白くて大きな花を咲かせる「百合」も、家紋の一つとして用いられていました。花を使用した紋はいろいろな角度から描かれたり、複数で描かれたりとデザインが様々ですが、「百合紋」はどのように描かれていたのでしょうか?
今回は、「百合紋」の意味や由来、種類やその他の花の家紋についてご紹介したいと思います。
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百合紋の意味・由来とは?
読み方 | ゆりもん |
家紋の分類 | 植物紋 |
>>家紋辞典で他の家紋もチェック<< |
百合はユリ科の多年草で、大きな白い花を夏に咲かせる植物です。
百合は香りが良いですが、根っこは食べることができるという意外な一面を持っています。また、球根は生薬としても使用されてきました。
家紋の中ではあまりポピュラーなものではありませんでしたが、 高瀬氏や西田氏によって家紋に用いられていました。
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百合の家紋の種類解説
百合の花 | 百合の枝丸 |
桑名松平百合 |
百合紋には、花だけを描いたものと花と葉を描いたものがあります。種類が豊富ではないものの、それもデザインが異なっていて類似したものがありません。
一番オーソドックスなのは「百合の花」で、花を正面から描いたものです。実際の百合の花は白ですが、紋では黒で描かれているのが特徴です。
そしてよく見ると中心の雌しべや雄しべが細かく描かれています。百合の花粉はオレンジ色で、時間が経つとぽろぽろと落ちますが、その部分がよく描かれています。
花と葉・枝など全体をモチーフにしたものには「百合の枝丸」があります。枝で円形を構成しており、非常に優雅でデザイン性の高い紋ですね。
「桑名松平百合」も百合全体を描いたものですが、枝丸とは異なり黒っぽい印象です。百合と言われなければ何の花をモチーフにしたのか、わかりづらいデザインです。
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百合紋以外の花の家紋は何がある?
花をモチーフにした家紋は他にも沢山あります。代表的なものだと藤紋、葵紋、桔梗紋、菊紋、桜紋、梅紋、など。他にも色々あるので以下のページにてチェックしてみましょう。
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まとめ
大きく華やかな百合をモチーフとした「百合紋」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
花を使用した家紋は沢山ありますが、百合紋に関しては他の花紋よりも情報量が少ないところが残念です。先ほどご紹介した百合紋以外に、どのような百合紋があったのかわかっていないので、もしかするとまだ知られていない百合紋が存在したかもしれません。
そのように謎の部分があるのも、家紋の面白いところかもしれませんね。
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