【家紋】鉄仙紋(てっせん)の意味・由来は何?植物紋の一種を解説!

花を咲かす植物に「鉄仙(てっせん)」というものがありますが、ご存知でしょうか?実はこちら、一度は聞いたことのある「クレマチス」という花の別名なのです。

お茶会などで飾られていた鉄仙は、後に家紋としても用いられるようになります。しかしなぜこのような名前なのでしょうか?

今回は、「鉄仙紋」の由来・意味・種類などについてご紹介いたします。

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鉄仙紋の意味・由来とは?

読み方 てっせんもん
家紋の分類 植物紋
>>家紋辞典で他の家紋もチェック<<

鉄仙はキンポウゲ科の落葉蔓性草で、現代では「クレマチス」とも言います。17世紀頃に渡来したと言われる園芸種の花です。

鉄仙は、蔓が鉄線のように強いことからそう呼ばれるようになり、江戸時代には茶会を飾る花として好まれたことで家紋に用いられるようになりました。

同じ読み方で「鐵線紋」と書くこともあり、使用地方は東日本に多く、西日本ではあまり見られません。 金子氏、平田氏、片桐氏などに使用されていた植物紋です。

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鉄仙の家紋の種類解説

鉄線

変わり鉄線

三つ鉄線

捻じ鉄線

八つ花鉄線

花鉄線

三つ割り花鉄線

葉敷き花鉄線

鉄仙紋にも様々な種類がありますが、基本の形とそれをアレンジしたものを上段に、基本形とは異なるデザインを下段に集めてみました。

「鉄仙」は6つの花弁で構成されいるのが基本形で、それを捻った「変わり鉄仙」や「捻じ鉄仙」、3つの花弁の「三つ鉄仙」などがあります。

また、下段に並べたような鉄仙紋もあり、「花鉄仙」「葉敷き鉄仙」に関しては花弁の形が丸みを帯びたものとなっています。

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着物の柄にも用いられた「鉄仙」文様

家紋での鉄仙はあまり華やかなものではありませんが、文様としては可愛らしい花柄として着物や調度品などに使用されていたようです。

江戸時代には茶会を飾る花として扱われていたため、着物にあしらう者が増えたのだと思われます。

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鉄仙紋以外の花の家紋は何がある?

花をモチーフにした家紋は他にも沢山あります。代表的なものだと藤紋、葵紋、桔梗紋、菊紋、桜紋、梅紋、など。他にも色々あるので以下のページにてチェックしてみましょう。
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まとめ

「鉄仙紋」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?鉄仙というよりも現代では「クレマチス」と言った方がわかりやすい名前の植物です。

花はかつて色々な用途で使用されていましたが、鉄仙は茶会の飾り花であったため優雅で趣のある花として扱われていました

文様としても着物などに使用されていたので、鉄仙は女性に好まれていたのでしょう。花を使用した家紋は沢山ありますので、是非他の家紋もチェックしてみてくださいね。

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