冬瓜やきゅうり、かぼちゃなど、ウリ科に属する野菜や果物が意外とありますが、「ウリ」は漢字で「瓜」と書きます。
あまり書く機会はないかもしれませんが、「瓜」という言葉を使ったことざわや故事(こじ)について着目してみたいと思います。普段ことざわとは縁がないという方も、是非一緒に見てみましょう。まずは「瓜」という漢字についてご紹介します。
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目次
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うりの音読み・訓読みは何と読むの?
「瓜」を使ったことざわを見てみる前に、漢字についてちょっと解説いたします。「瓜」には音読みと訓読みの2つの読み方があり、よく知る「ウリ」というのは訓読みに当たります。
訓読み:うり
瓜という字の訓読みは「うり」しかありません。では音読みはなんと読むのでしょうか?
音読み:カ
瓜という字の音読みは「カ」と読みます。どんな時に使うのかというと、夏に美味しい「西瓜(スイカ)」や、瓜を作っている畑のことを「瓜田(カデン)」と言います。スイカの「カ」に瓜という字が使われているのは意外ですよね。実はスイカもウリ科の植物で、瓜の仲間なのです。
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うりを含むことわざ・故事はある?
では本題です。「瓜」を使ったことざわ・故事をいくつかご紹介します。
瓜二つ (うりふたつ)
こちらはご存知の方が多い科と思います。縦に割った瓜のようにそっくりなことを表す言葉です。言われてみれば確かに縦半分に切ると左右対称ですよね。ほかの野菜でも左右対称なのでは?と思ってしまいますが、ここでは瓜が使われたようです。
瓜に爪あり爪に爪なし (うりにつめありつめにつめなし)
これは漢字の「瓜(ウリ)」と「爪(つめ)」が非常に似ているため、覚えやすいように付けられた言葉です。「ム」のようになっている中の部分のことを言っています。ちなみに、「瓜」と「爪」を逆にして「爪に爪なく瓜に爪あり」と言うこともあります。
糸瓜の皮とも思わない (ヘチマのかわともおもわない)
「糸瓜」はヘチマと読みます。これは全く気にかけない様子を表していて、糸瓜をつまらない物としています。そのつまらない糸瓜の皮とも思わないほど、という意味が込められた言葉です。同じ意味として「なんの糸瓜の皮」「糸瓜の皮」とも言います。
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南瓜に目鼻 (かぼちゃにめはな)
「南瓜」はかぼちゃと読みます。まんまるとしたかぼちゃの形から、丸顔で背が低く太っている人の顔など、容姿を表した言葉です。これを言われたらかなり落ち込みますよね。とても失礼な言葉なので使いどきには注意しましょう。
一瓜実に二丸顔 (いちうりざねににまるがお)
こちらも顔を表す言葉なのですが、一番良いのはやや細長く白い瓜顔で、二番目は愛嬌のある丸顔だという意味です。この言葉ができた当時は縦長の顔が流行っていたようです。なんだか不思議ですよね。
瓜の蔓に茄子は生らぬ (うりのつるになすびはならぬ)
…一つの原因からは、それ相応の結果しか生まれないということや、平凡な親からは、非凡な子どもは生まれないということを意味しています。
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まとめ
「瓜」という字を使ったことわざについてご紹介しましたが、みなさんがご存知のものはいくつありましたか?
「瓜二つ」は一番よく使われている言葉ではないかと思います。野菜を使って作られたいろいろな意味をもったことざわはほかにも沢山ありますので、興味のある方は是非調べてみてくださいね。成り立ちが不思議なものもあって意外と面白いですよ。
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