【家紋】河骨(こうほね)紋の味・由来を解説!レア?珍しい植物紋の一種

「河骨(こうほね)」という植物をご存知でしょうか?あまり聞きなれない名前ですが、水の浮かぶハスのような植物です。

この河骨を使用した「河骨紋」は徳川家の代表紋である「葵紋」によく似ていますが、藤原氏族などに使用された立派な家紋です。

今回は、「河骨紋」の意味・由来・種類や、そっくりな「葵紋」についてもご紹介いたします。

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河骨紋の意味・由来とは?

読み方 こうほねもん
家紋の分類 植物紋
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河骨は植物の一つで、川や池などの水辺に生える多年草です。水中に生える根っこが白い骨のように見えることから河骨と名付けられ、はじめは「かわほね」と読んでいたものが時代に「こうほね」へと変化していきました。

河骨の葉はハート形のような形をしており、家紋では葉の中に細かな葉脈が描かれています。「葵紋」と似ていますが、葉脈の描き方に少し違いがあります。

 藤原氏族の堀江氏などによって家紋に用いられていました。

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河骨紋の種類いろいろまとめて解説

三つ河骨

三つ剣河骨

丸に二葉剣河骨

糸輪に一つ河骨

三つ割り河骨

中輪に五つ裏河骨

二つ河骨菱

割り河骨

河骨紋にはどんな紋があるのか、いくつかピックアップしてみました。河骨は黄色い花を咲かせる植物ですが、ほとんどの河骨紋に花は描かれず、葉をモチーフにしたデザインです。

この中には唯一「割り河骨」の中心に花が描かれていますね。

葉脈を白くしっかりと描くのが河骨紋の特徴ですが、中には「中輪に五つ裏河骨」のように、葉の裏側を描き、葉脈が無いものもあります。

また、「三つ剣河骨」「丸に二葉剣河骨」は、どちらも「剣」を組み合わせたもので、家紋ではよく見るデザインとなっています。

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組み合わせて使われる「剣紋」とは?

「剣紋」という独立した紋がありますが、先ほどご紹介した2つの河骨紋のように剣は他の家紋と組み合わせて使用される方が多いものなのです。

剣×他のモチーフの家紋には、このような使用例があります。特に植物紋と組み合わせて使用されるのが特徴です。

丸に剣三つ桃

剣唐花

糸輪に三つ剣丁子

亀甲に剣花菱

いろいろな紋に混じえられていますね。剣とは日本刀のようなものではなく、諸刃直刀のことを指します。剣は「尚武のシンボル」として扱われていたため、家紋にも多く用いられたのです。

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「河骨紋」にそっくりな「葵紋」とは?

冒頭でも河骨紋に似た「葵紋」があるとお話しましたが、葵紋は徳川家康も使用した徳川家の代表紋でした。

徳川家が使用するようになるち、その他の家の使用が法令で禁じられたほど格式高い家紋なのです。

こちらが葵紋ですが、いかがでしょう?河骨紋によく似ていますね。見分けのポイントとして、このような違いがあります

  • 葵紋……葉脈が一点から放射状に描かれている
  • 河骨紋葉脈が主脈から左右に描かれている

この違いに着目してみると確かに納得ですが、なかなかそっくりな家紋ですね。葵紋は歴史が深く、特にチェックすべき家紋です。

別途記事で徳川家の歴史と共に詳しくご紹介していますので、是非見てみましょう。

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まとめ

珍しい名前の植物をモチーフとした「河骨紋」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

葵紋によく似ていますが、葉脈の描き方に違いがあることがわかりました。葵紋ほどの深い歴史はありませんが、家紋の種類も豊富で他にもまだまだありますので、興味のある方は是非チェックしてみてください。

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