牽牛子塚古墳は斉明天皇お墓？解説とアクセス・周辺おすすめランチまとめ

奈良県高市郡明日香村、奈良県の中央部に位置し「日本の心の故郷」とも紹介される地に『牽牛子塚古墳』はあります。

明日香村が「日本の心の故郷」と言われている理由は中央集権律令国家の誕生の地とされ、飛鳥時代の建物などが多く発掘されているからです。

現在では、明日香村全体を世界遺産に登録しようとする計画まで進行しています。

そんな由緒正しい土地にある『牽牛子塚古墳』を一緒に見ていきましょう！

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牽牛子塚古墳とは

もともとは「あさがおつかこふん」という呼び名で国の史跡に登録されていましたが、現在ではアサガオの別称でもある牽牛子（けんごし）と呼ばれています。

形状が八角墳という正八角形の形をしているのも特徴です。古墳時代の終末期である7世紀末を代表する古墳です。

八角墳の意味は古代中国の政治思想において、八角形が天下八方の支配者にふさわしいという考えからきています。そのため、八角墳は大王固有の墓式だと考えられています。

古墳全体で使われた石の総量は550トン以上と考えられおり、少なくとも数百人〜数千人の規模で作られたと推測されます。この人員の多さは律令国家の権力の誇示のためと考えられています。

『牽牛子塚古墳』の大きさは対辺長約22メートル、高さ4.5メートルとなっており、内部構造が特異であることで知られています。

特異な内部構造とは大きな凝灰角礫岩を一つくり抜いて2つの墓室があることです。凝灰角礫岩のような加工石を用いて作られた古墳は全国で例がなく、大変貴重なものとなっています。

2つの墓室は中央に仕切り壁が添えられ東西に分ける形で分かれています。この2つの部屋が合葬墓であり斉明天皇（皇極天皇）と娘の間人皇女（孝徳天皇の皇后）という説が有力になっています。

これは『日本書紀』の斉明天皇と間人皇女の記述とも合致しているため、かなり有力な説であると考えられていますが、宮内庁は『車木ケンノウ古墳』を斉明天皇陵としてきたため見解に相違が生まれており、結論は出ていません。

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牽牛子塚古墳の基本情報

出土品

七宝亀甲形座金具、八花文座金具、六花文環座金具、円形座金具、綾隅金具、ガラス玉などが出土しています。

さらに注目は夾紵棺（きょうちょかん）と人骨（臼歯）です。夾紵棺とは当時の最高級の棺で埋葬者が権力者であることが証明されています。

さらに同じく出土した人骨（臼歯）は間人皇女ものと考えられており、先述した斉明天皇と間人皇女の合葬墓という説の根拠とされています。

牽牛子塚古墳等整備工事の進捗情報

『牽牛子塚古墳』は現在、環境保全のため整備工事を行なっています。

そのため、史跡地内及び牽牛子塚古墳の見学ができない状況となっており、整備工事完了後に見学が可能となります。

整備工事の完了は2021年3月31日を予定しています。

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花の谷オールドビレッジへ行ってみよう

『牽牛子塚古墳』から2km程の所に花の谷オールドビレッジがあります。花の谷という名の通り、花で作られた鮮やかな庭園となっています。

四季折々の手入れをされた花を眺めながら園内を回ることができ、酵素ジュースやサラダなども販売しています。

気になる方はぜひ！

牽牛子塚古墳へのアクセス

車

駐車場がないため、公共交通機関をおすすめします。

電車・バス

近鉄吉野線飛鳥駅から徒歩20分

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牽牛子塚古墳周辺のランチおすすめ3選

せんＢａづる 

1,200円で和風の懐石料理を食べられるお店です。レトロな雰囲気で静かにゆっくりと味わうことができます。

夢市茶屋

古代米を利用したカレーが人気です。ガッツリとしたボリュームなので満足度も大きいですよ！

あすかの食卓

これぞ”隠れ家”というお店です。自然食を利用した創作料理を楽しむことができます。

まとめ

いかがでしたか？

今回は斉明天皇と間人皇女の合葬墓と考えられている『牽牛子塚古墳』のお話でした。

全国でも類をみない加工石を用いて作られた古墳で埋葬者の権力の大きさを感じることができます。

残念ながら、2019年現在は整備工事のため見学をすることができませんが、工事が完了したら見学が可能になるので、ぜひ行ってみてください！

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