みなさんは建築中の住宅を見たことはありますか?木造住宅では柱や梁など沢山の木材が使用されるわけなのですが、その中に「筋違い」というものがあります。
柱や梁など建物を補強するための板で、なぜかこれが家紋になっているのです。一体どのような意味合いがあったのでしょうか?
今回は、「筋違紋」の由来・意味・種類と、家紋に使用していた戦国武将、丹羽長秀についてご紹介いたします。
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筋違紋の意味・由来とは?
読み方 | すじちがいもん |
家紋の分類 | 器物紋 |
>>家紋辞典で他の家紋もチェック<< |
筋違は二本の直線を交差した幾何学的なもので、「直違」とも書きます。
もともとは、建物の強度を高めるために柱と柱の間に対角線に入れる材料のことです。そのような建材を指す筋違ですが、家紋としても筋違は模様として扱われています。
この写真で言うと手前で交差している部分を指します。現在は「筋交い」とも言うようです。
筋違は建物を支える役割ががることから、意味としては「家や城を守る」ということで家紋に使用されました。
武家では丹羽氏が丹羽筋違を用いており、戦場で血の付いた刀を拭った跡が由来となっていると言われています。
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筋違紋の種類いろいろまとめて解説
三つ組み筋違い |
丸に右上筋違い二つ木 |
六つ組み筋違い |
中輪に変わり三つ組み筋違い |
変わり組み筋違い |
四つ組み筋違い |
筋違紋は、どれもこのように交差させた棒状のものがモチーフとなっています。本数は少ないもので2本、多いものでは6本ほどです。
単純にクロスさせた「丸に右上筋違い二つ木」や、三角形の「三つ組み筋違い」「中輪に代わり三つ組み筋違い」、複雑に編んだ「六つ組み筋違い」「変わり組み筋違い」など様々です。
シンプルなデザインではありますが、筋違いは家の柱や梁を補強するための重要な建材なので、家を守る意味合いとして家紋に用いられるようになりました。
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丹羽長秀の家紋「羽直違紋」
丹羽長秀の家紋「丹羽直違紋」を解説!安土城を作った信長の家臣丹羽長秀は、織田信長に仕えた家臣です。丹羽氏は「丹羽直違紋」というオリジナルのものを家紋に使用していたのですが、戦場で血の付いた刀を拭った跡が由来となっていると言われています。
先ほどご紹介した筋違紋と比較すると2本で非常にシンプルなデザインですね。丹羽氏がどのような歴史的出来事を起こしたかについては、上記の記事で別途詳しくご紹介していますので、合わせてチェックしてみてくださいね。
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まとめ
建築の際に建物の強度を上げるための建材をモチーフとした「筋違紋」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
植物や動物が家紋になるのは納得ですが、建物の建築中にしか見られない筋違を家紋にしたのは驚きですよね。
そんなものが家紋に?というようなものも家紋化されているので、是非面白いモチーフの家紋を見つけてみてくださいね。
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