初夏の時期に旬を迎える「梅」は、エキスを風出することで梅酒や梅シロップを作ることができます。「梅仕事」と呼ばれる人気の作業ですが、漬け終わった後の梅、どうしていますか?
飲み物に一緒に入れてそのまま食べたり、潰してジャムやペーストにもアレンジできる付け終わり後の梅ですが、栄養はまだ残っているのでしょうか?今回は、
- 梅酒の漬け終わった梅の栄養分
- 生の梅に含まれる中毒成分
- 漬け終わった梅を食べすぎた時の症状
この3つのテーマに沿ってご紹介いたします。家庭で自家製梅酒や自家製梅シロップを作っている方は多くいらっしゃるかと思いますので、是非チェックしてみてくださいね。
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梅酒の漬け終わった梅は栄養がない?
「加工前の生の梅」と「漬け終わった後の梅」、含まれている栄養分にはどれほどの差があるのでしょうか?漬け終わった後の梅にほとんど栄養が含まれていないなら、わざわざ食べなくていいかも…と思ってしまいますよね。実際のところ、どうなのでしょうか?その答えを見てみましょう!
成分は梅酒に溶け出している
梅酒は、長い時間をかけて梅エキスを抽出することで完成するものです。そのため、 梅からエキスが出れば栄養成分も梅酒の中に溶け出しています 。
梅酒を漬ける日数の目安は最低でも半年間と言われていますので、半年後、エキスが出切った梅にはあまり栄養成分は残っているわけではありません。
全部出ているわけでは無いので健康効果は高い!
しかし、 梅から100%の成分が完全に抜けてしまうわけでもありません 。大半の成分は液体に流れ出ていますが、果肉にも多少成分が残っています。
梅にはクエン酸・ビタミンC・ビタミンE・カルシウムなどの栄養素が含まれているため、漬けおわった後の梅を食べることで少しですが健康効果も得られるのです◎
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梅の種類・青梅は食べられない?
漬け終わった後の梅は、そのままでも食べることができますが、加工前の梅には注意が必要です。一般的に梅酒や梅シロップをつ来る時の梅は「緑色をした青梅が良い」とされています。
青梅は数日経つと「完熟梅」になるのですが、青梅を使う方が王道です。しかし、この青梅には中毒成分が含まれているので生食はオススメできません。その成分とは、一体どんなものなのでしょうか?
通常、生の青梅は毒成分がある
あまり知られてはいませんが、梅の中に含まれている「アミグダリン」という成分が中毒性のある成分となっています。
アミグダリン自体は中毒成分ではないものの、体内に入ると分解される過程で「シアン化水素」という成分に変化する。
シアン化水素は中毒を引き起こす可能性があるので与えてはいけない
このように、梅に含まれているアミグダリンという成分自体には危険性はないのですが、体内に入るとシアン化水素という中毒症状を引き起こす可能性のある成分に変化するので、そのまま食べるのにはリスクがあるのです。
アルコール漬けは無毒化するので大丈夫!
しかし、梅酒のように焼酎と一緒に漬けることで「無毒化」することがわかっています。そのため、同じ生でも「漬け終わった後の梅」であれば食べても体に害がないというわけです。
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梅酒の梅を食べすぎるとどうなる?
漬け終わった梅は無毒化するため、そのまま食べても問題ないことはわかりましたが、何事にも節度は大切です。万が一ばくばくと食べすぎてしまうと、体に不調が出ることがあります。それはどんな症状なのでしょうか?
下痢になることも
1つ目は 「嘔吐や下痢」 です。生梅に限らず、体に合わないものを食べてしまうと消化器系に影響が出ますよね。
めまい・頭痛・痙攣を起こす場合も
そして 「めまい・頭痛・痙攣」 を起こす場合もあります。消化器系への影響よりも悪いパターンで、可能性はごくごく稀ですがゼロではありません。
異変があれば食べるのを中止しよう
このように、食べ過ぎると体に異変が起こる可能性がありますので、
- 「食べる量は適量に抑える」
- 「体調が変だと思ったら食べるのをやめる」
非常に基本的なことですが、この2つを守り様子を見るようにしましょう。
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まとめ
「漬け終わった後の梅」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事をまとめると
- 漬け終わった後の梅にも多少栄養成分が残っている
- 青梅に含まれる中毒成分はアルコールによって無毒化される
漬け終わった後の梅は、そのまま食べるだけではなく料理やジャムなど色々な用途でアレンジできますので、適量を守ってぜひ活用してみてくださいね。
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