「車前草(おおばこ)」という植物をご存知ですか?どんな植物なのかぱっと思い浮かばなくても、一度は見かけたことのある道端などに生える植物です。
家紋にも「車前草紋」があり、征夷大将軍であった坂上田村麻呂も家紋として使用していました。
今回は、「車前草紋」の由来・意味・種類などについてご紹介いたします。
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車前草紋の意味・由来とは?
読み方 | おおばこもん |
家紋の分類 | 植物紋 |
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植物が家紋に用いられる例は大変多いですが、車前草もその一つです。オオバコと読みますが他に「大葉子」とも書きます。
道端に生える大きな葉の草、オオバ。それに、どじょっこだのふなっこだのように、北海道や東北地方の言い方で言葉の後ろに「こ」が付いたものと言われています。
車前草という当て字が使われているのは、馬車や牛車が通る路傍に生えているところから来ました。
俳句では、花が咲く夏の季語になっています。踏まれても力強く花を咲かせる逞しい草で、葉や種子は、咳止めや健腸作用などがあります。
平安時代には、征夷大将軍坂上田村麻呂家で家紋として使用されました。また、薬効があることから医家で使われていました。
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車前草の家紋の種類解説
車前草 |
一関車前草 |
田村茗荷 |
車前草紋の種類は少なく、主にこれらの紋が使用されていました。一番オーソドックスな「車前草」は、花の部分が細かく描かれていますが、その他の紋に関しては少し簡易的に描かれています。
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車前草紋なのに「茗荷」の名
ここで着目したいのが「田村茗荷」です。車前草紋は田村氏に使用されていた紋なのですが、その紋には「田村茗荷(みょうが)」という名前が付けられています。
本来は車前草紋なのですが、その紋のデザインが「茗荷紋」に似ていることからこのような名前が付けられました。
その茗荷紋がこちらです。花部分の形状はあまり似ていませんが、内側を向いて円形を構成しているところは重なっていますね。
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車前草紋を使用した武将「坂上田村麻呂」とは?
坂上田村麻呂は平安時代の武将で、板武天皇に任命され2度に渡り征夷大将軍を勤めて蝦夷征討の功績を収めました。
任命のきっかけとなったのは陸奥国の蝦夷に対する戦争で功績を上げたことによるもので、非常に腕の良い武将でした。
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車前草紋以外の花の家紋は何がある?
まとめ
現在でも見られる生命力の強い車前草をモチーフとした「車前草紋」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
他の植物紋と比べるとその種類が多くありませんが、平安時代の有名な武将、坂上田村麻呂にも使用されていた古くからある家紋です。
家紋を調べていくと歴史上の人物を知ることもできるのが面白いところですので、是非あわせて使用していた人物などもチェックしてみてください。
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