せたものをお裾分けする形をとる方法もあります。
のしはどう書けばいい?
お中元とされる期間内に到着する予定であれば、“お中元”です。
しかし、その地域のお中元の時期を過ぎてまう場合には、“暑中お見舞い”“暑中お伺い”さらに、その時期も過ぎるのであれば“残暑お見舞い”“残暑お伺い”です。
そして、どの時期にも使えるのは“お礼”です。
しかし、あきらかに最初に受け取った側が目上で、贈った人に対してお世話になったり、ご迷惑をかけたりしていない立場である場合、“お中元”というのしが付くと多少違和感があります。
本来“お中元”を贈る立場にないからです。相手が必要以上に恐縮したり、「贈ったのがまずかったかしら」と不安にならないようにしましょう。
まとめ
お中元を頂いたら、一両日中に必ずお礼状、またはそれに変わる連絡を入れるのはマナーです。お中元はお返しの必要はありませんが、頂きっぱなしではなくお返しをしたい場合、その額は間柄によって変わってきます。
通常は半額?同額のものを、同等な間柄の場合は同額を目安に、そして頂いたものよりも高額なものをお返しするのは失礼にあたりますので、注意しましょう。
中元、歳暮は、日頃のお礼の気持ちを伝える機会です。お互いを思いやる気持ちで、長いおつきあいが気持ちよく続くといいですね。