たけのこは生で食べても大丈夫?生のたけのこには毒がある?

春の季節を感じる食材、「たけのこ」は煮物やパスタなどにも使える野菜ですが、生でも食べることはできるのでしょうか?みなさんはどのように食べていますか?私はこの間の春に友人からたけのこをもらったのですが、既に下茹でされていたので生では食べませんでした。生のたけのこは硬いので食べられないと思っていましたが実際のところはどうなのでしょうか?今回は、「生のたけのこを食べても大丈夫?」という疑問にお答えする記事です。早速見てみましょう。

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たけのこは生で食べられる?

あまり生で食べるイメージのないたけのこですが、場合によっては生で食べても大丈夫なのでしょうか?生のまま売っているものもありますが、1年中流通している加熱済みの便利な水煮のパックの方が馴染みがありますよね。

アクが強いため加熱が基本

たけのこは野菜の中でもアクが非常に強く、「アク=えぐみ成分」であるため、基本的には加熱して食べます。アクは「シュウ酸」と「ホモゲンチジン酸」という成分でできており、アク抜きしていない生の状態ではえぐみの元であるこれらの成分が強すぎて美味しくありません。たけのこのアク抜きは他の野菜に比べて手間がかかり、きちんと行う場合はヌカを使って2度茹でる必要があるのです。というわけで、たけのこは加熱して食べるのが基本です。

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掘りたてなら生で食べられる品種も

アクが強くえぐみがあるため生では食べられないたけのこも、中には掘りたてのフレッシュな状態であれば食べられる品種もあります。掘りたてをすぐに食べられる環境というのはあまり無いですので、やはり基本的には加熱してから食べる方が一般的でしょう。

アク抜きせず食べると体調悪化も

アクが強いたけのこですが、アク抜きには手間もかかるのでしないのもアリ?と思ってしまいますが、もしもアク抜きせずにたけのこを食べるとこのような症状が起こる可能性があります。

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青酸配糖体の毒性

たけのこには「青酸配糖体(せいさんはいとうたい)」という人にとって毒ともなる化合物が少量ながら含まれています。含まれているのは極少量ですので、食べると必ずしも毒と言うことはないのですが、青酸配糖体は腸内に届くと腸内細菌の働きによって糖と切り離されると青酸になったり、胃の中にある消化酵素によって分解されることで青酸になり強い毒性を発揮してしまうのです。毒と聞くと怖い気もしてしまいますが、青酸配糖体は熱に弱い成分ですので加熱すれば全く問題はありません。たけのこは基本的に加熱して食べる野菜ですので心配いりませんよ。万が一青酸配糖体を摂取してしまった時に起こる4つの症状についてご紹介したいと思います。

めまい・呼吸困難

青酸配糖体を摂取するすると、めまいや呼吸困難が起こる可能性があります。

嘔吐・下痢

また、胃の中にある消化酵素によって分解されることで青酸が強まり、胃を刺激して嘔吐したり、腸内で分解されることで下痢を引き起こすこともあります。

蕁麻疹

場合によっては胃腸だけではなく蕁麻疹が出る場合もあります。青酸配糖体を待つ植物は自分を守るためと言われていますが、人にとっては怖い症状が出るものなのです。

頭痛

そして最後は頭痛です。青酸配糖体の青酸は強い毒性がありますので、たけのこは加熱して食べるのがベストですね。

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アク抜きと加熱はしっかりしよう

アクであるシュウ酸やホモゲンチジン酸はえぐみ成分となり美味しさに影響し、青酸配糖体は毒性があるので体調に影響してしまいます。たけのこは品種によっては掘りたてであれば生で食べられるものもありますが、基本的には加熱して食べる野菜です。調理の際は「アク抜き」と「加熱」が必ず必要になりますので、手間と時間はかかってしまいますがしっかり行いましょう。アク抜きに関しては、ただ茹でるだけではなくヌカと鷹の爪を入れて茹でる方法が推奨されています。ヌカを入れることでたけのこに含まれるアクをしっかりと取ることができるのです。また、一度加熱してしまえばそのまま冷凍保存もできるので大変便利ですよ。冷凍したたけのこは約1ヶ月日待ちしますので、大きなたけのこを買ってきたらアク抜きして茹で、冷凍してしまいましょう。使いたい時に使いたい分だけ取り出せばOKなのでとても便利なのもポイントです。

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まとめ

生のたけのこは食べられる?という疑問テーマに沿ってご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?生のたけのこはアクが強く、味も良くない上に危険な成分でもある青酸配糖体というものが入っていることがわかりました。安全に美味しく食べるためにも、少し手間ではありますがアク抜きをしっかりして加熱してから食べるようにしましょう。たけのこは体に良い栄養素も豊富に含まれていますので、是非ご家庭でのたけのこ料理を楽しんでみてくださいね。

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