特定の食品を食べることによって体に様々な反応が出る食品アレルギーには、「たけのこ」でも起こり得るのでしょうか?たけのこアレルギーという言葉はあまり聞いたことはありませんよね。この春たけのこ掘りをした友人に沢山たけのこをもらったので、たけのこによるアレルギーがあるのかどうかまとめてみました。早速見てみましょう!
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目次
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たけのこアレルギーはある?
食品アレルギーは人によって様々ありますが、たけのこにはアレルギー物質はあるのでしょうか?えぐみが強くアクを多く含んでいるので、なにか体に影響はあるのでしょうか?
たけのこ自体にアレルギー物質はない
結論からお答えすると、「たけのこ自体にアレルギー物質は含ませていません」。ただ、人によってはたけのこに含まれる成分によって喉がいがいがするなどの症状が出る方もいるようです。
仮性アレルゲンによる症状はある
たけのこにはアレルギーの元となるアレルゲンは含まれていませんが、複数の成分によってアレルギー症状と似た症状が出ることもあります。そのようにアレルギーと似た症状を起こすアレルギーは「仮性アレルゲン」と呼ばれています。具体的にどんな成分なのでしょうか?
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原因となる成分
仮性アレルゲンと症状が現れる特徴をご紹介したいと思います。
アセチルコリン
まずは「アセチルコリン」という成分です。アセチルコリンは神経伝達物質として副交感神経を刺激する働きがあり、副交感神経が刺激されることでアレルギー反応と似た症状が現れるのです。また、アセチルコリンはアレルギーの有無に関わらず体内に常にいるものなので、誰もが発症する可能性があります。たけのこの他にもこの成分を含んでいる野菜は様々で、トマト、ナス、山芋、まつたけ、栗、そばなどがあります。おそらくみなさんがいつも普通に食べている食材かと思いますので、その中にそのような成分が含まれているというのは意外なのではないでしょうか。
ノイリン
ついに「ノイリン」という成分で、たけのこ以外には古くなったサンマや塩シャケ、冷凍のタラに含まれています。
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生で食べると発生しやすい
仮性アレルゲンによるアレルギー反応は、「生で食べた時に発生しやすい」と言われています。たけのこは基本的に加熱して食べるものですが、生で食べたり火の通りが甘かったりする時は注意が必要です。副交感神経を刺激してしまうアセチルコリンは熱に弱いため、加熱することでリスクをぐんと減らすことができます。たけのこはアクも強いので、アクとアレルギー反応のためにも「下茹で」することが大切です。また、先ほどご紹介したたけのこ以外のアセチルコリンを含む食材を同時に食べることも多少リスクが高まりますので、仮性アレルゲンに敏感な方、心配な方は避けるようにしましょう。
仮性アレルゲンによる症状
では、仮性アレルゲンによって起こる主な症状を見てみましょう。先ほどご紹介したアセチルコリンやノイリンによって反応が起こることこのような症状が現れます。
かゆみ
一番起きやすいのは「かゆみ」です。喉や口の中がイガイガしてかゆみを発症します。また、じんましんが出来てかゆみも伴います。
胃痛
また、仮性アレルゲンは胃が痛くなることもあります。通常の食品アレルギーよりも仮性アレルゲンによる症状は弱いものとされていますが、消化器官が刺激されることでお腹が痛くなる可能性もありますので注意しましょう。
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対策・注意点は?
どのように仮性アレルゲンに注意すればよいのか、具体的な対策についてご紹介したいと思います。たけのこの場合はこれが一番重要な方法です。
しっかりアク抜きをする
たけのこは野菜の中でも非常にアクが強いので、下茹でして「しっかりとアク抜き」をすることが対策となります。たけのこに含まれるアクは「えぐみ成分」でもありますので、アク抜きをしないとえぐみが酷く美味しく食べることができません。
たけのこのアク抜きには「ヌカ」が良い効果を発揮します。カットしたたけのことヌカ、そして鷹の爪を1つ鍋に入れたら水を入れて火にかけます。
グツグツと煮立ったらしっかりと下茹でしましょう。ヌカがたけのこの断面にある層に入り込みますので、それを落とすために2度茹でることになるので少し手間なのですが、この作業が美味しく食べるコツとなります。2度目はお湯のみでしっかりと茹でてヌカを取り除きましょう。
このしっかりとしたアク抜きをすることによってアレルギー反応も起きにくくなりますので、是非しっかりと下茹でしてアク抜きしてみてください。
異変を感じたら控える
万が一味が変だったり、口の中がピリピリしたかな?と思ったら、無理に食べず控えることも大切です。たけのこはアクが強いので上手くアク抜きできないこともあります。
何度茹でてもえぐみがどうしても残ってしまう場合もありますので、食べてみて変だと感じたら体のために控えるようにしましょう。
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症状がひどい場合は病院へ
それでも症状が出てしまい、なかなか治らない場合は病院を行くことをおすすめします。酷い時は医師に診てもらうようにしましょう。
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まとめ
たけのこで起こるアレルギー反応とその原因や注意点についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
たけのこにはアクや、時に過剰な刺激になってしまう成分が含まれていますが、しっかりとアク抜きすることや、火を通すことで防ぐこともできます。
美味しいたけのこ料理はたくさんありますので、是非ご家庭で正しく下処理し、たけのこ料理を堪能してくださいね。
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